1st.第19番独立部隊
「よしっ!スコア527!軍内トップいただきっ!」
「流石だな、アクア。射撃の腕は軍内随一じゃないか。」
「もー、アクア先輩。俺が全く活躍できないじゃないですか」
そう会話する、三人の男女。
一人は紫髪の少女。名を、アクア・マリー少尉。
一人は黒髪の青年。名を、ジェクト・フォールズ大尉。
一人は銀髪の少年。名を、ジョン・ミール軍曹。
三人は特別機動隊「第19番独立部隊」として活動していた。
射撃シミュレーターで好記録を出したアクアは、大分気分が高揚しているようだ。
「たまにはいいでしょ。それに、ジョンはどっちかっていうと白兵型じゃない。射撃型じゃないわよ」
「それはそうですけど…」
「そうふてくされるな、ジョン。白兵戦シミュレーターならお前が一番なんだ」
「でも実戦シミュレーターならジェクト大尉じゃないですか。俺だってもう少し勝ちたくて…」
そう、少し落ち込むジョン。
「そういうな。適材適所だ。お前が突撃、そしてアクアが射撃支援。俺が二人をサポート。それがベストだ」
「…確かにそうっすよね。分かりました。次の実戦、俺を全力で支援してくださいよ!アクア先輩!」
「ええ、もちろん。後輩の援護は大事だからね。期待してていいわよ。ジョン」
「…相変わらずいいコンビだな、お前ら。」
この三人は、翌日から次に出撃することになっていた。
「それじゃ、今晩は俺のおごりだ。明日に向けて元気つけるか」
「「おーっ!」」
この時はまだ、あのような出来事になるとは、だれも想像していなかった。
次回投稿は1月上旬から中旬です