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異世界学園で頑張ります!!  作者: 花鳥風月
第1章 ベール家で頑張ります!!
10/21

閑話2 ある父親の回想

かなり短めです

突然だが、エンカだ。エンカ・ベールだ。

わざわざ私の話を聞きに来てくれて嬉しいと思う。

さて、今日話すのは、私の息子、セルについてだ。

セルはまだ4歳なのに、グランドラゴンを狩ってくるほどの実力だ。

信じられないだろう。オレも信じられなかった。

まあ、2歳くらいの時から薄々気が付いてた。こいつは天才だって。

2歳なのに、言葉を完全に理解し、本も読めていたのだ。天才としか言いようがない。

そんなとき、私は夢を見たんだ。妙にリアルな夢だった。

その中で、女神と名乗る女が出てきた。妻がいる身でいうのも何だが、美人だった。

その美貌に見いっていると、唐突に女神が口を開いた。


「あなたと妻の間に産まれた子供は、特別な子です。どんなことでも、乾いたスポンジのように吸収していくでしょう。彼は、世界を変えてくれます」


表情を全く変えずに、女神はこう言ったのだ。


「世界を……変える……?」


「そう」


確かに、セルは特別だ。しかし、そこまでの実力があるのだろうか。勿論、その時はそう疑った。


「しかし、彼はまだ経験が足りません。彼に色々な経験をさせてください」


そのとたん、目の前が暗転して、気付いたらベッドの上だった。

その後、セルにキツイトレーニングを課してみた。とても2歳に出来るとは思えないようなものをだ。

しかし、彼はやって見せた。

その時、私は悟った。

私の息子、セルは、本当に世界を変えてくれるのだと。

それから2年間、段々キツくしながらトレーニングを続けさせていった。

気が付いたら、セルの運動能力は私を越えていた。また、Aランク以上の実力を持っていた。

そして、私はセルにそれらのことを伝えて、初めてのモンスター討伐に出掛けさせた。

最初は嫌がっていたセルもようやく出掛けてくれた。目的地はルーク草原の奥地だ。

そう、グランドラゴンの住みかである。

いきなり無謀ではあったが、あいつなら死ぬこともあるまい。

また、経験をつませろと女神に言われていたから。

しかし、予定よりも早く帰ってきたのには驚いた。しかも、エリクサーも取ってきたので、倒してきたのは明確だ。

まあ、こういうことを話せば、セルがすごいということは明らかであろう。

そして、次が驚きなのだが、まあ、誰にも言わないでおいてくれ。機密事項何でな。

何と、ルーク草原にセルを行かせた次の日の朝、セルが、エルフを連れてきた。

……驚いただろう。

私も初めて見たよ。綺麗な少女だった。

おっと、勘違いするなよ。ロリコンではないぞ。

で、セルが相談してきたのだ。

ルー(エルフの少女の名前)がエルフだということを隠しながら、家においておくことはできないかって。

勿論OKしたよ。

全く、エルフの少女にあんなに慕われるとはな。

セルには奥が見えないよ。




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