閑話 近き日に産まれて来るもの
閑話です。初めて書くので少しの緊張が...
そこは、とても辛かった。
そこは、とても苦しかった。
そこは、とても寂しかった。
そんな感情に支配されていた私に今日変化が訪れた。
とても強く脈打ちしかし暖かいもの...
だけど、そこはかとなく寂しくなるもの...
そんな物が私に流れ込んできた。
「あぁ...暖かい」
不意に頬を一筋の涙が濡らす。
懐かしい...とても懐かしい...
私に流れできたもの正体はすぐ分かった。
魔力だ。
それも...尊きあの方と同じ...私の主の魔力。
しかし、あの方は亡くなったはず。
何故?
そんな疑問に満たされた。
疑問に満たされようとも、この魔力は私の主...受け入れない訳が無い。
もうすぐ貴方の隣に行きましょう。
この私が。
貴方の隣に降り立った時、私はとても弱くなっているでしょう。
でも...大丈夫。
きっと貴方が私をまた、育てて下さります。
貴方が挫けそうになったら私が支えてあげます。
私は貴方の全てを受け入れます。
さぁ...さぁ...私を其方に!!
暗い空間に罅が入りついにそれは解放される。
古の時代、身勝手な人間に封印されたモノが...。
封印されるまで主の屍と共にあったモノの一人が...