Episode53「掌握」
4人は次々と倒れていく人々を目の当たりにする。
「俺たちには…何もできないのか…?」
とノアが呟く。
4人は混乱の隙をつき、なんとか戦火から抜け出すが、王都の端で力尽きる。
あれから一夜。数十時間にわたって展開された内戦は、王国派の勝利によって集結する。そして、瞬く間に王都は王国派の勢力に掌握されてしまう。
「反王国派の残党は一匹残らず排除せよ!我々はまもなく帝国に戦争を仕掛ける!」
王国派の貴族や庶民たちは殺され、市民の大半は 「帝国を討つべきだ」 と戦争を支持するようになってしまった。
焦げた煙と、真っ赤な炎、生臭い血の匂いが漂う王都。4人はぼろぼろになりながら、夜の冷たい石畳に倒れ込んだ。
ノアは拳を握りしめ、声を振り絞る。
「どうすれば俺たちはこの地獄から抜け出せるんだ…!」
カイルは無言のまま拳を地面に叩きつける。
ローラは嗚咽を漏らしながら、
「私たち、王国を守るために戦ってたはずなのに…」
と嘆いた。
エリスは涙をこらえながら、震える声で
「戦争なんて…全部くだらない…」
とつぶやいた。
4人はただそこに座り込む。何もできない。誰も救えない。
「これが…俺たちの現実なのか…?」
とノアは呟いた。
そのとき、遠くの鐘が鳴った。
「王国軍、ついに帝国へ宣戦布告!」
「開戦したぞ!ついに戦争が始まった!」
「帝国軍が反撃を開始!国境で戦闘が勃発!」
To be continued…
みんなとの打ち解け具合・エリス編
ノア
「仲間想いで頼りになる〜!この前も助けてもらったし、ほんと感謝してる!…でも、何がとは言わないけど、そろそろ気づいてあげてね〜?(ニヤニヤ)」
ローラ
「頭が良くて素敵〜!しかもスタイルよすぎなのよ!!足長っ!!いいなあもう!ノアと頑張ってー♡応援してるよー!!」
カイル
「あんたはほんと幼稚で、すーぐ調子に乗る。でも、誰よりも誠実で、剣の腕もほんとにすごいの。そこは…正直、尊敬してる。…」




