初ギルド依頼編1/4:ギルドの説明
最近忙しい
魔法紹介
【付与魔法】
習得魔法の1つ。
自分の魔法を他者に使えるようにする魔法で、ザインとベリリフィアが所持。
しかし、ザイン・パンチズにとって、この魔法の習得は何の足しにもなっていない。
【フレイジス・コルエス】
「コルエスさん誕生日おめでとうございます!」
「二人共ありがとう。」
チオニスの家に行って翌日。
16歳を迎えた俺は、オイシーネとパンチズに祝ってもらった。
「……早速授業が終われば、ギルドに入るのか?」
「そのつもりだ。そういえば二人は今後ギルドに入るのか?」
「私は……本当は入りたいですけど、家事とか忙しくて……」
「俺は親父に16歳になれば入ると約束した。あと1か月かかるが。」
~授業終了~
「で、どこにあるか分かってるの?」
「あぁ、この通りをまっすぐ行けば左側にある。」
俺はチオニスにギルドがある場所へ案内している。
チオニスがギルドに入るのは2か月後だが、”先に知っておきたい”とチオニスが言っていたので、案内することにした。
「ここだな。」
看板に大きく”ギルド”と書かれており、近くに来れば分かりやすい場所だ。
「じゃあ、頑張ってね。」
「って、おい。お前も今後入るんだから、中だけでも見といた方が良いんじゃないか?」
「……まぁそうだね。案内してよ、おにいちゃん♪」
「こういう時に限って甘えてくんな。可愛く言ったとしても、俺はホモォじゃないから気持ち悪く思うだけだぞ?」
「……はいはい頑張れ未来の世界最強フレイジスコルエス君。」
「急に冷めんな。」
こんなくだらない話は置いといて、俺達はギルドの中に足を踏み入れた。
「おおぉぉ……」
チオニスは驚こうとしたが、周囲を見回した途端、すぐに声が小さくなった。
周囲には沢山の人がいるが、その多くは……
「ひやっはー!」
「ホラホラホラホラ!ビール飲め!」
「お前さっき俺がこの依頼書を取った時チラチラ見てたよなぁ!?」
「痛いよやめて!」
「くっさ!こんなゴブリンもどき共の所にいられんわ!」
「チョットダンシー」
「えぇ……」
酒に溺れた奴、依頼を取り合う二人、大胆に鼻をつまんで悪口言う奴、注意してそうでしてない奴。
色々な老若男女がいた。
「……帰っていい?」
「あぁ、その方が……」
「おい、あいつ例のチオニス・フエーラーじゃないか!?」
「本当だ!あの1位を降りた男もいるぞ!?」
「ねぇ、写真で見た時よりカッコよくない?」
「……あ。」
まずいな、一気に注目を浴びた。
「僕らはもう有名人だね、フレイジス。」
「その通りだな……」
視線を浴びながらも俺がギルド登録に、チオニスが帰ろうとしたその時。
「おい貴様、フエーラーつったか?噂より大分弱そうだなぁ!?あぁん!?」
あ、このチンピラ終わった。
「俺は五星クラスのシニーハ・シネエヨン様だぞ!いくらあんなカスみてぇな学園の1位だからって調子乗ってんじゃねぇぞ!」
「……五星クラス!?」
チオニスに喧嘩を売ってから、周囲は何も動こうとしてなかった。
その理由は、こいつが上から四番目の”五星クラス”だからだ。
ギルドに加入しているほとんどは二星か三星で、クラスが上がりにくい。
五星はこのギルドにとって、最上位という訳ではない。
だが、ほとんどのギルド会員が太刀打ち出来ないレベルだ。
「……こういう時どう対処すれば良いと思う?」
「……こんな奴無視すれば良いんじゃないか?」
「何で俺を無視してコソコソしてんだぁ、舐めてんじゃねぇぞぉ!」
チオニスに向かって殴りかかって来た。
さぁどうする、チオニス……
「っ!」
「ぐあぁ!?なん……」
安定した瞬き攻撃で気絶させていた。
「す、すげぇー!」
「五星のシネエヨンを一撃で……!?」
「なぁ、俺噂で聞いた事あるぞ!」
「……何をだ!?」
「このチオニス・フエーラーって奴、実力は七星レベルもあるってさ!」
「嘘だろ!?七星だとぉ!?」
「かっこいい……俺が女だったら付き合いたい……」
「七星か……」
そんなに上位クラスのレベルが、チオニスにはあるのか……
俺も負けてられないな。
「じゃあ、また明日ね。」
チオニスはそのまま帰って行った。
さて、俺は……
「ギルドにようこそ、どうされましたか?」
「会員登録をしたいのですが……」
ギルド登録をする為、”ギルドセンター”と呼ばれる窓口の人に声を掛けた。
「会員登録ですね。では、お名前と年齢をこちらに記入してください。」
俺は”フレイジス・コルエス”、”16歳”と記入した。
「ふ、フレイジス・コルエスさんですか!?」
「あ、はい。そうですが……」
どうしたんだろうか?
俺が名前と年齢を書いた途端、窓口の人は驚きを見せていた。
「その、ターンライト学園に所属のザクロ・パンチズさんが推薦した人の一人なので……」
「……先生が?」
俺達スターエイトの担当にしてパンチズの父親、ザクロ・パンチズ先生が推薦してくれたそうだ。
まさか、スターエイト全員分を推薦したのか?
オイシーネは入るの無理そうだったが……
「では、ひとまず説明をしますね。」
「はい。」
~ギルドの説明(簡潔に)~
・貼られてある依頼書を手に取り、窓口に渡して依頼を受ける。
・受けた依頼は、記載された期限までに行うのが達成条件。
・依頼を達成すれば、報酬としてお金を貰える。
・依頼を一定数達成すれば”クラス”が上がる。
・クラスは一星クラスから八星クラスまでの、八段階に分かれる。
・依頼中の事故は一切責任を負わない。
・依頼を受けてから1か月以内に次の依頼を受けなければ、会員ではなくなる。
「……以上です。」
「はい、分かりました。」
事前に分かってはいたが、依頼を受ける頻度はしっかり考えないとな。
依頼を受けすぎてしまえば、座学の授業やテストの成績が落ちる。
「では、コルエスさんは推薦での登録となりますので、クラスを決める”試験”を受けて頂きます。」
推薦でなければ、全員一星クラスから始まる。
だが推薦されれば、どうやら別のようだ。
「裏口にあります”フィールド”までお越し下さい。」
「……はい?」
一体何をするんだ?
俺はフィールドまで向かった。
「では、試験を始める前に、私たちの自己紹介をしなくてはいけませんね。私は窓口の受付係、”カナン・ガーナン”といいます。」
「そしてワシは推薦試験の審判、ティディエノ・サツカンだ。」
先ほどまでいなかったおじさんがいきなり現れた。
審判……?
「では、試験の内容を説明します。それは……」
何なのだろうか……?
「……私と戦う事です。」
「は……?」
「私と1対1で戦い、勝敗や動き、戦闘時間等でクラスを決めさせて頂きます!」
「……はい、分かりました。」
突然、俺は窓口にいたガーナンさんと戦う事となった。
どうか私に……星という恵みを……
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