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遺書日誌  作者: あやと
80/218

落水

ー

ー風雅

俺を引き止める音楽が憎い

どうすればいい

あの人の声が嫌いだ

吐きそうだ

ー

ー


僕をここから掬い取って

なんて、ああきっと僕は

掬い取れるような場所にいないから

水面に手を触れているだけの

小さな独り言を溢した

どうしようもない日々を

一つ、一つ、また一つと沈めて

濁ったここをどうしたものか

風さえふくけど、君はいない

一人を望んだ僕はまだ

一人になり切れていない

夏を嫌う音もいずれ流れていく

明日は雨が降って

一層ここは濁るだろうけど

君が何処かで笑ってるなら

それでいいんだって思う

もういいんだって思う

大切な人よ

自分のことを考えて生きて

別れはさようならと言おう

置き換える嘘は何も知らない

心はどうか声を零して

大切な人よ

僕の大切な人よ

死なないでくれ

大切な君のままでいてくれ

どうか心を殺さないで

君を守ってくれ

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