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Chronosphere 〜貴方を殺めた世界に、花束を〜  作者: サム
第六章「王都編」
51/74

Episode51「内戦」

10時間ほど経った今でも、両派閥の内戦は続いていた。

「貴族どもを皆殺しにしろ!!!」

「俺たちの生活をめちゃくちゃにしたのは王族のせいだ!」

「もう王国なんてどうでもいい!生き残るために殺せ!」


市民たちはナイフや棍棒などを取り、お互いの正義のために戦い続けている。

「も、もうめちゃくちゃだ…」

「まさかこんなことになっているなんて思ってもいなかったわ…」


別の方向に目をやると、複数の市民たちが集まっていた。

「俺たち庶民には、どっちが勝とうが関係ねぇ!でも、生き延びるにはどちらかに従うしかねぇんだ!」

「街が燃えてる…こんな戦い、誰が望んだんだ…?」

「戦争の道具になれっていうのか!?冗談じゃない!」


「一部の人たちも戦いたくないのに… こんなこと望んでないのに…」

「地獄だ…」

内戦はさらにエスカレートし、もう誰にも止められなくなってしまった…


To be continued…

魔獣出没報告書No.2

発生場所:王都から5kmほどの王国街道付近

現象:若い旅人がトロールと遭遇


概要:

昨日の正午ごろ、王都から約5kmほどの街道で、若い旅人がトロールと遭遇するという案件が発生。トロールは通常、人間に対しては友好的な性格であるが、旅人はそのことを知らず、見かけた瞬間に恐怖から逃げ出してしまった。トロールは驚くことなく、むしろ「逃げるな」と言わんばかりに手を振っていたという目撃証言もあり、事態は思わぬ騒動に発展。

幸い、何事もなく、旅人は無事に街道を通り抜けたが、トロールが街の近くまで降りてくるのは珍しいことであり、住民たちの間でちょっとした話題となった。


注意点:

山に住むトロールが街の近くまで降りてくるのは、確かに滅多にないことではあるが、もし再度遭遇することがあれば、まずは落ち着いて相手の態度を観察することが大事だ。過剰な反応が予期しない混乱を招くことがある。


カイル「まったく、トロールだってただの大きな人だってことくらい知っておけよ」

エリス「でも、トロールの大きさ見たら、そりゃ逃げたくなるわよ」

カイル「でも、逃げた結果トロールに追いかけられたりしてな」

エリス「それはまたおもしろいけど…やっぱりちゃんと教えておかないとダメよね」

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