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異世界服屋・ファンタジーの服の名前・服装用語  作者: 鏡野スガタ


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スチームパンクの服 装備 用語

ここではスチームパンクに出てくる服類を紹介します。


◆スチームパンクとは?

蒸気機関 (スチーム)+サイバーパンク。

蒸気機関が近未来的に発達した世界。

ビクトリア時代のファッションと産業革命がモチーフ。

貴族風の服装と蒸気機関で動く機械が特徴でレトロとテクノロジーが融合している。


■蒸気機関車

スチームパンクの主要な乗り物。

蒸気機関車の車輪と棒が繋がって動く特徴的な部分をワルシャート式弁装置といい、この名前や懐中時計のゼンマイ式のようにスチームパンクには漢字、カタカナ、もしくは組み合わせた〇〇式、〇〇装置という用語がある。


■飛行船

スチームパンクの主要な乗り物。

一般人、貴族、冒険者、空賊、軍人などが乗る。


■高空建造物

雲間まで達するような高い建物。蒸気機関の煙と汚れを避けるためであり貴族階級が住んでいたりする。

庶民は蒸気機関のそばに暮らしていたり空気汚染された貧民街があったりと階級格差がある。


■未知の都市や空中都市

まだ見ぬ場所があり冒険家や空賊が探し求めている。

そのため冒険家と空賊または未知の文明や機械や生物とのバトルになることもある。


■ガジェット

蒸気機関を利用した便利な小型機械。

武器や装備、グローブやブーツなど色々ある。


■蒸気機関、スチーム

スチームパンクの機械は蒸気機関で動いている。

現代と未来の機械のように最新機器が色々発明される。

しかし、操作はボタンやレバーやゼンマイ式、外装や配線は真鍮など形状はレトロである。


■蒸気機関の仕組み

蒸気機関は石炭などを燃やして作った蒸気 (水蒸気)の力をピストンや車輪を動かす回転エネルギーに変える装置。


1. 蒸気を作る、ボイラー

石炭や薪を燃やしてボイラー (容器)の中の水を沸騰させる。

水は蒸気になると体積が約1700倍に膨れ上がるため強い圧力 (押す力)が生まれる。


2. 蒸気を送り込む、シリンダー

発生した高圧の蒸気をシリンダーという筒の中に送り込む。ここで重要なのが弁 (バルブ)の役割。弁が切り替わることで蒸気が入る方向をコントロールする。


3. ピストンを押し動かす

シリンダーに入った蒸気が中にあるピストンロッド (棒状の機器)を力いっぱい押し飛ばす。蒸気が片側から押すとピストンが前に進み、次に反対側から蒸気を入れることでピストンが戻る。この往復運動が繰り返される。


4. 動きを回転に変える、クランク

ピストンの行ったり来たりという直線的な動きを、コネクティングロッド (棒状の機器)と車輪をつなぐクランクという仕組みで、ぐるぐると回る回転運動に変換する。これにより蒸気機関車の車輪を回したり工場の機械を動かしたりできるようになる。


■まとめ

燃料を投入→燃やす→ボイラーの中の水を沸騰させる→蒸気が発生する→蒸気がシリンダーを通る→バルブで左右に分かれる→それぞれの蒸気がピストン運動をする→ピストン運動が車輪や歯車を動かす→機械が動く


■大型施設 (アナログ)

ガシャガシャと音を立て巨大なボイラー室で作業員が汗を流して燃料を投げ入れる


■小型、最新鋭機 (ハイテク)

カチカチと歯車が音を立て、ボタンやゼンマイ操作で動く。


■メンテナンス

蒸気機関使用中は適度に蒸気を逃がしたり、給水したりする。定期的に機械に油を指したり錆を落とす。


■危険性


1. 熱い

蒸気機関で使われる蒸気の温度は一般的な蒸気機関でも200°C〜300°C、現代の発電所などでは500°Cを超えることもある。


2、見えない恐怖

本当に高温の蒸気は目に見えない (白く見えるのは冷えて液体に戻った湯気)

蒸気はエネルギー密度が高く熱を運ぶ力が非常に強いため、一瞬触れただけで皮膚の深くまで熱が伝わる。見えない蒸気に触れると深刻な火傷を負う可能性がある。白い湯気でも蒸気とともに勢いよく噴出したりすると危険。


3. 高い圧力

蒸気機関は巨大な圧力を閉じ込めている。配管やボイラーが老朽化などして破裂 (ボイラー爆発)すると、建物が吹き飛ぶほどの破壊力がある。


4、公害

石炭などの燃料から発する蒸気には有害物質が含まれており、大気汚染や健康被害の問題がある。


■安全対策


1、圧力逃し弁 、セイフティ・バルブ

蒸気機関において最も基本的で重要な安全装置。

内部の圧力が一定以上になるとバネの力で蓋が押し上げられ余分な蒸気を外に逃がす。

機械が激しく動いた後にプシューッ!と勢いよく蒸気が出るのは爆発を防ぐための安全な排熱、排圧をしている瞬間。


2.、断熱材 (ラグ)と冷却システム

蒸気機関には徹底した断熱が不可欠。

金属のままだと火傷するためシリンダーなど機械の内側を断熱材で覆う。


3、ヒートシンク

余った熱を素早く逃がすためのヒダ (フィン)が機械表面についていたり、小型のファンが回っていたりする。


4、自動カットオフ機構

配管が損傷して蒸気漏れが起きた場合、即座にボイラーからの供給を遮断する仕組み。

センサー連動で圧力が急激に下がったことを検知して、バルブを物理的に閉鎖する。


5、緊急冷却

異常時に冷却材を注入し一瞬で蒸気を水に戻して圧力を下げる緊急停止ボタンのような機能。


6、治療、防具

怪我や健康被害を治療する医療や安全対策をした服装や装備。


■水問題

蒸気を発生させるための水や冷却用の水など蒸気機関には大量の水が必要。水を確保し保存する必要がある


■蒸気機関は水中で使えない

蒸気機関を水にいれると燃料の火が消える、排気ができない、冷却による圧力低下などの問題が発生して使えなくなる。水中で使うには工夫や技術開発が必要。



◆スチームパンクの蒸気機関の操作法


■ 圧力伝達 (ニューマチック・システム)

蒸気機関はリュックやカバンなど携帯式になっていることもある。そこから発生させた蒸気を真鍮管 (真鍮パイプ)を通してガジェットに送るのが主流。

例→カバンの蒸気機関を利用してガジェットのグローブを使う場合→ボタンを押したりしてカバンの蒸気機関発生装置のスイッチを入れる→蒸気が発生する→グローブのボタンを押してカバンからの蒸気供給を開始する→カバンから真鍮管を通り蒸気がグローブに送られてくる→グローブに蒸気を溜める「バッファ・タンク」があり、そこからボタン操作などで指先や手全体など蒸気の出力を操り使う→使い終わったら蒸気供給を止める→カバンのボタンで蒸気発生を止める。


■物理的なワイヤー操作 (ボーンケーブル)

自転車のブレーキのようにレバーを引き真鍮管の中に通した細い鋼鉄や真鍮のワイヤーで弁を操作する。

圧力伝達式よりも反応が速く、細かい動きに向いている。

グローブの握り部分やカバンのハンドル (握って持つ部分)などにある。


■ロッドとクランク

真鍮管ではなく、ロッド (細い金属の棒)をいくつも連結させて動きを伝える。

複数の関節のようなパーツがカチャカチャと連動し、機関車のようにカバンの外装にロッドが剥き出しになっている。


■伝声管 (でんせいかん)による音声操作

カバンにマイクの役割をするラッパ状の管が付いており、持ち主が「動け!」と叫んだ空気振動で内部の弁が動く、原始的な音声認識操作。


■物理的な長い紐 (テザー)

グローブからカバンまで細いワイヤーやチェーンで繋いでおき、手元のスイッチで引っ張る。


■物理的制約

真鍮管が折れたり、穴が開いたり、ケーブルが切れたりすると操作不能になる。



◆スチームパンクの蒸気機関の特徴


■自動化、自律化

スチームパンクでは作品の技術レベルによって違う。


1、遠心調速機、ガバナー

蒸気の流量を自動で完璧に制御し、常に一定の出力を保つ機構。


2、自動制御の飛空艇

航法装置と連動し、バルブを自動で開閉して高度を維持するシステムなどがある。


3、蒸気ロボット、自動人形 (オートマタ)

内部に小型のボイラーを搭載し、自ら燃料を補給したり、周囲の状況を機械的なセンサーで察知して自律歩行する描写は定番です。


2、パンチカード制御

パンチカード→紙のカードに開けた穴 (パンチ)の位置でデータを記録、処理するコンピュータ登場以前のデータ処理システム。

蒸気駆動の計算機から送られる命令をパンチカードで読み取り、複雑な動作を自動で行う機械や自動人形などがある。


3、自律型蒸気機関

単なる機械を超えて「意志」を持っているかのように動く。


■小型化、マイクロボイラー

巨大な水槽の水ではなく極少量の水を瞬時に蒸発させる技術。小さな機械も動かせて、もし壊れても被害は最小限で済む。このような技術が発達しており発明家や職人がいる。


■特殊な燃料、水に代わるもの

一粒や一滴で強い熱を発生させたり何ヶ月も燃えつづけるなどの特殊な鉱石や液体、水の代わりになる液体などがある。そのような未知の燃料や資源を冒険家や空賊や貴族が探し求めていたり奪い合っていたりする。


■カートリッジ式

高圧蒸気を充填したボンベを差し込む。燃料投入、蒸気発生待ち時間を省ける。


■クローズド・サイクル

蒸気を外に捨てず内部で冷やして水に戻し、再び加熱するループ構造。必要な水量を減らせて熱い蒸気が周囲に漏れるリスクも減らせる。


■消音、サイレント

蒸気機関のガシャガシャという音を消すまたはカチカチと小さくする技術。機械を身につける場合や戦場など音が気になる場所で使う。


■オーバーヒート

無理な出力を出すと冷却が追いつかず、機械が赤熱 (燃料や容器が熱で赤くなること)して機械が停止したり最悪の場合は自壊したりする。


■怪我と病気

蒸気機関を扱う際の怪我で体の一部を失い、ゼンマイ仕掛けなどの機械義肢になっていたりする。

蒸気機関から出る蒸気の煙で健康被害があり、特殊な燃料だと特殊な病気になっていたりする。

 ◆素材


 ■真鍮(しんちゅう)

 スチームパンクの主な金属。

 複雑な形に加工がしやすい。

 エイジングといい経年変化で鈍い金色になる。

 蒸気機関の渋さとアンティークの美しさを感じさせる金属。


 ■琥珀 (アンバー)、コーパル、松ヤニ

 天然樹脂。飴色の艶やかな宝石のような輝きがありガジェットやアクセサリーに使われたりする。


 ■ウール

 羊毛からできた生地。

 毛糸っぽい毛羽立ちやザラついた丈夫な生地にレトロ感がある。

 梳毛(そもう)→櫛で梳かして整えたウール。艷やかな生地。高級。

 紡毛(ぼうもう)→梳かしていないウール。ふわふわと柔らかい生地。


 ■ベルベット、サテン

 柔らかく光沢がある高級な生地。


 ■ストライプ、チェック

 縦縞(たてじま)格子柄(こうしがら)

 ウール生地などによく使われる服の柄。


 ■断熱、冷却

 断熱効果や冷却効果のある素材が服や装備に使われている。


 ■未知の素材

 蒸気機関に最適なもの。まだ見つかっておらず冒険家が探していたりする。



 ◆ガジェット、メカガジェット

 気が利いた便利な小物や小型機械のこと。

 スチームパンクでは小型化された蒸気機関であり機械が剥き出しで歯車があるのが特徴。


 ◆カスタム、カスタマイズ

 個人に合わせて機械などの物の組み合わせを変更改造すること。

 ガジェットと服類もセットでカスタムされてオシャレで機能的なファッションをしている。


 ◆ガジェットの種類、特徴


 ■歯車、ギア

 スチームパンクの象徴であり色々な所にある。

 蒸気機関部品、蒸気機関を動かすハンドル、調整用のバルブ (つまみ)、ネジやゼンマイ、服の装飾にもなる。

 宝石や天然樹脂の飾りが付いているものもある。


 ■ゴーグル

 メガネの機能と蒸気機関で動く機能がある。

 フレームは主に真鍮と革製。

 アビエイターゴーグル (飛行士用のゴーグル)が主流だがデザインは機能によって変わる。

 ゴーグル着脱表現 装着、当てる、かける、つける、取る、外す、(上に額に)あげる、(頭に帽子に)のせる、など。


 ■メガネ

 フレームとテンプルは真鍮製が主流。

 片メガネ (モノクル)もある。


 ■レンズの種類

 ゴーグルレンズも同じ。

 いくつかのレンズが重なっていることもある。


 ●メガネレンズ


 ●サングラス、遮光レンズ


 ●ルーペ、マグネファイングラス、拡大鏡


 ●顕微鏡→留め具でレンズの上にすえる。


 ●マルチレンズ→複数の機能を持つ。


 ●特殊レンズ→何かの作業用の特殊なレンズ。


 ●色付き、カラーレンズ→機能はどれでも問題なく見える。



 ■レンズを一枚ずつ使うための機能


 ●単式跳ね上げ式、バネ式、フラップアップ→一枚のレンズを上にあげて裸眼で見る。


 ●複数跳ね上げ式→複数重なったレンズを一枚づつまたは複数同時に上にあげる。


 ●スライド式→一枚または複数レンズを横にスライドさせる。



 ■仮面、マスク

 目穴または双眸(そうぼう)の穴などという目の部分にメガネレンズや顕微鏡のような筒状のレンズが付いていることがある。


 ●アビエイターマスク、レピスレーター

 革製、真鍮性など。飛行士用の呼吸を助けるマスク。蒸気圧式呼吸補助装置などともいう。防塵や風よけ機能もある。


 ●防毒防塵マスク

 蒸気機関の有毒な蒸気を防ぐ。マスクの形状は様々。


 ●ペストマスク、クロウマスク

 鳥の顔を模したマスク。医者が着けている。



 ■義手、義足などの義肢、機械鎧、オートメイル

 体の一部として遜色なく動き特殊な機能もある。


 ■グローブ

 布または革製手袋。ガジェットはガントレットのようになっていたり時計やコンパスや計器類などが付いていることもある。

 蒸気発生装置のリュックやカバンなどと連動させ操作するボタンやワイヤーなどが付いていることもある。

 蒸気の動力を使う主な機能には重い扉をこじ開ける、素手でボルトを締め上げる、戦闘時に鋼鉄を握りつぶす、熱い蒸気をバーナーのように使う蒸気噴射などがある。


 ■アームカバー、レッグカバー

 腕や足を保護する布または革製のカバー。アームガード、レッグガードともいう。ガジェットはヴァンブレイスや篭手のようになっていたり時計やコンパスや計器類などが付いていることもある。


 ■ツールベルト、コルセットベルト

 蒸気発生装置 (スチームパック)のボタンやゼンマイ、工具指し (ホルスター)、ポーチ、ウエストバックなども付いていたりする。


 ■靴、ブーツ、編み上げブーツ、ボタンブーツ

 靴やブーツそのものがガジェットだったりシューズプロテクターの形状で装着したりする。

 編み上げブーツは紐留め。ボタンブーツはボタン留め。靴に別布の筒部分が付いているようなデザインがある。靴を履いてレッグカバーを着けることもある。


 ■懐中時計、腕時計、方位磁石

 蒸気機関の圧力計 (メーター、どれほど蒸気、パワー、スピードなどが出ているか蒸気機関の出力を見る)と調整装置にもなっている。



 ■カバン、リュック (バックパック)、ジェットパック

 収納された物を蒸気で動かして使うガジェットカバンやリュックもある。

 職人や技士の道具カバン、医者の医療用カバン、貴族の護身用や趣向品入りカバンなど。

 ロボットのように足があり自立歩行するカバンやトランクなどもある。

 蒸気発生装置のカバンは携帯式、リュックは背負式蒸気発生装置ともいう。

 ジェットパックは蒸気噴射装置でリュックのように背負い空をある程度飛べたり飛行船からの脱出用のパラシュート代わりになる。



 ◆服装

 蒸気機関を扱う機能的な服装と貴族感のある服装があり融合していたりする。


 ■留め具

 ボタン、紐、リボン、ベルトなど。

 スチームパンクの世界にゴムはある。まだズボンなどのゴム紐としてではなく主にサスペンダーの背中の交差部分、コルセットの一部に使われたりと伸縮性で動きやすさを補助するくらいに使われる。


 ●バネ式、くわえカン

 バネ式は金属のバネで開閉する留め具。

 くわえカンは服類に挟んで留める。サスペンダーなどに付いている留め金具。


 ●アームバンド、アームベルト

 袖の長さ調整、腕まくりした袖を留めるバンド、ベルト。


 ●服を留める小型ベルト

 ストラップのような小さめのベルト、くわえカンのついたストラップなど。

 ケープのような大きめの襟が翻らないように留めたり、スカートをたくし上げて留めて動きやすくしたりする。


 ●サスペンダー、ブレイシーズ

 ズボンやスカートにベルトを通すベルトループがないのでサスペンダーで落ちないように留める。

 ズボンやスカートと一体化している布製、コルセットベルトと一体化している頑丈な革製などもある。


 ●ガーターベルト

 腰から太ももにかけて着けるベルト。靴下類が落ちないように留める。武器や道具を携帯するためのホルダーやホルスターが付いていることもある。



 ■アスコットタイ、クラバット、クロスタイ

 アスコットタイとクラバットはネクタイのように首に結ぶ。

 クロスタイはリボンを交差させる簡略化した蝶ネクタイ。

 歯車の装飾がついたネクタイピンやブローチを留めたりする。


 ■ループタイ、ポーラータイ

 紐ネクタイ。宝石や歯車の装飾がついたブローチのようなコンチョという金具で留める。



 ■ドロワーズ

 下半身用の下着。男女ともに穿く。女性用はフリルやレースなど装飾があり股部分が開いている、男性用はシンプルで前開きと違いがある。


 ■ペチコート

 女性の下半身用下着。スカート下。スカートにボリュームを出すために何枚も穿いたりする。


 ■シュミーズ、シミーズ

 女性の上半身用下着。ワンピース型。


 ■コンビネーション

 女性用の下着。シミーズとドロワーズが一体化している。


 ■ユニオンスーツ

 男性用の下着。上下一体化型。長袖、足首丈。

 ボタン留め。動きやすく防寒性がある。

 職人などは作業用に袖を切ったりして着ている。


 ■スリーブレス、シングレット

 スリーブレスは袖なしのこと。

 シングレットはタンクトップの原型となる服。スポーツ用だが仕事着としても着られる。


 ■コルセット

 女性の上半身用補正下着。ボディラインを綺麗に見せる効果がある。

 フロントホックのバスクというフックボタン留め、背中の紐で調整する。

 きつく締める場合はバスクを留めてから紐を締める、きつくしない場合は紐を調整しておいてからバスクを留めるだけと着方に違いがある。


 ■シャツ、ワイシャツ

 男性のシャツやワイシャツは下着でもあり、貴族などは人前で不用意にシャツ姿にならないという。

 シャツを何日も洗わず着る場合のために、付け襟と付けカフスがあり取り替えることでジャケットやコートから見える部分だけ白さと清潔さを保ったりする。

 スチームパンクでは蒸気機関の影響か、くすんだセピア色っぽいのもある。漂白して白くしていない生成(きな)り生地かもしれない。


 ■ブラウス、フリルブラウス

 フリルのあるものが主流。シンプルでも襟のデザインがオシャレだったりする。


 ■ビショップスリーブ

 ブラウスの袖によくある。全体的に少し膨らみのあるゆったりした優雅さと動かしやすさのある袖。

 

 ■服としてのコルセット

 ブラのような下着性能もある。素肌に直接着たり、ベストのように着たり、ワンピースやドレスの上に着けたりする。


 ■ベスト、ウエストコート

 布製、革製、形状と種類が色々ある。

 ガジェットもあり機械鎧になっていることもある。


 ■ジャケット

 ジャケットは革製が主流でアビエイタージャケット (飛行士のジャケット、襟に防寒用のファーがあったりする)に形状が似ていたりする。


 ■フロックコート

 男性用のコート。スーツジャケットのような形状で膝丈。正装、外出用。


 ■インバネスコート、トンビコート

 男性用のコート。肩を覆う大きな襟があるのが特徴。ケープ付きコートともいう。


 ■ヴィジット (Visite)

 女性用のコート、防寒着。袖は袖口にかけて大きく広めで、裾はバッスルやクリノリンに合わせた切込みがある。


 ■ゴム引きコート、防水コート

 雨具。防水性のあるのコート。



 ■ライディングハビット

 女性の乗馬服。ジャケットは体にフィットしたタイトな形状。レースやフリルのような装飾はなくシンプルで黒系の色が多い。

 乗馬時の装備はシルクハット、手袋、ローヒール。


 ■セーラー服、水平服

 水平が着る服だが子供服もある。



 ■ズボン、ハーフパンツ

 布製、革製。ピッタリしたタイトなズボン、半ズボン、ブリーチズ、など機能的なものが多い。


 ■トラウザーズ

 仕立ての良いドレッシーなズボン。貴族男性や警官など役人が穿く。


 ■スカート、ワンピース、ドレス

 フリルやドレープがある貴族的なものと革製など丈夫で機能的なものがある。


 ■バッスル、クリノリン

 お尻部分を膨らませたスカート類と道具。スカートを後ろに上げてドレープを作り膨らませたり、木やワイヤーを組み付けてスカート内部から膨らませる。


 ■ハイロー、フィッシュテール

 ハイは高い、ローは低いの意味。

 前と後ろで丈の違うスカートやワンピース。

 前裾が膝くらいで動きやすく、後ろ裾が足首くらいと長いのでオシャレにもいい。下にホットパンツやタイトなズボンなど穿いていることもある。


 ■キュロット、デイバイデッドスカート

 スボンのようなスカート。ロングスカートのように丈の長いものが主流。乗馬や自転車に乗るなど何かに跨るとき足をよく動かすときに穿いている。


 ■靴下、ソックス、タイツ

 白いシンプルなもの、ロングソックス、厚手の丈夫なものなど色々ある。


 ■靴、ブーツ、編み上げブーツ、ボタンブーツ

 布製、革製。頑丈なものが多い。

 ガジェットで機械鎧になっていることもある。

 編み上げブーツは紐留め。ボタンブーツはボタン留め。靴に別布の筒部分が付いているようなデザインがある。靴を履いてレッグカバーを着けることもある。


 ■エラスティックブーツ、サイドゴアブーツ

 エラスティックは伸縮性、弾力性の意味。サイドにゴム布 (ゴムが織り込まれた布)のゴア (三角や台形などの布)があるブーツ。ゴム布の伸縮性で留め具なしで履くことができる。



 ■帽子

 ゴーグルとセットのことが多い。


 ●シルクハット、トップハット

 クラウン (頭を覆う部分)の高いストーブパイプ、低めのジョンブルなど種類がある。

 バンドに歯車の装飾があったりする。


 ●コルセットハット

 コルセットのようなデザインのトップハット。

 クラウンにレースアップの装飾がある。


 ●ボーラーハット、山高帽(やまたかぼう)

 丸いクラウンに巻き上がったツバ (ブリム)の帽子。


 ●ハンチング、キャスケット

 ふっくらしたカボチャのようなクラウンに前方だけツバのある帽子。


 ●ミニハット、ファシネーター

 ちょこんと乗せる小さな帽子。リボンやハットピンなどで落ちないように留める。装飾的な帽子だが何かしらのガジェットかもしれない。


 ●アビエーターキャップ、トラッパーハット、飛行帽(ひこうぼう)

 耳当てのついた帽子。布製、革製、防寒のファーが内側にあるものと種類がある。仕事用の帽子でもありゴーグルとセットになっている。


 ●フライトヘルメット

 飛行士用のヘルメット。真鍮性、革製。呼吸用や防塵のマスクが付いているものもある。


 ●ピスヘルメット

 冒険家や軍人が被る暑さ避けの帽子。


 ●カストディアンヘルメット

 警官のヘルメット。クラウンの前面にスパイクや紋章が付いている。



 ◆スチームパンクの主なキャラと服装


 ■発明家、マッドサイエンティスト、機械工、職人

 顔や服にオイルの汚れがついていたりする。

 蒸気機関の事故で失った手足などを機械義肢にしていたりする。

 服装は腕まくりなどしているシャツ、アームベルト、サスペンダーやベルトでしっかり留めたズボン、頑丈なブーツ、手袋類、革製のエプロン、帽子など。

 装備はメガネ類、工具、バックパック、自作のガジェットなど。


 ■冒険家、空賊 (スカイパイレーツ)

 飛行船に乗り未知の場所を探るための格好をしている。

 服装は飛行服(ひこうふく)という、頑丈さと防寒性のあるコート、シャツ、ズボン、ベルト類、ブーツ、ゴーグルと飛行帽など。装備は双眼鏡、時計や方位磁石、計器類、拳銃など。


 スチームパンクの服装

挿絵(By みてみん)

 飛行帽とゴーグル。

 首のゴーグルは予備またはレンズの性能が違う。

 シャツ、ベスト、ズボン。

 ガジェットのグローブ、ブーツ。

 ボンベ型蒸気機関発生装置のリュック。

 蒸気機関で収納物を使うガジェットカバン。

 計器の付いたアームベルト。

 ベストの前にある計器類とグローブは真鍮管やワイヤーケーブルでリュックとカバンと繋がっている。この繋がった範囲でしかガジェットを使えない不便さとアナログさがスチームパンクの魅力である。

 ブーツのように小型の蒸気機関発生装置なら独立して付いていることもある。


 カバンの操作法

 基本的には、燃料投入→点火して水を沸騰させる→蒸気が発生し圧力が溜まるまでメーターを見ながら待つ→溜まったらバルブを開き、ブシューっという派手な排気音とともにギアが回り出し起動準備完了→蒸気量を調整しながら機械を動かす→使い終わったら停止させるという動作になる。


 1. バルブとレバー操作

 カバンの持ち手や側面にある装置を使用する。

 カバンの内蔵ギアの回転速度を調整制御する。速度調整レバーなどがある。


 2、真鍮の押しボタン

  ゼンマイの巻き上げや、蒸気ピストンの切り替えを行うためのボタン。


 3、ゼンマイ (クロックワーク)との併用

 蒸気機関単体では起動に時間がかかるため、初期動作をゼンマイで補うハイブリッド型。


 4、キー・ワインディング

 ゼンマイ式の場合、カバンにある鍵穴に専用のキーを差し込み、回すことで内部の歯車を噛み合わせ駆動させる。


 5、トリガー起動

  カバンの持ち手を強く握り込む (デッドマンズスイッチのような構造)ことで蒸気が送り込まれ駆動する。




 ■貴族、令嬢

 ビクトリア朝の華やかさに機械的な装飾を混ぜたスタイルをしている。時に発明家や冒険家となり動きやすさも取り入れる。

 服装はフリルシャツ、トラウザーズ、ハーフパンツ、クリノリンスカート、コルセット類、革靴やヒールブーツ、シルクハット、ミニハットなど。装備は機械的なアクセサリー、パイプ、ステッキ、日除けパラソルなど。


 スチームパンクの服装2

挿絵(By みてみん)

 歯車の装飾があるミニハット。

 フリルブラウス。

 手首にはカフスのようなレザーアームガード。

 ブローチはガジェット。ゼンマイ式で服のほつれや破れを縫ってくれる自動裁縫機などがある。

 コルセットもガジェット。小型蒸気発生装置が付いており自動でコルセットを締めてくれたりする。人手がない冒険中などによい。

 フリルロングスカート。コルセットに付いている、くわえカン付きベルトで、たくし上げたスカートを留めている。歩きやすくブーツがガジェットの場合使いやすい。

 ブーツは見た目は普通だが小型蒸気発生装置が踵などに内蔵されており歩行を助けるガジェットになっている。

 パラソルもガジェット。ステッキ部分に蒸気機関発生装置が内蔵されておりボタン操作でパラソルの先端から蒸気を噴射させる。威力によって塵やゴミを払ったり武器や防具になるなどがある。

 蒸気機関発生装置のカバン。ティーカップと共に蒸気機関で湯をわかせるティーポットが入っており、いつでもどこでもお茶が飲めるなど貴族らしいガジェットがある。



 ■警官、軍人

 都市ではビクトリア朝の装飾的で威厳のある制服や軍服、飛行船や未知の場所では戦闘用の実用的な制服や軍服を着ている。

 警官の服装はカストディアンヘルメット、シルクハットなどの制帽、フロックコート、シングルブレストのコート (チュニックともいう、ベルトで留めることもある)、ベスト、シャツ、ズボン、革靴、ブーツなど。

 装備は警棒 (トランチョンともいう。コートの裾の内側にあるポケットに入れて隠し持つまたはケースに入れてベルトに装着して携帯する) 拳銃、ランタン 、警笛(けいてき) (ホイッスルともいう。コートの専用ポケットに入れる。チェーン付きで失くさないようにコートのボタンホールに留めておく)など。

 軍人の服装は都市用は装飾的なシャコー帽などの軍帽、フルドレス (正装)、階級や連隊で色分けしたり刺繍など施したコート、ジャケット、シャツ、濃紺や黒のズボン、革靴、ブーツ。

 戦闘用は野戦向きの地味で合理的なピスヘルメット、カーキ色 (泥色)の軍服、ブーツなど。装備は銃、剣、銃剣など。


 ■探偵

 蒸気の煙で霞んだ重く不明瞭な街で起きる事件を解決したり未知のガジェットの謎を追っていたりする。

 服装は鹿撃ちディアストーカー、狩猟帽 (ハンチング)、トンビコート (インバネスコート)、スーツ、革手袋など。装備はマドロスパイプ、虫眼鏡、自作のガジェットなど。


 ■医者、薬剤師、看護師 (看護婦)、シスター

 蒸気機関の仕事での怪我や蒸気汚染による病気を治療したり機械化手術をしたりする。

 効果のある最先端医療と効果のない中世の医療がある。

 薬剤師は主に庶民を診ており薬草治療や自然療法を施す。

 服装は黒系の服(フロックコート、ジャケット、ベスト、シャツ、ズボンなど)、白衣、メガネ類、マスク ((ひも)留め) 薬液入り試験管ホルダー、手術道具ホルダーベルト、最先端医療器具、中世の医療器具など。

 看護婦は三角巾などの白いキャップ、黒系のワンピースまたは上下別ツーピース、エプロン、ブーツなど。一見メイドと区別がつかないような服装をしているが、エプロンは装飾がなく胸当てが大きめで肩紐がしっかりした作り、白いアームガードのようなカフス、靴音を立てないブーツなど医療用の装備をしている。病院のバッジや腕章などつけていることもある。

 シスターは病院で奉仕活動をしている。服装は白いベール、クレリックという襟とカフスが白い黒系のワンピースまたはツーピース、ブーツなど。


 ■自動人形、オートマタ

 ネジを巻いて動くゼンマイ仕掛けのロボットやアンドロイド。

 発明家などの職人を助けたり、冒険家や空賊の仲間だったり、貴族のメイドや執事や側近だったり色んなところで動いている。

 服装は人間と同じで持ち主や職種で違う。


補足と感想です。


スチームパンクは服装の様式美にとても惹かれます。

現代的な服と機械も入れるともっと服の種類とガジェットはあります(服や装備やアクセサリーの種類については他ページもご覧ください。またここで紹介した服類は中世ファンタジーなどにもご利用ください)

しかし、スチームパンクを小説の文章で説明や描写しようとしたり読むとなると蒸気機関の部分が難しいですよね。一応、前書きに簡単な解説をしておきました。

蒸気発生装置やスチームガジェットなど漢字とカタカナの用語があり、オリジナリティを出す部分であり、作品によって変わります。

ここで紹介したのは基本的な用語となっております。


スチームパンクは蒸気機関だけでなくゼンマイ仕掛けの機械も発達しているようです。

人間と同じように動くオートマタや精密な時計など。

蒸気機関→凄い機能やパワーがある

ゼンマイ仕掛け→なめらかに精巧に動く

主にこのような特徴があるようで融合していたりします。


挿絵1の男性のベストの前にある計器類はベストに用があるとき邪魔になりそうですしメーターとか見にくそうですが、見栄えがいいデザインではあると思います。

しかし、リュックとカバン両方を持ち歩くのは重そうですね、どちらかにしたいものです。


警官や軍人の服装はビクトリア中期ぐらいまでは花やかな装飾があり真紅とか濃紺とかカラフルで軍人のズボンには赤いラインもあったそうです。

ビクトリア時代後期になると警官の服装は現代のようになっていき軍服は実戦向きのカーキ色など地味になっていきます。

紹介文では都市用と実戦用に分けていますが、作品によって色々でしょう。


ベルトを締めてズボンを留めるようになったのは20世紀からで、ビクトリア時代のズボン留めはサスペンダーを使います。

ベルトは主に警官がコートの上に装着し警棒などの装備品を携帯するために使われていたそうです。

ベルトを通す穴もないので巻き付けて締めてバックルで留めます。

ツールベルトなどもズボンの上に巻き付けるほうが時代の雰囲気がでますね。落ちないように結構ギュッと締めたり。細かいところですが、ネットのスチームパンクファッションを見るとそんな風に細かい部分まで時代に忠実になっているので書いておきます。


ブレイシーズはサスペンダーのイギリス英語名です。


ビクトリア時代はゴムはまだ本格的に使われていませんでした。

ゴム引きコートは現代にもあるマッキントッシュコートのことです。


医者はビクトリア時代初期から中期までは神聖な職業の正装として黒系の服を着ていました。服に血や薬の染みなど治療汚れがあるほど経験豊富な名医と見なされていたそうです。

ビクトリア時代後期から白衣を着て汚れのない清潔な服装をするようになりました。

どちらの服装の医者にするかでも話が変わってきそうですね。

看護師の服装は病院で奉仕活動をするシスターの服装が元になっているそうで、メイドだけでなくシスターとも似たような服装をしていることもあります。


医療用マスクは細いゴムがまだなかったので紐留めです。細かい部分ですが紐を結んでいるほうが時代の雰囲気がでると思います。


ユニオンスーツは当時の宣伝広告を見るとダサい気もしますが、機能的で画期的な下着だったそうです。

ビクトリア時代は下着だけでも次々新しい機能的なものや大量生産可能なものがでてきて、まさに産業革命の時代といった感じです。

タンクトップみたいなスリーブレスの下着はスチームパンクの蒸気で熱い作業用に必要ですね。


コルセットは貴族令嬢や舞台役者や酒場のダンサーなどは、ボディラインを綺麗に見せるためにきつく締めていたようです。その場合、背中の紐を締め上げるのに人手が必要になります。

一般の女性が日常で着けるなど締め上げる必要がないなら、紐のキツさゆるさをあらかじめ調整してコルセットをボディラインに合うようにしておき身につけてバスクを留めるだけ、着けた後の微調整くらいなら一人でできるようです。


ワイシャツが下着のような史実は念のため細かい描写用です。

着け襟と付けカフスを交換するだけにしてシャツを何日も洗わずに済ますというのは色々助かるのではないでしょうか。冒険中とか。


ループタイは昭和にアメリカでできたネクタイでビクトリア時代にはないのですが、スチームパンクで身に着けられているので紹介しました。

ビクトリア風の服装によく合うと思います。


シャーロック・ホームズの時代背景がビクトリア時代なので参考になります。

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