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成長と応援

 翌日、私は学校の送迎をもう不要だと思い行かなかった。しかし、私が帰ってきたら彼女が門で待ち構えていた。私は彼女に部屋にそのまま連行され激怒された。彼女の言い分では、昨日限定であったらしいのだ。


 確かに私に落ち度はある。だけど、私は納得が出来ていない。 


 あれから彼女の個人レッスンは、魔法から物理攻撃である剣術に変更になった。魔法が効かなくなったのが、どうしても気に入らないからである。私は、これまで通り彼女の攻撃を一方的に受けるだけである。しかも、彼女は練習用の剣すら持たせてくれない。


 彼女は、攻撃が当たると嬉しそうに笑う。それを一回でも減らすべく必死に避けている。私は、かなり避けられるようになっている。


 私が彼女を教室に送ると、相変わらずマチルダたちが来る。


「アンドゥー、今日も、ご苦労なことね。お兄様には近づかないでね。あなたは友人と宜しくやっていればいいのよ」


 最近は兄のことを一言付け加えるようになっている。よほど、それが嫌だったようだ。睨みつけてくるようになっている。エリーザが、それに相づちをうつ。



 近頃、クラスの様子が少しずつ、おかしくなってきている感じがする。これまで気さくにローレンスに声をかけていた生徒たちが、避けているような気がする。事務的な会話しかしてこない。彼から話しかけたときは、今まで通り応じてはいる。


 昼食時間、いつも通り三人でいる。


「ローレンス、最近どうだい? なんかクラスの雰囲気が、少しおかしいような気がしてるんだけど」


「そうかい、僕はそう思わないけどな」


「えぇっ、どういうことなの? アンドゥー」


「二人とも心配しなくても大丈夫さ」


「僕の気のせいかな。君が言うのなら、そうかもしれないね」


「私は、なんか心配だわ」


「二人ともありがとう」



 剣術の授業が始まり、私はローレンスと試合形式の練習をすることになる。


 彼が華麗な剣さばきで襲いかかる。剣で受けたり、すんでの所でかわすが防戦一方である。彼の動きが一瞬止まったところで、反撃を開始する。しかし、うまく捌かれ剣を振り下ろそうとしたが、体勢が崩れたところに一撃うけてしまう。


「完敗だよ」


「そんなことはないよ」


「同情はよしてくれよ。君は優しいからね」


「本当さ、特に防御が著しく成長しているね。後は攻撃を磨けば、どうなるかわからないよ」


「お世辞でも嬉しいよ」


 彼は自分の体を触っている。


「かなり筋肉が発達してるじゃないか。特に下半身はしっかりしてきているね」


「確かに下半身はそうだね。それは実感しているよ」


 彼女に毎日しごかれている結果といったところか。


「そう言えばアンドゥー。もうすぐ開催される新入生の順位戦が楽しみだね」


「ローレンス、僕は……」


「あぁ申し訳ない」


「気にしなくていいさ」


 自分は貴族ではないので参加資格は無いのである。


「アンドゥー」


「僕は君を応援するよ。絶対優勝してみせてくれよ」


「もちろん優勝してみせるさ」


 彼もう一戦、私は彼と交えることにする。やはり、完敗である。しかし、私は少しでも差を詰めると決意する。

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