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追放された黒魔術師は神に拾われ復讐を果たす 〜 私の無自覚な一目惚れ、憑依系ヒロインが叶えてくれるそうです 〜  作者: こみやし
05.英雄魔女のエピタラミオン

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05-05.意外な理解者


「幸いギルドの反応は良好です」



 モニカたちが戻ってきた。


 ギルドでの話し合いと、周辺ダンジョンの簡単な調査を済ませてきてくれたのだ。


 どうやらギルドは私に同情的らしい。



「同情的というのは少し遠慮が過ぎますね♪」


「モニカの言う通りです。彼らは怒りすら抱いていましたから」


「あ、そっか。面目丸潰れだもんね。ギルドが責任を持って聖剣の運搬を請け負ったわけだし」


 ギルドは私を信頼して仕事を任せたのだ。泥を塗られたと考えるのは当然だ。何故なら、依頼主である教会は、聖剣を届けに来た私たちの話も聞かずに捕縛し、一方的に聖剣を取り上げた挙句、私たちを監禁したんだから。


 流石にそれで報酬を出し渋ったとかはないだろうけど、ギルドの制度を利用して聖女を捕らえる罠を張っていたのだと思われても不思議はない。そんなのギルドが教会に舐められたと感じるのは当然だ。


 そういえばギルドからの報酬を受け取り損ねてたね。……ああ。受け取ってきたんだ。よかったね。満額支払われているみたい。代理にこの額を渡すだなんて、ティアとモニカとアッシュも随分信頼されたようだ。



「それだけではありませんよ!!!」


 声がでか~い。ちょっと久しぶり。



「エコーさんは『Sランク』昇格の話が上がっていた程の冒険者なんですから!!」


 なにそれ。私知らない。



「元々こちらのギルドでもエコーの存在は知られていたそうです。加えてモニカが」


「ティアさん!! その話はいいんです!!!」


「は、はい。失礼しました」


「凄いのだわ。ユースティリアをビビらせたのだわ」


 迫力あったね。ティアの胆力を上回る程って中々だよね。



「と・に・か・く!!」


 はい。



「ギルドはエコーさんの味方です! これは偏にエコーさんの努力の賜物です! エコーさんが今まで頑張り続けてきたからこその成果です! 見ている人は見ているんです! 黒魔だとか神の使徒だとか関係ないんです! ですから自信を持ってください! エコーさんは凄い人なんです!」


「あ、うん。ありがとう」


「軽っ!? 私今良い事言いましたよ!?」


 自分で言うんだ。モニカってブレないよね。



「リリスも似たようなことを言ってくれたからさ」


「先越された!?」


 しゃあない。切り替えてこ。


『そうじゃないでしょ』


 わかってるって。



「ありがとう。モニカ。嬉しいよ」


「エコーさん!」


 むふふ♪ ふわふわ♪



「鼻の下伸ばしてる場合じゃないのだわ。というか今更抱きつかれたくらいで大げさ過ぎるのだわ。早く進めてもらわないと困るのだわ。側室の身にもなってほしいのだわ」


 逆になんでシアは遠慮がちなんだろ。性格的にはもっとイケイケなタイプだろうに。まさか自認が側室だったなんて。



「とにかくエコー。後ろ盾の件は心配要りません。ギルドが話を聞いてくれましたから」


「ダンジョン化の件まで話したの?」


「ええ。最初から協力関係を結んでおく方が都合も良いでしょう。ギルドは内密に進めてくれると約束してくれました」


 ティアがそう言うなら心配は要らないのだろう。ティアには人の本質を見抜く眼があるんだもの。きっとギルドの人たちだって本気で応えてくれた筈だ。



「そっか。それで肝心のダンジョンは?」


「「それが……」」


 それが?



「ここから馬でも一月程かかるのです」


「あらま」


「おそらく町が保たぬかと」


「近場のダンジョンを片っ端から……というのも、現実的ではありませんね」


 流石にそれやると、今度は多くの冒険者たちが食い扶持を失っちゃうかもだもんね。折角味方についてくれるって言ってるギルドだって難色を示すだろうし。



「問題は距離だけなの?」


「はい。ネメちゃん様」


「なら我が連れってあげる」


 ネメちゃんがパチンと指を鳴らすと、空間を丸くくり抜くように輪っかが出現し、その先に別の場所の光景が現れた。


『転移門ね♪』


 すごそう。


『凄いに決まってるじゃない♪』


 流石ネメちゃん♪




----------------------




 ダンジョンへはモニカ、ティア、アッシュに加え、リリスの計四人で行ってもらうことになった。残念ながら私はお留守番だ。それがネメちゃんの出した条件だった。



「ふっふ~ん♪」


 ネメちゃん曰く、今の私はこの町を離れられないそうだ。


 それが本当なのかはわからない。ネメちゃんが私を独占する言い訳に利用している可能性もなくはない。


 けど逆に、そんなことしなくても堂々と独り占めしそうな気もしなくもない。


 今はシアとベルタも出払っている。残っているのは私とネメちゃんの二人きりだ。



「エコー♪」


「がってん♪ ぎゅ~♪」


「きゃは♪」


 求めに応じて抱きしめる。求められなくても抱きしめる。それが私のお仕事だ。どうせならネメちゃんをとろとろに甘やかしてしまおう。リリスにも言われてるし。もちろんそれだけが理由ではないけれど。



「ね~ね~ネメちゃ~ん」


「な~に~」


「私の身体っていつまでこのままなの~?」


「さ~」


 おいこら。



「いまね~」


「う~ん~」


「いっぱいね~」


「う~ん」


「かんがえてる~」


「そっか~」


「えへへ~♪」


 これは相当立派な身体を作り上げてくれそうだ。



「それまでね~」


「う~ん~」


「きをつけてね~」


「う~ん……ん?」


「われちゃうから~」


「……うん?」


「悪い子いっぱいのとこ行ったり~。良い子殺したり~」


「……」


「それすると割れちゃうの~」


「……えっと……だからこの町から出ちゃいけないの?」


「せいか~い♪ よくできました~♪」


 ……えぇ。

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