エピローグ2~捜査~
翌朝、ジャービスの目覚ましはもうない。
各自で朝起きる。無論起きてこない人には遠慮なくナナミが叩き起こす。筈だったのだが、
流石にお父さんの遺品の整理となっちゃ、おちおち寝てる訳がない。珍しく八時にはきっちり全員が起きていた。
ちなみに俺の腹違いの妹であることを突然宣告されたナナミだったが、特に動揺するわけでもなく、自ら団長補佐として俺を支えてくれる事になった。ちなみに副団長はこれまで通りタカネだ。全く持って二人ともありがたい限りである。
そんなこんなで無事に九時には整理を始められる、はずだった。
というのも、行ったらとっくに整理が始まっていたのである。というか終わりかけていた。
整理をしていたのはお父さんとよく一緒だった兵士のみなさん。例のしんがりを筆頭に作戦の時だいたいは一緒だったメンバーだ。
俺らが入ってきたのを確認すると、「必要な整理は終わったから、後の私物をお願いします。」と丁寧に挨拶された。俺がお父さんの子供だって知ってたっぽい。
整理と言ってもほとんどする事はなかった。もともとあんまりプライベートを仕事に持ち込む人じゃ無いらしく、有ったのはいつの間に撮ったのか俺たちの写真だけだった。信じがたい話だが、ほんとに写真しか残ってなかった。
俺は写真の入っている写真立てを手に取ってみた。思ったよりも重たい。裏を見てみると、写真を入れるための蓋のところにメが入っている。
俺はそれをみんなに見せた。
「封筒と同じだよね?これ。」
中を開けると、鍵が一つ入っているだけだっだ。それも、もう何十年も昔の感じの鍵だった。
「ここの鍵じゃない?」
ナギサが指した先は、鉢植えだった。よくオフィスとかにある、観賞用植物とかっていうやつ。
よく見るとその鉢植えの側面が蓋みたいになっていて、横に鍵より一回り大きいくらいの穴があった。
予想通り開いた。中には、時計。懐中時計だ。
「あ、それ、お父さんのやつ。」
ナナミが声をあげた。
時計は12時で止まっていた。
「ねえ、文字盤に何か書いているよ。」
リュウが首を傾げながらいった。
よく見ると、文字盤の中心からそれぞれの数字に向かって12本線が書かれていて。その間にひらがなが書かれている。
「に、う、び、ぬ、あ、り、ぎ、ろ、も、な、い、ら?」
「だね、暗号、かな?」
リュウとタカネが文字を読む。
12時から1時の間に書かれてる文字から読むと、確かにそう読むことができる。
さっぱりわからん。
そんなわけで帰ってきた。郵便物があった。
この度、狙撃事件についての流れが分かりましたので報告します。
本件は構図が分かりにくいので、図にて報告させていただきます。
捜査資料
カイトが実験施設に送られる
↓
実験が始まる
↓
被害者、お父さんによる妨害
↓
カイトが実験場外に投げ出される
↓
ベレンによってカイト殺害しようとする、①…ベレンが未来からもう一人のベレンとなってここに来る
↓
もう一人のベレンによって妨害、もう一人のベレンが拳銃にてカイトを撃つ
↓
ベレンは宇宙人によって拘束、密かに手記を残す。もう一人のベレンは宇宙人の元で作戦を実行する。
↓
先の戦争にてもう一人のベレンは死亡
↓
ベレンは過去に送られる→①に戻る
↓
パレードにて被害者死亡
わかりづらくてすまないが、つまり、君たちの見た二人のベレンは、年齢の違う同一人物だ。
お互いは干渉できないが、今の科学では理論上、同一空間に居続けることは可能らしい。
また、このことから、犯人はベレンと深いつながりがある人物である。
既に逮捕は時間の問題と考えられるため、捜査本部は解散となりました。
ご理解よろしくお願いします。
以上。
訳も分からないまま、うらを見た。
裏面にまだ続きがあった。
俺たちの今後の話だ。
今のところ、この基地に引っ越した時の保護者がお父さんだった関係上、俺たち団の面々は完全に孤児である。
というわけで引き取り先の里親だったり元の実父母だったりとそれぞれてんでんばらばらになってしまった。
電話番号だけはもらっといた。いざとなったら召集できる。
ちなみに俺はというと、この広い家で一人だ。誰もいない家は壊れるのが早いとか何とかで俺だけ住むことになった。
たまには遊びに来てくれる仲間もいるし、まあ不自由はしてない。
ひまな時間は、捜査資料とお父さんの懐中時計、あと射撃場の的とにらめっこしている。
頭痛くなる要因といい、精神的に来る要因といい、なんとも丁度いい暇つぶしである。
未だ犯人逮捕された報告無し。
さて、長かったものがようやく終わりました。
最後、わけわかめになってる人たちにお勧めします。
最初から、このページと照らし合わせて読み直してみてください。
さて、懐中時計の暗号、解けましたか?
解けた人、わからない人、ヒント欲しい人、感想などなど、コメントにて受け付けております。
お待ちしてます。
さて、世の中には2045年問題というものがあります。
コンピューター、人工知能が自我をもって考え始めるのがこのくらいの年と言われています。
意外と近未来のことなんです。ター○ネーターとかの話って。
コンピューターが何をしているのか人間が理解不能になるほど怖い物はありません。
この問題をどう乗り切るのか、その時の科学者たち(つまりは自分含めた今の子供たち)にかかっています。
こんなことまだまだ先だと思わずに、是非考えてみてください。
続編、リメイク版が出ましたら、ここにURLはっときます。
http://ncode.syosetu.com/n5238cj/
リメイク版は↑これです。よろしくお願いします。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。




