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主人公にも安息を  作者: マト4
初心者編
24/141

EXP.24 二人はお茶会

作者の私事情により、9月9日の更新は休載させて頂きます。

大変…………………………………………申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

「じゃあ……とりあえずユウキ君はギルの店に行って来てくれないかい?」


目をうるうるしながら頼んでくる彼女に僕は顔を引きつらせた。


「なんでですか……?」


「トレードの予約をしていたのを忘れてしまってたんだ……。受け取るだけだから頼むよ」


再び瞳に、僅かな雫が溜まり始める。


「わかりましたよ……」


「さすが、私のユウキ君!」


「はぁ……」


こうして僕は、この場を走り去った。



「……さて、何から話そうか?」


「……」


「いつまでも緊張してないでさ〜」


シアは先程から笑顔を崩していないのだが、何故か目の前の少年は緊張を隠しきれていなかった。


「おーい、大丈夫かい?」


「は、はい⁉︎ 大丈夫です……」


手を伸ばそうとした矢先、過激に反応されてしまう。


「じゃあ……質問させてもらうよ」


「はい……」


林は視線だけでもこちらに向けようとしているが、目が会うとすぐ俯いてしまう。


「私達のチームに入ってくれないかい?」


「え」


「私達二人しかいないし、単刀直入に言いすぎたかもしれないが……」


シアはこんなセリフ言ってて恥ずかしいが、林は驚きを隠せずにいる様子だった。


「……ボクなんかで良ければ……入れてください……」


「大歓迎さ!」


今、私は少し嬉しさを隠せずにいる。少し緊張も解けたのか林の表情が柔らかくなっていた。


「もう一つ質問するが良いかい?」


「は、はい」


「人数的に前衛だろうけど、君の本来のポジションはどこだい?」


林の呼吸が少し止まる。


「……ヒーラーです……」


「ヒーラーの割に長刀を持っているとなると……。もしかして、君が噂のバーサークヒーラーかい?」


談笑の空気はいつの間にか真剣なものへ変わっていた。



街中を一人歩く少年は、先程からため息を吐き続けている。


「はぁ……、二人っきりにして良かったのかなぁ……」


僕は独り言を言いながらも思考を働かせていた。


二人を一緒にしておいて悪い事しか無い気がする。

押しの弱い林が僕の様にシアさんに騙されたり、ホラを言ってお金を巻き上げてたりして…………。

あれ、そもそも、荷物はメールで出来るはずなのに僕を行かせるってことは……。騙された。


旋回して走り出す。




ご意見ご感想お待ちしております。

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