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年上メランコリック  作者: Sako
14/23

ふぉーてぃーん




やらかした…。

朝起きてなんとなくダルいから熱を測ってみると38度5分もあった。

原因は昨日の大雨だと思うけど、まさか本当に風邪をひくとは。

アイツの言った通りになってしまった。



「夕紀ー、お母さん仕事行くからちゃんとご飯食べて寝ててね」


「はーい」


熱が出るなんて何年ぶりだろう。学校に行かなくていいのは楽だけど、熱のせいで体が思うようにいかないから結局は何もできない。


あー、辛い…。


熱ってこんなにぼーっとするもんだっけ?


ピーンポーン。


インターホンが鳴った。こんな時に来るなんて、タイミングの悪いやつだと悪態をついた。


「ぅ、よいっしょっと」


なんとか体を起こして玄関のドアを開ける。


「どちら様で…あ」


「おはよ~」


ドアの外には笑顔の雅。


「な、なんで?!」


「ケンから夕紀ちゃんが高熱だって聞いたからさー」


「大学は?」


「今日は休みだよ~。あれ、ケンから聞いてないの?」


「聞いてないよ。今日も朝から出て行ったから大学あるのかと思っ……て、た」


急にぼんやりしてうまく話せなかった。


「あっ、大丈夫?熱あるんだったね。部屋まで運ぶよ」


「ぇ、ぃや、ぃぃ」


もう発声すらままならない。


「そんなんでよく言うよ。病人は黙って運ばれてなさーい」


お姫様抱っこの形で抱えられた。恥ずかしくてたまらないけど抵抗ができない。

少し顔を上げると柔らかい表情の雅の顔がすぐ側にある。


それがなんだか嬉しくて気持ちが緩んだ。また更に頭がぼんやりしてきた。

頭が回らない。それに瞼も重くなってきた。もうどうにでもなれ。


私は雅の体温を感じながら意識を放した。


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