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「萎びたレタス」
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「使えない」という言葉が怖いのは
きっと僕が使えない人間だからだ
「才能」という言葉が怖いのは
僕がそれに取り憑かれているからだ
「お金にならない」僕が
「幼稚で小さい」僕が
「贅沢な」僕が
「無価値」という言葉になるのは
本当に僕がそうであるからだ
皮肉に聞こえるのはきっと君が優しいからだ
「頑張れ」が痛いのは
「助けて」が言えないのは
「嘘をつく」のは
本当はここから
一歩も動けそうにないからだ
「なんとかなる」事も「なんとかしない」と
サンドイッチになったら萎びたレタス
「自分自身の評価」はきっと
思うままでいいんだ
「規範」を「洗脳」を「禁止」を
「これが私なの」と生きるのは苦しい
「これが正義」とするには厳しい
私の様に壊れてしまう
ほらまた「軽率」に「外道」に
「生きていればいい」「何故死なない」
なんてまた萎びたレタスの様ですね