政略結婚ですけれど、あなたを愛したいと思うのです。(愛するとはどんなものか分かりませんけれど)
レヴァン・オックスブラッドは最低な気分であった。
なぜなら突如辺境伯の爵位と領地を与えられ更には婚約を言い渡されたからだ。
婚約者である令嬢はアイビー・ロータス、公爵家のご令嬢。母親は国王陛下の姉であり、つまりは陛下の姪であるというまさに令嬢の中の令嬢である。
このご令嬢が婚約解消を言い出すであろうと思っていたが、令嬢の口から出た言葉は思いがけないものだった。
「私、あなたを愛することにしましたの」
なぜなら突如辺境伯の爵位と領地を与えられ更には婚約を言い渡されたからだ。
婚約者である令嬢はアイビー・ロータス、公爵家のご令嬢。母親は国王陛下の姉であり、つまりは陛下の姪であるというまさに令嬢の中の令嬢である。
このご令嬢が婚約解消を言い出すであろうと思っていたが、令嬢の口から出た言葉は思いがけないものだった。
「私、あなたを愛することにしましたの」