プロローグ-4:そして始まる
さぁ、プロローグ完結!
「さて、ではそろそろ送りましょうか」
「いや、そのまえに愛しい姪っ子の件なのですが、ないですよね?」
「さぁ、いまは私の管轄ではないのでわからないね。でも君に似て意志の強そうな子だ。あるいは」
「いや、伏線みたいな匂わせとかいらないんですが」
「ふふふふ」
「あー、笑顔かわいー」
「え?」
「あ、ついに口にでてしまった」
「まったく。私は男神なんだからね」
ぷんすかぷーんと私は気分を害しましたという気配を漂わせるユディール様
本人的には怖い雰囲気を醸し出してるつもりなんだろうけど、ただの可愛いなんだよなぁ
「さて、ちょっと時間が押してしまった。本当は君が行く世界の詳しい情報や、あたえる加護の説明などもするつもりだったんだけど」
「あ、それチートというか加護?本当にいただけるので?
わたしとしては意識もったまま転生というだけで十分チートなのですが」
「うん、まぁ私からのちょっとした餞別だとおもって。そんなに大したものではないけど、君の役には立つとおもう」
「はぁ。なんか色々もらいすぎのような気もいたしますが、ありがたく頂戴しますね」
「うん。そうして。っと、はじまったね。」
おお。なにやら足元に光の渦が発生して、そこから光が!
「これって転生のプロセスに入ったってことでしょうか?」
「うん、転生そのものは私の管轄ではないからこちらでタイミングとれなくてごめんね」
「いえ、面会でグダグダしていた自分の自業自得ですので。というかむしろ得したまであります」
「ふふ。そういってもらえると気が休まるよ。」
「はい。いろいろと。ほんとーーーーにいろいろ。ありがとうございました!
わたし、来世ではきっとユディール様を信仰しますから!」
「ふふ。気を使わなくてもいいよ。でも祈りはささげてくれるとうれしいかな」
「はい!毎日お祈りいたします!」
「ふふふ。毎日じゃなくていいんだ。本当に。たまに。元気ですよと知らせてくれれば十分だから」
はぁ。ほんとうにユディール様優しすぎて辛い。
本当、大丈夫かなぁ。
いい神すぎていいように使われてないか心配になってしまう。
などとおもってるといよいよ光が強くなってきて、眩しくて目を開けていられなくなってきた。
「この名前を呼ぶのはこれで最後かな。それじゃぁ、いってらっしゃい。鴻上万仁。よき来世を願っているよ」
そんなことを言ってくれるユディール様
ほんとーにもう。わたしの人生最大の幸運はこの神様に出会えたことだろう。
いや、家族も同列。つまりわたしの家族は神!
ところで、われらは神に祈るが、神はだれに祈るのであろうか。
いや、祈れないからこその願・・・
そうしてわたしの意識は白にのまれた
・
・
・
・
・
・
・
・
・
さっきまで白いとおもったら今度は暗かった。
しかも定期的にドックんドックん音がする。
あとたまに誰かの声。
あたらしい父と母かしら。
うん。幸せそうな声だ。
大丈夫。きっと新しい家族とも幸せになれる。
私はそう確信する。
そして幾ばくかの時がすぎ・・・
「おぎゃー」
わたし、異世界リファルティールに爆誕!
さぁ、鴻上万仁の物語はここまで。
あたらしいわたしの物語がはじまる!
プロローグかんけーつ。
ストックはここまでなので1話が始まるまでしばらくお待ちください。
なお。構想はなにもない!
ただ基本的に主人公のノリ(家族だいすきー)はかわりません。
え?弟?1話は出ないんじゃないかな・・・
たぶん2話いや、3話・・・きっと・・・たぶん・・・そのうち・・・