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遺書日誌  作者: あやと
44/218

Too late/涙の声

ー

ー

重力に負けて押さえつけられた

少し壁に当たって痣ができた

やっぱりそれでも痛みはなくて

曖昧な記憶の海に浸りすぎて

窒息しそうになってる


誤魔化しばかりが上手になった

口に染みついた大丈夫の形

吐き出した笑みに遠ざかって


全ての歌が胸の空洞を素通りして

無意味に喋り続ける音も貴方じゃない


一人で抱え込んで大切にしていた本当の僕を

少し切り取って君に渡してしまったから

傷から溢れた希望は垂れ流し

絶望がまた一入鮮やかさを増すの

君がそれに気づいたとして

助けての言葉がなけりゃ誰も何もしないさ

それを知ってる僕は酷い人だよね

罪悪感も情けもいらない


いつから僕の体はこんなに

いつから僕の命はこんなに

嫌で嫌で仕方なかったなのに

いつからこんなに脆く危うくなったんだ

壊れても壊れても壊せなかったのに

なぜ今にも吹き飛びそうな音を奏でる

ー

ー涙の声

ー

いつから悲しみは空洞で

欲情に酔って凪いでいる

聴こえない歌の向こう側で

弾けた刹那の残響は

誰にも気づかれないようにと

絡めて閉じ込めて ないないしょ


もう僕は明日を描かない

さようなら さようなら

また砕くから

永遠のように手をふりましょ

ー

ー


遅すぎても終わらないからな…

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