1位の願い
人物紹介
【ザクロ・パンチズ】(1)
フレイジス達”スターエイト”の担任で、ザインとは親子関係にある。
離婚した妻のように、自らも先生となり、ザイン達を指導する(予定)。
少し親バカな一面もある。
【フレイジス・コルエス】
「……さぁ!お前の力を俺に見せてみろ!俺もそれに全力で応えてやる!」
ここで……本気になったフエーラーを倒す!
「……ふっ!」
フエーラーは決心したような笑顔で、初めて攻撃の構えを取った。
すると……
「……っ!」
また瞬きだ!
試験の時、瞬きで銅像を切断していた。やはり瞬きに秘密が……?
(シュッ! ザーッ!)
「うぐっ!? ごほおぉ!?」
痛ぇ!?何だ!?
「はぁ、はぁ……ぐぶぉっ!」
口から汚く血を吐いてしまう。
胴体を大きく斬られたのか!?
まるで攻撃が見えない!あの時のように……!
「おい!大丈夫かコルエス!保健室に……」
「コルエスさん!このままじゃ……」
「フレイジス君……」
俺が今にも倒れてしまいそうなのか、先生達が心配してくれている。
だが俺は……!
「はぁ、はぁ……どうした。それで……終わりか?」
「……え!?」
俺は攻撃を……堪えきった!
今でも死のうと思えば死ねる位に頭がクラクラする。だが俺は最後まで……前が見えなくなるまで諦めない!
「なら……俺の……番だ。これを………!」
俺は力を振り絞り、とどめの火球を作り出す。
「喰らええええええぇぇぇぇぇぇ!!」
これで最後だ!当たって倒れろぉ!!
「……ふふっ」(シュン!)
よ……避けた……か……
俺の……負けか……くそっ……
俺はそのまま気を失った。
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「ん……ん!?」
ここは!?
ベッド?それに、周りがカーテンで覆われている?
「あ、起きたんですね!良かった!」
「お、オイシーネ?ここはどこだ?」
「保健室です。あの後フエーラーの勝ちになりました。ここまで彼が運んできたんです。」
「フエーラーが……?俺を……?」
「……何か目を覚ますまでずっとカーテンの向こうにいるみたいですよ?」
そう聞くと俺はすぐに起き上がり、カーテンを開け、フエーラーがいるのを確認する。
「……あ。」
「……何だ。謝罪ならごめんだぞ?」
「いや、別に。でも……君にとても……興味を持った。」
「そうか、それはどうも。」
「……はっきり言うけど、やっぱり僕は1位から降りたい。君が1位で卒業すべきだと思ってる。」
「……そうか。」
それはまだ俺を馬鹿にしてるのか、それとも本気でそう思ってるのか……
もはや俺には分からない。
「……でも、お願いするよ。」
「何だ?倒してくれって言うんじゃないだろうな?」
「……そのまさかだよ。でも、考えは改めた。」
「お前……」
「僕は君に倒されるまでは、1位で居続けるよ。そして……次君と戦う時は、僕も本気でやる。」
「……っ!!」
「本気の僕を、卒業までに絶対倒して。」
「結局のところ、何故だ?何故お前はそんなに1位になりたくないんだ?平穏に強くなりたいからか?それとも……」
「……今はまだ言えない。でも、いつか君になら言う日が来ると思う。」
フエーラー……
やっぱりお前、何か重大な事を隠しているな?
「こんな僕を強く恨んだって良い。絶対に、卒業までに本気の僕を倒して。君の目標は、僕にとっての願いだから……」
そう言ってフエーラーは2限目に間に合わせるように、その場を去っていった。
どうか私に……星という恵みを……
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