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バトン〜異世界行っても駆け抜ける  作者: かんガエル
一章〜異世界生活〜
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エピソード1〜時田若菜

電車の事故で異世界にきた若菜は故郷に帰れるの?

「行ってきまーす」


女子高生が玄関をガチャリと開ける音が家に響いた。自転車にまたがり片耳にイアホンをはめて駅に向かう。

「おはよう」


男の声に振り向くと同級生のハルトがいた。

石上晴人、スポーツ万能のお調子者。


「おはようハルト」


何気ない挨拶を交わしたあと満員電車に乗り込む。なんとも変わりない日常である。


ーーゴトンゴトン


まだ眩しい朝日が電車の窓から注ぐ。

(学校めんどくさいなぁ)


ーーその時だった


横から一両の電車がはみ出し自分の目の前に来た。

「若菜危ない」

ハルトの声が聞こえ、私を抱きしめた。

ーーその瞬間電車と衝突し、目の前が真っ白になった。

目を開けると見たことない所にいた。


「ハルトー」


くっついていたはずのハルトもいない。

(ここはどこなんだろう。イギリス人かな?)

肌の白い人たちがたくさん歩いている。


イギリスなら英語は伝わるはずだけど聞いてみよう。

「Where am I?」

私は知っている英語で話しかけた。


「〜〜〜」

知らない言語で返された。珍しいものを見るような目だ。何語だろう?


私は気づいた!?この人たち剣を腰にかけている。また街を歩く人を見る。


(あれってエルフじゃ)


間違いない。私は今異世界に転移したらしい。

私はまず電車にいた人を探すことにする。


カバンからノートと筆箱を取り出して日本語で

「地球人は時田若菜の所に」

と書いた。英語も書きたい所だが私は勉強がとても苦手なのだ。


 そのあと私は冒険者ギルドらしき所に足を運んだ。日本人がいるといいのだが…いるはずもなく、珍しい目をされた。まず私がこの世界ですることはたった一つ言語の習得。


 まずはギルドの本を読む。英語と似ているな。この本は実にわかりやすく、大体の単語を理解することができた。

 

 しかもこの世界は便利なことにギルドで寝泊まりできる。また学校のパソコンを市場で売った。かなり珍しい品物なのでペトラ金貨50枚をもらった。


(この調子ならなんとかなるわ)


ここにきて二ヶ月が経った。この二ヶ月で分かったことがとても多い。

 この世界は剣と魔法の世界でいろんな種族がいるらしいが多数の王国で住む種族が違う。


 どうやらここはペトラ王国といい人族が多く暮らす街らしい。


 死ぬ気で覚えると言語も早く身につくものだな。喋れるおかげで元の知識と合わせてかなり博識な人間として見られている。


 また魔力は真っ白になった時に注ぎ込まれたのか自分の体にも備わっている。魔力なしの生活に慣れていたので力は強いは足は速いと好調である。


 また一ヶ月前から冒険者を始めて生活をしている。もうC級冒険者になり、すごいスピードでランクを上げている。でもパーティメンバーは未だ0である。


ーーある日魔物を狩っていると細身の男が尋ねてきた。この町では珍しい黒髪に黒いローブを身に纏った魔術師の男。

 

 腰には短剣を身につけており、只者ならぬオーラを感じた。


 私は恐怖を感じ避けるように通り過ぎた瞬間である。


「お前はこの言葉がわかるだろう」

これは私が知っている言葉だ。なんでこの男が知っているのかわからない。恐怖で歩けない。


この男は日本語を喋った。


「俺の名はガーメール・バーリー。お前を迎えにきた。」

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