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10 遭遇



遭難から、3日が過ぎていた。


ベルグの服の裾は綻び、トランの頬には消えないすすがこびりついている。


だが、二人の足取りは軽い。


「.....だいぶ、降りてきたね」

視線の先、木々の切れ間に広がるのは、これまでのような深い緑ではない。



人の手が入った、緩やかな斜面。



ガサリ、と草むらが揺れた。

ベルグは剣に手をかける。





飛び出してきたのは


魔物ではなかった。



籠を抱え、泥だらけの靴を履いた、小さな少年。

「.............あ」



二人は予想外の子供に戸惑う


と共に安心感が広がる。


「トラン!人だ!!」


「ああ!」


そして



「よっ」

普通に近いていくトラン



「ちょっとトラン!怖がらせちゃダメだよ!」

慌てるベルグ



「ん?オレ達怖いか?」

トランが少年に普通に喋りかける。



少年はトランを見上げブンブンと顔を振った。





「何してるんだ?」

トランは少年に尋ねる。




「これ」


少年は果実が入って籠をトランに見せた。


「おっ!すげーな!コレ

どこにあったんだ!?」

トランは喜ぶ。



そんなトランの表情に


少年は…


笑顔になる



「こっちだよ!こっち!」



トランは嬉しそうに少年についていく。




ベルグはそんなトラン達をみて微笑んだ。

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