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家族の秘密は私だけが知る  作者: 笛鳴ことり


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2/5

父の秘密

私の父はサラリーマンだ。



平日は朝から仕事に行って夜や日が変わる前には帰ってくる。



いたって普通の父親だと思っていた。





そう、あの日までは、、、、。





私は週2回塾に通っている。



帰り道友人と明日の学校の部活動の話をしていたら、ラーメン屋の前を掃除している店員さんとぶつかりそうになり、思わず「すいません!」と言うと向こうも「すみません!」と言って目が合った。





「え!!お父さん?!ここて何してるの?」



朝普通に会社出勤した父がなぜかラーメン屋で働いている。



「ミホ、このことは母さんには黙っててくれ!!」



「お母さんに言ってないの?何で?!」



もう訳が分からないが、とりあえず父から口止め料として、お小遣いを少しとラーメンを一杯ご馳走してくれた。もちろん友達の分もだ。



それからと言うもの私は毎週塾帰りに父の働いているラーメン屋に通うようになった。



父の秘密を知ってからもうかれこれ3ヶ月になるが家ではいつも通りの様子だ。



仕事にも普通に朝からスーツを着て出掛けていく。



今日こそ何故ラーメン屋で働いているのか理由を聞いてみたくなったので、(口止め料とラーメンは惜しいが)塾帰り父が働くラーメン屋で聞こうと決意して向かった。




(ガラガラッ)




「お父さん。今日も来たよー。あのさぁー前から聞こうと思ってたんだけど、何でお父さんはラーメン屋で働いてるの?」



「それは、、、、。

実はラーメン屋を開きたいって言うのが父さんの小さい頃からの夢なんだ。」



「へー!そうなんだー。そんなの全然知らなかったよ!」



私はお父さんのお小遣いが少ないから、遊ぶお金欲しさにバイトしているのかと思っていた。



「でも仕事終わってからバイトしてって大変じゃない?」



「ラーメンにはお父さんのロマンが詰まってるんだ!半年後には脱サラして、屋台ラーメンを始めようと思ってるから。ミホその時は手伝ってくれよ!」



「脱サラって、、、お母さんはその事知ってるの?」



なんだか雲行きが怪しくなって来た。



「とりあえず母さんには反対するに決まってるから、辞表出してキッチンカー買ってから言おうと思ってるんだ。」



はぁ?!何なんそれ?!そんなん自分勝手すぎる!!



あぁーこの平和な日々もあと後半年だけかぁー。。。



ってダメダメ!そんなん絶対ダメ!このアホみたいな父の計画を何としてでも止めないと!



止めることが出来るのはこの秘密を知っている私だけ!!



明日母に言います!!



でも、、、口止め料後半年もらえるしなぁー!!

あと美味しいラーメンも。。。




もう後3ヶ月くらいはお父さんの夢に乗っかっとくかぁ!ww












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