第13話 初めての友達と頑張ります!!
ガラッ
教室のドアを開けると、中にはもう10人ほどの生徒が座っていた。同じくC組の生徒だ。
どの席に座ればいいが悩んだが、黒板に座席表とそれぞれの席に座る人の名前が書いてあった。
それによると、席は一番右端だったので、席に座る。
すると、後ろに座っていた男子が話しかけてきた。
「よっ、セルさん」
「っ!! 何で……」
名前を知っているのか、と聞こうとしたが、遮られる。
「そこに座るってことはCクラス首位ってことだろ? 掲示板に名前書いてあったしな」
どうやら、席は成績順だそうだ。ということは……
「お前はクラス次席の……」
「いや、オレはクラス三席のワンダー・ハンだ。ワンダって呼んでくれ。セル」
「あ、ああ」
差し出されたてを握る。
何かめんどくさいけど良いな、こういうやつ。面白くて。
もう一度ワンダをよく見てみる。
黒い髪に黒い眼、身長は……180位か?高いな。オレよりも頭一つ分大きい。
「何処に住んでたんだ?」
「ああ、ここよりも南東の……」
そういう会話を交わしていると、いつの間にか20人が揃っていた。
何分か後に、眼鏡を掛けた背の高い男性が教室に入ってきた。
歳は20代後半といったところだろうか。先生だろう。
「Cクラスの担任になったダン・スノウだ。よろしく頼む」
やはり先生だった。
「えーと、皆自己紹介を頼む。先ずはセルから」
「はい」
最初か……。こういうのは先に言った人のを参考にして無難に答えるのが良いのに。
しょうがないか。
「名前、適正がある魔法、ギルドランクとか言ってくれ。勿論、言いたくないのは言わなくて良いぞ」
「はい、えーと、」
一息おいてから話し始める。
「セル・ベールです。魔法適正とギルドランクは秘密です」
辺りから苦笑が漏れる。いきなり秘密なんて言ったのは不味かっただろうか。
でも、いくらなんでもこれは言えない。目立ちたくない。
でも……
「こいつは実技で2位だったからな。かなり強いぞ」
先生が、爆弾を投下しやがりました☆
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「疲れた~」
「大丈夫か?」
疲労困憊のオレに、ワンダが話しかけてくる。
自己紹介の後オレは、周りの人から質問攻めにあった。本当に疲れた。
「ほら、今日はもうあれで終わりなんだから、寮に戻ろうぜ」
「…………」
もう返す気力も残ってないので、うなずいて返す。
「そうだっ!!」
「がっ」
前を歩いていたワンダがいきなり止まったので、背中にぶつかってしまう。
「校内ギルド登録してかない?」
「校内ギルド?」
初めて聞く言葉だ。
「入学説明会でいってたじゃん。校内にあるギルドだよ。行こーぜ」
あー、何かいってたような気がする。よく覚えてないけど。
「登録してどうすんの?」
「勿論パーティーを作るんだよ」
ああ、パーティーか。
ギルドには、個人ではなく団体でも登録でき、登録した団体をパーティーと呼ぶ。
パーティーにもランクがある。しかし、個人とは違い、自分のランクの二つ上を受けることができる。
「いいけど……」
「よし、いこう」
こうして、オレはワンダに連れられていった。




