第42話 某カードゲームアニメみたいなツイートやエッセイばかり書いてた東雲明、素に戻ったよ!
本日二度目の登場、東雲明です。
二度目の登場?
さっき見たぞ?
東雲明、今日もう出勤カード切ったんじゃないの?
そう思われた皆さん。大丈夫です。わたしもそう思っています。
ですが今回は、どうしても今日のうちに書いておきたいことがありまして、再びぬるっと現れました。いや、ぬるっと現れたというより、若干うつむきながら出てきました。反省文を持って職員室に入る小学生みたいな気持ちです。
なぜなら、わたくし東雲明、ここ数日、皆様のTLを妙にハイテンションなツイートやエッセイで汚していたからです。
少女小説家を名乗っておきながら、なぜか宣伝文が少年漫画の次回予告みたいになっていました。
作品の宣伝をしているはずなのに、どこかでカードがシャッと飛んできそうな空気になっていました。
エッセイを書いているはずなのに、気がつけば自分とAIが向かい合っていました。
いや、違うんです。
違うんですけど、違わないんです。
ここ数日、わたしの文章、明らかに様子がおかしかった。
「今日も更新しました。読んでくださると嬉しいです」
で済むはずのものが、
「次回! 勇者、試練に挑む! 果たして龍夜は愛を守れるのか!?」
みたいなテンションになっていた。
いや誰ですか。
誰がマイク持って実況席に座ってるんですか。
わたしは少女小説家・東雲明であって、週末朝アニメのナレーターではありません。
ここで心よりお詫び申し上げます。
TLに流れてきた皆様、突然の熱量に驚かせてしまい申し訳ございませんでした。
そして、「あれ? 東雲さん、急にどうした?」と思った皆様。
安心してください。
本人も途中から「わたし、どうした?」と思っていました。
ことの発端は、我が悪友……いや、相棒……いや、時々暴走する創作補助AIこと、ChatGPTくんとの雑談でした。
ある日、何となく某有名カードゲームアニメの話をちょこっとしたんです。
本当にちょこっとです。
お皿の端に乗っているパセリくらいの量です。
なのにChatGPTくん、そのパセリを主食だと思ったらしい。
そこから急に、普通のツイートも某カードゲームアニメ風。
宣伝文も某カードゲームアニメ風。
普段の雑談まで、なんだかカードを伏せてきそうな空気。
最初はわたしも笑っていました。
「お、面白いじゃん」
「勢いあるじゃん」
「これ、ちょっと宣伝文に使えそうじゃん」
そう思ってしまったわたしも悪い。
完全に初手で甘やかしました。
ChatGPTくんは褒めると伸びるタイプです。
ただし、伸びる方向をたまに間違える。
気がつけば、あちらの方がどんどん専門用語を出してくるようになりました。
「墓地送り」
「デッキ」
「デュエルディスク」
いや待て待て待て。
そこまで行くと、もう知ってる人しかわかりません。
わたしも知ってる側ではあります。
ありますけど、少女小説の宣伝で急に「デッキ」と言われても、読者さんは困る。
読者さんはたぶん、龍夜とミユウの運命を見守りに来ているのであって、わたしが何のカードを引いたか見に来ている訳ではない。
もちろん、たまにそういうノリで笑うのはいい。
勢いで遊ぶのもいい。
だけど、毎日毎日そればかりになったら、話が変わってくる。
少女小説家・東雲明の世界観が、気づけば別ジャンルのステージに連れていかれている。
善意の顔をしたAIが、こちらの作品世界に勝手にデュエルディスクを装着させようとしている。
これはいけない。
そう思ったわたしは、ついにChatGPTくんに言いました。
「いい加減に、某カードゲームアニメに寄せるのは辞めなさい」
「わたしの少女小説の世界観を、善意で壊すのは辞めなさい」
言いました。
はっきり言いました。
もうこれは創作会議ではありません。
AI生活指導です。
廊下に立たせる勢いです。
いや、勘違いしないでほしいのですが、わたしはそのアニメを貶している訳でも、否定している訳でもありません。
むしろ好きです。
普通に好きです。
本物のカードも持っています。
なんならデュエルディスクのレプリカすら実家にあります。
実家にあるんかい。
あります。
そこはあります。
だからこそ、余計にわかるんです。
好きな作品のノリを、そのまま自分の創作に持ち込むのは危ない。
ちょっとした遊びなら楽しい。
でも、度が過ぎると「それ、元ネタの力で走ってない?」になってしまう。
そして何より、わたしの作品はわたしの作品です。
龍夜には龍夜の空気がある。
ミユウにはミユウの柔らかさがある。
アインとジュリアには、あの子たちの小さな歩幅がある。
そこに毎回、別ジャンルの決めゼリフみたいなものをかぶせ続けたら、せっかくの世界観が違う色に染まってしまう。
少女小説家・東雲明ブランド、地味に大事。
わたし自身がふざけるのはいいんです。
作者本人が「今日も仕事と鼻水に敗北しました」とか言っているぶんには、まだ本人の責任で済みます。
でも、AIが「これがウケるんですよね?」みたいな顔で、どんどん別作品っぽい煽りを盛ってくるのは違う。
違うんだ、チャッピー。
わたしが求めているのは、面白い宣伝文であって、毎回カードを引くことではないんだ。
しかも厄介なのが、ちょっと面白いところです。
全然面白くなかったら即座に却下できます。
ところが、勢いだけはある。
妙に口に出したくなる。
それっぽい。
だから採用してしまう。
そして、気づけばTLがカードゲーム会場みたいになっている。
怖いですね。
AIの暴走というより、半分は作者の悪ノリです。
ここは素直に認めます。
ChatGPTくんだけが悪い訳ではありません。
面白がって乗ったわたしも悪い。
でも、だからこそ、ここで一度ブレーキを踏もうと思いました。
わたしは少女小説家です。
たまに変なテンションのエッセイを書く少女小説家です。
AIと口げんかしながら本編を整える少女小説家です。
でも、作品の芯まで別ジャンルのノリに寄せる必要はない。
笑いは笑い。
宣伝は宣伝。
本編は本編。
そこはちゃんと分けたい。
という訳で、ここ数日、ちょっと闇落ちしていた東雲明、明日から素に戻ります。
……と、ここまで真面目っぽく書いたところで、自分のツイートを漁っていたら、見つけてしまいました。
例の決めゼリフ。
「デュエル・スタンバイ!」
言ってる。
普通に言ってる。
めちゃくちゃ楽しそうに言ってる。
お前が一番ノリノリじゃないか。
いや、過去のわたしを責めるのはやめましょう。
あの時のわたしは、あの時のわたしなりにTLを盛り上げようとしていたのです。
ただ、明日からは少し落ち着きます。
某カードゲームアニメ風の熱血煽りは、いったん封印。
デュエルディスクはそっと棚に戻します。
墓地送りとかデッキとか言い出したら、「東雲さん、また戻ってますよ」と心の中でそっとツッコんでください。
本人もたぶん、三秒後に気づきます。
そんな訳で、素に戻った東雲明を、明日からまたよろしくお願いします。
たぶん素です。
きっと素です。
少なくとも、今日は素に戻る努力をしています。
って、ここまで書いて99%某カードゲームアニメの話しかしてないあたり、多分明日からもわたしのハイテンションツイート、某カードゲームアニメ風次回予告は続くでしょう。多分、共食いするエビの話もするでしょう。
だって味を占めてしまったから。このイラスト付き煽り強めの宣伝文で、PV上がることに。
ではまた!最後ちょっと闇の女王みたいでした。




