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主人公にも安息を  作者: マト4
夏季大会編
73/141

EXP.73 隠蔽少女

その時、店の扉が開き赤を基調としたパーカーワンピースの隊服を身に纏ったAIRAが現れる。


何も言わず席に着くとAIRAはギルさんに指を二本立てる。


「おう、珈琲二つで良いんだよな?」


当然とでも答えるようにコクリと頷くAIRA。


僕達が食べ終わった食器を林が回収していく。


「鳴宮……どうして使用人の格好をしているの……?」


「え、バイトです……」


「バイト……?」


首を傾げるAIRAに戸惑いを隠せない林。


AIRAは大手企業の娘……バイトなんて知るはずもない。それを言ったらカレンもか。


「何? 雇ってもらって……働いて……お金をもらう事……?」


隣の椅子にまるで誰か居るかの様に話すAIRA。


「お待ちどう」


そんな姿を眺めていると、ギルさんが珈琲の入った二つのカップをカウンターに置く。


「ねえ……帽子は脱いだほうがいいと思う……」


「お、良いこと言うね。嬢ちゃん」


無言で珈琲を飲むAIRAと、兎の耳を催した大きな帽子を脱ぐ少女……。


「うわー!?」


驚き立ち上がる僕。


「ユウキ君。君は一体何をそんなに驚いているんだい?」


微笑を浮かべながら僕の視線を辿るシアさん、


「ギャー! お、オバケ!?」


少女の顔が俯き、AIRAがこちらを睨んでくる。


「この子は、うさぎ……。影がとっても薄くて、もの凄く人見知りな子……」


少女が手で耳を押さえ聞こえないフリをしている。


「その子は、どうして急に現れたの?」


「お店に入った時からいたよ……」


……


沈黙、僕の空気の読めない発言で店内は一気(元からな気もするが)に静まり返る。


「わ、私がせ、説明し、します」


と少女が怯えたように小声で話し出す。「お願いします」と返すと少女はビクリと怯えながらコクリと頷いた。



彼女……うさぎはAIRAの言う通り、影がとっても薄くてもの凄く人見知りな子らしく会話が出来るようになるのに三十分もかかった。


そして更に三十分かけて話を聞いた。


要約すると……うさぎにはエクストラスキル『隠蔽工作』があるらしく装備品に隠蔽スキルを付けられるらしい。


そして隠蔽スキルを最大まで付けた結果、透化ステルス状態に近い……ある意味では、それすら超えた物を作ったのである。


「凄いね」と褒めるとうさぎは頭を掻きながら照れるのであった。




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