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第二話 才能

主人公の妹、フローラ・イグニス

芯:炎

年齢:5歳

好きなもの:お兄ちゃん お花 綺麗なもの 甘いもの

嫌いなもの:お父様 苦いもの

本番一日前

だいたい自分の芯についても分かってきた。

自分は俗に氷属性でそもそも氷属性自体珍しく、理由は氷一族が絶滅したからだとか。

この氷は扱いが結構難しい、温度調整をミスればすぐ水になるし形を作るのも難しい。

でも僕はそうならないように頑張ってきた。

このままもう少し勉強して寝よう。


今日が本番、緊張が止まらないよ…

そういえば勉強で忙しくて見られてあげれなかったが

僕が5歳の時妹が芯に目覚めたらしい。

属性は親と同じで炎らしい。

相性的には悪いが勉強した時間などはこっちの方が上だし多分勝てるだろう。


僕は地下室へと向かった。

そこは白い空間で気が狂いそうになりそうだ。

その先に妹が立っていた。

「二人とも位置につけ。」

どこからか父の声が聞こえた。

「お兄ちゃん負けたら入学できないんだってね」

「負けないから大丈夫だ」

「だいぶお調子に乗ってるみたいだねっ」

その言葉と同時に妹は単純な炎を出してきた。

芯の型には大きく分けて二種類あり、

放つものと設置するものがある。

僕はその両方を使うバランス型だ。

一方妹は放つ型だけのパワー型だろう。

そして僕はそれをよけながら魔法陣を設置していく。

「お兄ちゃん逃げてるだけじゃ勝てないよ?」

「じゃあ攻撃しちゃおうかなっ!」

僕は魔法陣の設置を終え氷のつららを飛ばした。

当然の如くそれは回避された。

でも本命はそれじゃない。

炸裂音とともにうっすら霧がかかる。

霧が明けたとき妹はむせ込んでいた。

「よっしゃ!」

僕は小声で喜んでいた。

あとはこれを繰り返すだけ。

「思ってたよりやるじゃない」

「じゃあ本気で行かせてもらうね」

俺は言葉を遮るように氷の吹雪を飛ばした。

だがその吹雪が明けた後、妹は無傷だった。

そして妹の周りには花弁が飛んでいた。

だがよく見るとそれは炎でできたものだった。

「なんだこれ…」

妹はただ無言で近づいてくる。

僕の置いていたトラップは花弁と接触しご爆発を招いていた。

霧の中には赤い花弁と妹が歩いた跡にできる赤い花模様が鮮明に見えている。

僕は近づいてくる妹に初めて恐怖感を覚えた。

どれだけ魔法を使ってもその魔法は消え去り、妹には届かない。

そして妹が止まった時、僕の足跡には大きい赤い花模様が出来上がっていた。

「レッドスパイダーリリー」

そう聞こえたとき、僕の体は燃え上がり気づかないうちに気絶していた。


「これが現実だ」

僕が目を覚ました時、第一声がそれだった。

「お前の能力は正直言って雑魚だ。」

「一度絶滅したものが進化せず戻っても意味はない。」

「お前はもう家から出ていけ。」

「は?どういう事だよ?」

「話と違うじゃないか!!」

「お前がもし、あの戦いで少しでも可能性を見せてくれれば入学できないだけで済んだ。」

「だがお前はエネルギー量も技量も妹に負けた。」

「お前の方が早く芯が目覚めたのにも関わらずお前は負けた。」

「それが才能の差だ。」

言い返すすべがない。確かに妹はすでに自分の技を持っていた。

対して僕は基礎に沿ったつららと吹雪を飛ばすことと氷属性の魔法陣を設置することだけ。

父は呆れた顔で僕を家の外に蹴り飛ばした。


「勝手に何してんのよ!!」

「あいつはお前に負けた。それだけだ。」

「だからってやりすぎよ!!」

「そもそも私に負けたら入学できないってのもおかしな話だわ!」

「いいか?この世界は実力主義だ。弱いものはいらない。」

私は話にならないと思って家を飛び出した。

そしてそこら中を探しまくった。でも見つからなかった…。

今日はいったん家に帰ってまた明日探そう。そう思って家に入り私は眠った。

明日起きることを知らずに…。


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