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学園カースト最下位のキモオタデブな俺、クラス転移で「ヲタ通」と判明した瞬間追放されたが、なぜか女子達が集まってくる件  作者: ろんどんべんと


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第37話 「ダンジョンとヲタ通」

俺の経絡は無事に修復された。


しかし――。


俺のレベルは、相変わらず上がらなかった。


《クミの現在のレベル 8.1B》


「……なんだそれ?」


「どこぞのOSのバージョンアップか?」


《そんなマニアックなネタを言っても、ごく一部の人しかわかりません》


「そこを突っ込むのかよ!」


ルナ様も首をかしげていた。


「おかしいのう……経絡は完全に治っておる」


「魔力の流れも非常に滑らかじゃ」


「じゃあ、なんでレベルが上がらないんですか?」


ドロシーは肩をすくめる。


「それは簡単」


「治療は終わった」


「でも、経験値は増えてない」


「つまり、今までマイナスだったものがゼロになっただけ」


「努力不足」


《その通りです》


「お前ら二人して言うなぁぁぁ!!」


結局、俺自身は多少動きが良くなった程度だった。


魔法の発動時間も短くなった。


魔力切れもしにくくなった。


それでも結奈やミリア、フィリアには、まったく敵わない。


一方、男子チームはというと――。


魔力循環のおかげで以前よりは、かなり動けるようになっていた。


……とはいえ。


「うわぁぁぁ!!」


ドゴォォォン!!


結奈に吹き飛ばされていた。


「手加減してください!」


「えー?ちゃんとしてるよ?」


「それでぇぇぇ!?」


ちなみに俺も油断すると吹き飛ばされる。


だから結奈との訓練は毎回命懸けだった。


そんな日々がしばらく続いたある日。


俺たちは王城へ呼び出された。



「嫌だなぁ……」


思わず本音が漏れる。


ミリアも頷く。


「そうね」


「最近、王城に呼ばれて良いことないもの」


フィリアもため息をついた。


「今回は何でしょうね」


そして俺たちは謁見の間へ通された。


そこにはリリナさんまでいた。


俺たちを見ると真面目な顔になる。


「皇帝陛下がお見えになります」


「皆さん、粗相のないようお願いします」


「はい」


返事だけは立派にしておく。


すると女子勇者組。


続いて男子勇者組。


さらにルナ様、アリアさん、ドロシーも現れた。


全員が揃ったその時。


大きな扉が開く。


「皆、揃っておるな!!」


聞き覚えのある声。


その瞬間だった。


俺と結奈は同時に叫んだ。


「「げっ!! 暴れん坊皇帝!!」」


ゴンッ!!


ゴンッ!!


次の瞬間。


一秒もなかった。


俺と結奈は仲良く床に正座して頭を押さえていた。


「誰が暴れん坊だ!!」


「誰がぁぁぁ!!」


「いてぇぇぇ!!」


「陛下、反射です!」


「反射でも言うな!!」


その横では、


ルナ様が肩を震わせ、


ドロシーは笑いを必死にこらえていた。


アリアは小声で呟く。


「……毎回これなんですね」


リリナさんは慣れた様子で遠い目をしている。


「いつものことです」



皇帝は咳払いを一つした。


「さて、本題じゃ」


「お前たちには、次の課題を与える」


全員が姿勢を正す。


「これより、お前たちには――」


「ダンジョン攻略を命ずる」

読んで下さりありがとうございます。

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