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バルキーノ  作者: sherry
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第二十二話 緊迫 ~発端~ 

今日はやけに静かな朝だった。お陰様でよく寝れた。


俺が目を覚ました時はすでに9時を回ってた。最近の割にはめずらしい寝坊だ。


と、思ったのだが、起きてリビングに出てみるとまだ真っ暗。どうもうちの団員は誰一人として起きていない。


「ジャービス、いるか?ここの電気を少しつけてくれ。」


そう、ここに電気のスイッチはない。なくはないが、メインのONとOFFだけであり、明るさの調節や直接のONとOFFはジャービスがどこかで行っているのである。


「いつでも起きています。このくらいでよろしいでしょうか?」と天井から声が聞こえ、少し暗めに電気が付いた。


「ああ、ばっちりだ。」とは言ったものの、いつでも起きていますはさすがにまずいと思う。



そんなこんなで10時、ようやくナナミ起床。続けてタイチとジュリが起床。少し遅れてタカネとナギサが起床、11時にはリュウが起床。というわけで12時になっても起きてこないユウイチに痺れを切らしたナナミがユウイチのみぞおちにかかとを食い込ませ、ユウイチは起きた後すぐに熟睡(きぜつ)してしまった。


10分程でユウイチが復活。ナナミが作った昼を食べながら、俺は話さなきゃいけないことを話した。



とりあえず俺の戻った一部分の記憶をすべて話した。まあ簡単に言えば、例の少しいやな夢。あれを見てから、どうも少し記憶が戻ったらしい。そのことをまずは話さなきゃならなかった。



気が付くと昼食も終え、すでに食後のコーヒーになってた。ダミーが持ってきてくれたものだ。なかなかおいしい。




丁度そんな話を終えたころ、玄関の扉が開いた。もうしょっちゅうのことなのでいちいち驚かない。お義父さんだ。


ただ、いつもと違うのは、かなり焦っていること。ここまで走ってきたのか、相当息が上がっている。


「た、たいはんた、いま、まひが、すほいほとになて、う、うちの、ろほ、とが、ほ、ほうほうして、」


あまりに息が上がっているのと、ろれつが回らないのとで何を言ってるのか全く分からなかった。


「どうやら軍のロボットが暴走を始めて、近隣の町で暴れまわっているようです。」とジャービスが解読してくれた。なんて賢いんだろうか。


「そ、それだけじゃない。町で働いていたロボットも全部だ。スコップらや鉄パイプを持って暴れまわっている。」


な、なんだって、どういうことだ。ロボットが暴走?人工知能が暴走しているってのか。


そこにお義父さんの無線の音が鳴った。慌てて機械を手に取るお義父さん。


「状況は?」


「依然、、ザーー暴走を続けてザーー模様です。産業用ロボットのほうは、ザーー大方、制圧しましたが、軍用のほうは、ザーーいまだ、ザーー―」



「とりあえず町に行ったほうがいいな。」そういいながらナナミはすぐに地下3階の武器庫に向かう。

俺は部屋にあるジャケットを取ってから、そのあとに続いた。





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