■これまでのお話 & 『登場人物紹介ですよ!』3
■□ 押しかけメイドが男の娘だった件 □■
これまでのお話
&
『登場人物紹介ですよ!』3
■これまでのお話 (最終章):
“学園”世界からの脱出を果たした卓也と澪、そして一緒に付いて来たテツとジャネットの四人は、自然に浸食された廃墟と化した東京の街並みを見て驚く。
そこは、新宿界隈を「閉鎖区域」として隔離している異世界“イスティーリア”というところだった。
これまで巡って来たような現実世界の延長のような異世界ではなく、まるでファンタジーの世界そのもの。
紆余曲折を経て閉鎖区域から下りた卓也達は、やがて勇者として扱われ、冒険者ギルドへの登録を余儀なくされる。
この世界には「魔王」なる存在がおり、その影響で凶暴化した魔物が跋扈し、人々の生活に大きな支障を生んでいるという、ゲームなどでよく見るような状況があった。
だが勇者として迎えられた卓也達には、魔王を倒す気など毛頭ない。
このおかしな世界から、一刻も早く脱出することが主目的なのだ。
しかし、複数の異世界を巡るうちに“補正”という力がかかり、結果的に常人からかけ離れた能力を身に着けてしまった卓也は、もうこれまでのような「披露した上で泥酔する事で世界移動」という条件を満たせなくなっていた。
この世界に来た事から、異常な程膨大な魔力を身に着けてしまった澪にも、数々の異変が起き始める。
そして徐々に明らかになっていく、イスティーリアの裏の事情と、異世界転生者達の扱い。
その後、様々な事情の変化から魔王の討伐に向かわなければならなくなってしまった卓也達は、果たして無事にこの異世界から脱出することが出来るのだろうか?
●神代卓也:
本作の主人公。
三十一歳の男性で、大菊輪商会株式会社に勤務する独身の会社員。
基本設定の詳細は「登場人物紹介ですよ!1」を参照のこと。
https://ncode.syosetu.com/n8415hz/71/
異世界イスティーリアというファンタジー風の世界に辿り着き、なし崩し的に冒険者となり、いつしか魔王討伐の為に旅をする羽目になる。
ただし、本人の意向はあくまで“この世界からの脱出”であり、当初は魔王討伐など考えてもいなかった。
世界間移動を行う度に“補正”がかかり、その影響で身体能力が大幅に変化していた事が判明。
現在は、常人の一千万倍もの持久力を持ち、更には魔法を吸収し無効化する特異体質まで身に着けている。
職業は戦士で戦闘能力はからっきしだが、“アンナセイヴァーの世界”で北条凱から貰った「フォトン・ディスチャージャー (PD)」というガラケー型光学兵器を持っており、これであらゆるモンスターを問答無用でねじ伏せる。
澪、ジャネット、テツと冒険者ギルドに加わり“はしまき”というパーティを組んで行動している。
この世界に来たことで、パートナーの澪の正体を知り愕然とするも、彼を元に戻すために奮起する。
●澪:
本作のヒロイン (?)。
ある晩、突然卓也のマンションに現れて強引に住み込み始めた美少女――の様にしか見えない美少年。
所謂“男の娘”であり、自身を「ボク」と呼びながらも女性のような言葉遣いで話す。
基本設定の詳細は「登場人物紹介ですよ!1」を参照のこと。
https://ncode.syosetu.com/n8415hz/71/
卓也同様、異世界イスティーリアに到着した際の“補正”を受け、常人の千倍以上に及ぶ知覚力と智識力を手に入れてしまう。
更に過去に例のない規模の絶大な魔力をも得て、デビュー早々魔導士最高位の超魔士の称号を手にしてしまう。
反面、使用した呪文の制御が上手く行えず、一度使うと効果がいつまでもダダ漏れになってしまうという欠点がある。
ウルブスの国王・カバルス十一世に謁見した際に彼を魅了してしまい、男性でありながら強引に彼の正妻にされてしまう。
現在は、はしまきから離脱。
二つ前の“アンナセイヴァーの世界”編で、実は既に死亡していたことが判明し――
●冒険者パーティ・はしまき:
卓也、澪、ジャネット、テツの四人で構成されるパーティ。
途中、澪が離脱してリっちが増員として加入。
補助的メンバー (?)として、ジェムドラゴンが居る。
パーティネームは、卓也が適当かつ強引に付けたもの。
●テツ:
本名・ 鴻上哲弥。
前回の“学園”編からの登場人物で、少々ヤンキー風味の男。
卓也の世界移動能力に乗っかって元の世界に戻ろうとしていたが、思わぬ世界に迷い込んだことから“補正”を受け、人間離れした技巧性と俊敏性を手に入れ、盗賊の職業を得る。
ジャンプ力と脚力を用いた格闘戦に秀で、更に七つ道具を用いた特殊工作や潜入も行えるようになる。
多少打算的な部分もあるが、いざとなったら単身で卓也を助けに向かう程の度胸と男気を兼ね備える。
同性愛者ではないが、澪の魅力に影響されているフシがある。
●ジャネット:
本名・ジャネット霧島。
テツ同様、前回の“学園”編から引き続きの登場で、所謂“悪役令嬢”風な見た目と態度ながらそうなり切れない不器用者。
“補正”の影響で、冒険者ギルド始まって以来の高い知覚力と智識力を弾き出し (後に澪にすぐ抜かれるが)、デビュー早々上級職の高位僧侶の職業を得る。
その他、常人の二十倍に及ぶ腕力も身に着け、パーティ内最強の物理攻撃力を発揮する。
除霊を得意とするが、その際にお嬢様にあるまじき暴言を吐く癖がある。
前の世界から変わらず高圧的で我が儘ではあるが、仲間想いで協調性がある面も見せ始める。
目を見張るほどの巨乳の持ち主でスタイルもバツグンだが、それでも澪の傍にいると相対的に霞んでしまう。
実はまだ処女であることを自白。
●闇導士リっち:
ウルブスとユルムの国境に建てられている物見の塔を根城にする魔物で、生きながらにして肉体を不死化させた存在。
非常に強力な魔力を秘めており、あらゆる魔法に精通し、一目見ただけで物品に掛けられた呪文の種類を言い当てる事が出来る程。
目が赤く光る、古めかしいローブをまとった髑髏というおぞましい姿だが、その外観に似合わず超根明で軽口が大好きな性格。
卓也達の傍では、掌サイズの超簡略化されたマスコットのような姿になっている。
元々は異世界転生者で、国境で卓也達と対峙するも、転生前にプレイしていたソシャゲの話題を卓也が呟いたことで意気投合。
以降は澪に代わる魔道士枠として、はしまきに加わることとなる。
現実世界では熱狂的な特撮ファンでもあったようで、ところどころで仮面ライダーの名台詞を述べる。
●ジェムドラゴン:
全身が宝石のように輝く美しいボディを持つ巨大なドラゴンで、イスティーリアの人々からは“人間の守護者”として扱われている、半ば神のような存在。
かなり大昔から生きているようで、その力も魔力も絶大なようだが、卓也のPDによって一撃で倒されてしまう。
しかしその後、自身の鱗の一つに魂を移して生き永らえ、自分を倒した卓也を何故かフォローする。
ただし会話は卓也の就寝中、彼の夢の中でしか行えない。
鱗に憑依してからは、時折赤く明滅するなどで危険を知らせる。
【関係者】
●グルドマック:
王国ウルブスの首都・イセカスの一角に邸宅を構えるノームの男性で、四百七十二歳の高齢。
冒険者ギルドのOBで、昔は魔道士として冒険の旅に出ていた過去がある、非常に経験豊富な大先輩。
心根がとても優しく、異種族かつ異世界人である卓也達にも温かく接し、多くのヒントをくれたり窮地を率先して救ってくれたりする人格者。
過去に幾人かの異世界転生者と接し、時には保護して来た経験がある。
イセカスに大規模な魔法結界を張り、それにより魔物の侵入や魔法の乱用を妨げる効果を及ぼそうと考えており、その為に必要な「ジェムドラゴンの鱗」を求めていた。
●トレモロ:
眼鏡をかけ、何故か関西弁で話す性格きつめな少女。
名工“キュズィナルツ”の称号を現代に引き継ぐ鍛冶屋で、魔術と高性能な装備を組み合わせた、全く新しい“新兵器”を生み出すことを目的に、日々創作に打ち込んでいる。
人見知りの傾向が強く、慣れない者にはとことん心を開かないが、自身を保護してくれたグルドマックは“おっちゃん”と呼び、それなりに親し気に接している。
女性キャラにしては珍しく、卓也に好意を寄せている。
本名は、名張智子。
現代世界の大阪出身で、十歳の時にイスティーリアに転生した。
携帯電話の存在を知らず、かなり古い関西のCMを知っている事から、卓也より古い時代からやって来た可能性が高い。
●冒険者パーティ・ダークリベンジャー:
マツリ、ココア、めちるを失ったレンが、卓也達より一足先に辿り着いたイセカスにて編成したパーティ。
メンバー構成はレンを含めて五人で、彼以外は全員女性かつ現地人。
そして全員が魔法使用者である。
何かしらの事情で冒険者としての活動が出来なくなっていたところを、レンの傘下に加わるという条件で復帰した模様。
●レン:
卓也達がイスティーリアに移動した直後、最も早く出会った人間の一人で、異世界転生者。
人格的に大きな問題があり、自らを勇者と名乗り躊躇うことなく他者からの強奪を行うようなアンモラルな人格。
また怒りっぽく独善的で、非常に我が儘なため、自分の思い通りに事が運ばないとすぐ癇癪を起こす。
女神アムージュの神託を受け、マツリ、ココア、めちるという三人の仲間と共にイスティーリアに降臨するも、卓也のマンションを奪い取ろうとして返り討ちに遭ってしまい、そこからケチがつきまくる。
以降、卓也達に激しい憎悪と殺意を抱き続け、先々で彼らの前に立ち塞がる障害となる。
イセカスに乱入してきた巨大モンスター・ジャガーノートを一撃で粉砕するくらいの能力はある模様。
●その他のメンバー:
・ヘレシニーナ:
ニ十歳でメンバー最年長の魔法騎士。
ダークリベンジャーのサブリーダー的な位置づけ。
少々男勝りの話し方をする。
名前は、エストニア語で“明るい青”の意。
・プナーナ:
十七歳の魔法騎士で、ヘレシニーナの後輩にあたる。
ヘレシニーナ同様、少々女性っぽくない話し方をする。
レンに対しては割と親し気に接する。
名前は、エストニア語で“赤”の意。
・リラ:
十六歳の僧侶。
常に丁寧語で話し、レンを様付けで呼ぶ。
名前は、エストニア語で“紫”の意。
・ローサ:
十八歳の練術士で、プナーナ同様レンに親し気に接するも、色々思う事があるらしい。
名前は、エストニア語で“桃色”の意。
●カバルス十一世:
王国ウルブスの現国王であり、筋骨隆々で力強い肉体を持つ男性。
非常に独善性の強い性格で知られており、己れの欲望に非常に忠実。
異世界転生者の魔王討伐に協力し、隣国ユルムへの越境を許可する立場にある。
初対面で澪の魅力に憑りつかれ、卓也の存在を知りながらも彼を我が物にしようと目論み、遂には寝取ってしまう。
●ユマ:
ウルブスにある閉鎖区域の調査員を自称する、魔法騎士の女性エルフ。
卓也達が初めて接触した現地人で、要所要所で彼らを手助けする存在。
非常に有益なアドバイスを施して彼らに協力するも、その行動の所々に謎めいた動きや妙な発言が見られる。
レンとも接触があり、彼を助けようとするのだが……
●女神アムージュ:
作中には未登場。
異世界 (現実世界)で死亡した者をイスティーリアに転生させ、特殊な力を与える事が出来るとされる女神。
イスティーリアにおける崇拝の対象。
彼女が転生させた者は「勇者」と呼ばれ、閉鎖区域から降臨するとされる。
●大賢者:
作中には未登場。
二百年程前、開拓され始めて間もないイスティーリアに現れて、いくつもの予言を残したとされる者。
その予言の中には、「魔王」と「勇者」の出現にまつわる物があり、実際にどちらも現実化している。
この予言は、その後イスティーリアにて重要視され、その後幾名もの転生者が勇者として、魔王の許に送り込まれている。
●魔王:
二百年程前から、世界の何処かに降臨したとされる正体不明の存在。
直接人間に危害を加えることはないが、その絶大な魔力は多くの危険な魔物を呼び集め、結果的に人々が被害に遭うという状況が成立している。
その正体は謎に包まれており、所在地も含めて現状一切の情報が存在しない。
●黒いドレスの影 (仮称):
第四章「誰もいない世界からの脱出編」ACT-55から登場し始めた、正体不明の存在。
つばの広い大きな帽子と、黒のロングドレスをまとった姿をしており、当初は沙貴の夢の中だけに現れたが、後に現実としても現れ始め、窮地に陥った卓也達に脱出路を教えるなど協力的な態度を見せる。
当初は、その服装から沙貴達と同じロイエの一人にして「誰もいない世界」で死亡した麗亜だと思われたが、後に沙貴が否定。
その後も他の章で時折現れており、時には澪の傍や、一人で野宿する卓也の許に現れたりと奇妙な行動を見せ始める。
現状、その行動目的は一切不明。
以上




