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第31話 「後処理とヲタ通」

すみません。

また、書き溜めた分がなくなりました。

しばらく、お時間をください。



「私は、貧乏貴族の三女、ミネルバ・アルトリアだ。よろしく」


するとクミと結奈が同時に叫んだ。


「「嘘だ!!」」


「な…何が、嘘だ!!」


クミと結奈の言葉にミネルバは動揺している。その隣にいるルナ様はもっと動揺していた。するとナビ子が


《貧乏貴族の三女、ミネルバ・アルトリアといった時点で、嘘は確実です》


「そうよね」


「やっぱり」


結奈とクミとナビ子の会話が成立しているが、ミリア、フィリア、ルナ様は全く理解ができていない様子だった。さらにミネルバに関しては、ナビ子の声が聞こえていないので、何が起きたのかわからなかった。そんな状況で結奈がミネルバに話しかけた。


「ところでミネルバさん」


「は…はい」


「ミネルバさんって、金ぴかの衣装を着て、踊るんですか?」


「は?」


「結奈…それは」


「そう…こんな風に」


そう言って結奈が何か歌を歌いながら、踊り始めて「オレ!!」と決めポーズをした。


「そんな踊りなんかするもんか」


「だったら、火消しの「め」ぐみに出入りしているとか?」


「そんなところに出入りしていない!!それに!!『火消し』って何だ?」


すると結奈が考えて、そうだというと


「そんなことはない!!」


「何も言っていないんですが」


「しかし、変なことを聞こうとしているだろ?」


「違いますよ」


と言いつつも顔は笑っている。


「だったら、聞こうではないか」


「ありがとうございます。ひょっとして成敗とか言って、悪代官をやっつけたりしていませんか。こんな感じで、えい」


と結奈が刀を振り下ろす真似をした。


「そ…そんなことは」


ミネルバは心当たりがあるようで、言葉を濁した。すると、業を煮やしたルナ様が


「ええい!!お前ら皇帝に対して無礼だぞ!!」


一喝した途端、結奈とクミは、ものすごい拍子抜けした表情をして、完全に興味がなくなった目をしていた。


「「へぇー」」


「皇帝らしいって」


「そうらしいね」


「ところでクミ」


「なんだ?」


「食事だけど、パンがゆでいいよね」


「えええ?」


淡々と話を進めている二人の横で、ミリアとフィリアは、逆に驚いている。


「「ええ!!こ…皇帝!!」」


ミネルバ様はミリアとフィリアを指さして、クミと結奈を怒鳴った。


「お前らこれが普通の反応だ!!」


しかし、二人の反応は、薄かった。


「あ、ごめん」


「何だ?」


「パンがゆじゃなくてスープだった」


「ああ、そっちか」


《クミと結奈は、異世界あるあるに興味がないようです》


「そういえば、結奈。これって」


「そうね」


《二人の会話の中で一致点を見出したようです。嫌な予感しかしません》


「悪代官を切ったのは認めたってことは」


「そうね。絶対そうよ」


「すべての謎が解けた(わ)」


「な…なんだ?急に、一体」


二人の言動に戸惑うミネルバ


「「ミネルバさん」」


「はい!!」


「「あなたは、『暴れん坊皇帝ですね』」」


「は?」


すると二人の頭に拳骨が落ちた。


「だれが『暴れん坊』だ!!」


ゴチン!!!


「ぐぁ!!」


ごチン!!


「いたい!!」


二人の様子を見ていた、ミリア、フィリアは、「ばか」と顔を抑えていた。そこへまた衛兵長が部屋に入ってきた。


「ルナ様!!今度こそ!!勇者の治療を!!」


そこまで言って衛兵長は、ある人物を見つけて固まった。


「ん?どうした?ルナは今治療をしている」


そうルナ様とフィリアは、ミネルバの拳骨でできた結奈とクミのたんこぶを治療していたのだった。すると


「すみませんでした!!」


驚いた衛兵長は、ダッシュで部屋から出ようとした。


「あ?扉が!!」


「え?」


バーーン!!


衛兵長が扉に直撃した。しかし、シュタッと立ち上がって、鼻血を出しながら


「失礼しました」


と部屋を後にした。


☆☆☆


場面は、王城の謁見の間、実質、裁判が行われようとしていた。そこには、皇帝とその妹イメルダ、宰相、そして、衛兵長、そして、風間、リク、越智、竜也がいた。


「勇者 風間こざ、無様だな」


「何がですか?」


「Dランクレベル9の冒険者一人と引き分けとは」


「あれは、キモブタが卑怯な手を使ったからだ」


「卑怯?それだったら、貴様らはどうだ?」


「俺たちは正々堂々と戦った」


「ほう?正々堂々?意外だな?4対1で戦ったお前がそんな言葉を言うとは?」


「あ…あれは…勇者パーティーだから!!俺は間違っていない!!」


「ほう…4対1で戦って、無様にも引き分けとは」


「そ…それは、キモブタが卑怯な手を使ったからだ。俺は何も悪くない!!」


「悪いも何も、結果がすべてだ」


「う…奴が卑怯な手を…」


すると衛兵長が風間付きの衛兵数名を連れてきた。


「陛下!!私たちは無実です。すべて勇者様に従っただけです」


「そうか」


「これでも白を切るつもりか」


「俺は勇者だ!!俺は間違っていない!!」


もうだめだと悟った皇帝は、


「全員、サポートセンター送りとする。以上」


するとイメルダが静かに口を開いた。


「お姉さま、サポートセンターでは甘すぎませんか?」


「イメルダ、どういう意味だ」


「こんな問題を起した無様な勇者には再教育が必要ですわ」


「そうか」


「私でしたら、再生施設送りがベストと思いますわ」


「他に異論はないか」


「なさそうだな。では、風間を再生施設送りとする」


再生施設と聞いた風間は青ざめた表情をしていた。


「イメルダ。お前はやはり私の腹心だ。これからもよろしくな」


「これもお姉さまの為です」


連行される風間を見送りながら、イメルダの口元が僅かに上がった。

読んで下さりありがとうございます。

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