第3話 職業案内所
第3話になりました。たくさんの人が見てくれとても嬉しいです。
...すごいな。最新のVRMMOだとは、分かっていたけどここまでリアルだとは思わなかった。
頬を撫でる優しい風に、足の裏に感じるしっかりとした地面。
「これがfree life mythologyか...」
今、俺がいる場所は中世ヨーロッパのような街を一望出来る祭壇のような場所だった。
「他のプレイヤーもたくさんいるな」
ピコンッ そんな音と共に目の前に半透明の板が現れた。
『始めまして、運営です。まずfree life mythologyにログインして頂きありがとうございます。そして、一つ注意して頂きたいことがあります。それは、この世界のキャラつまりはAI達をただのNPCではなく、この世界に生きる住民として接してください。私達、運営が伝えたいことは以上です。では、貴方だけの神話をお作り下さい。』
ピコンッ 《メニューが解禁されました。メニューと唱えれば開きますので存分にご活用下さい。》
どうやら、このゲームにはただのAIとは段違いの性能を持つ”住民”達がいるみたいだ。
「じゃあ早速、街を探索しますか!」
これは俺にとっても好都合だ。何せ、感情がなければ、動物やモンスターと仲良くなることが出来ないからな。
しばらく、街を散策していると、職業案内所と看板に書かれた館のような建物があった。メニューのヘルプで調べて見ると、職業案内所で就職と職業のチュートリアルが出来るようだ。
職業案内所の中に入ると、清潔感のある大部屋で、俺以外のプレイヤーもたくさんいた。
就職したい職業ごとに受付の担当が別れているようだった。
剣士や魔法使い等の列はたくさん並んでいたが、俺が”今回”狙っているサモナーは、人は並んでいなかった。
...やはりラノベものでお馴染みのソロプレイ推奨職なのだろうか?
そして、いざ受付に行くとそこにいたのは、ムキムキでモヒカンの強面なオッサンだった。
「やっと来やがった、何でサモナーはこんなに人来ねぇんだ?まぁ、探求者の坊主が来ただけ儲けもんか...」
そりゃこんな山賊みたいな人の所に並ぼうと思はないよなぁ。ちなみにオッサンの独り言にある探求者とは、俺達プレイヤーのことを指す言葉だ。
「おい、坊主...てめぇサモナー志望か?」
「はっ、はい!!」
「名前は?」
「アニマと言いますっ!」
怖ぇよ、すげぇガン見されてるよ。
「ふむ、アニマか、よしお前は今からサモナーになった、訓練はこの始まりの街ブルテ最強のサモナーである、このグラッタ様に任せろ!!」
「え?」
今なんて言った、この人?サモナー?この山賊みたいな人が?嘘だろ...。
そんなことを考えていると、グラッタは、凶悪な笑みを浮かべていた。
友人から意見をもらいサブタイを変更させて頂きました。