EXP.24 二人はお茶会
作者の私事情により、9月9日の更新は休載させて頂きます。
大変…………………………………………申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
「じゃあ……とりあえずユウキ君はギルの店に行って来てくれないかい?」
目をうるうるしながら頼んでくる彼女に僕は顔を引きつらせた。
「なんでですか……?」
「トレードの予約をしていたのを忘れてしまってたんだ……。受け取るだけだから頼むよ」
再び瞳に、僅かな雫が溜まり始める。
「わかりましたよ……」
「さすが、私のユウキ君!」
「はぁ……」
こうして僕は、この場を走り去った。
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「……さて、何から話そうか?」
「……」
「いつまでも緊張してないでさ〜」
シアは先程から笑顔を崩していないのだが、何故か目の前の少年は緊張を隠しきれていなかった。
「おーい、大丈夫かい?」
「は、はい⁉︎ 大丈夫です……」
手を伸ばそうとした矢先、過激に反応されてしまう。
「じゃあ……質問させてもらうよ」
「はい……」
林は視線だけでもこちらに向けようとしているが、目が会うとすぐ俯いてしまう。
「私達のチームに入ってくれないかい?」
「え」
「私達二人しかいないし、単刀直入に言いすぎたかもしれないが……」
シアはこんなセリフ言ってて恥ずかしいが、林は驚きを隠せずにいる様子だった。
「……ボクなんかで良ければ……入れてください……」
「大歓迎さ!」
今、私は少し嬉しさを隠せずにいる。少し緊張も解けたのか林の表情が柔らかくなっていた。
「もう一つ質問するが良いかい?」
「は、はい」
「人数的に前衛だろうけど、君の本来のポジションはどこだい?」
林の呼吸が少し止まる。
「……ヒーラーです……」
「ヒーラーの割に長刀を持っているとなると……。もしかして、君が噂のバーサークヒーラーかい?」
談笑の空気はいつの間にか真剣なものへ変わっていた。
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街中を一人歩く少年は、先程からため息を吐き続けている。
「はぁ……、二人っきりにして良かったのかなぁ……」
僕は独り言を言いながらも思考を働かせていた。
二人を一緒にしておいて悪い事しか無い気がする。
押しの弱い林が僕の様にシアさんに騙されたり、ホラを言ってお金を巻き上げてたりして…………。
あれ、そもそも、荷物はメールで出来るはずなのに僕を行かせるってことは……。騙された。
旋回して走り出す。
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