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Chronosphere 〜貴方を殺めた世界に、花束を〜  作者: サム
第三章「貴族の街」
23/74

Episode23「ヴェルサンド」

ヴェルサンドは、噂に聞いた通りに華やかな街だった。マルカスへ潜入したときと同様、闇深い真実が隠れているようには思えなかった。

「わあ、すげぇ…」

「さすがは貴族の街…」

だが、もたもたしている時間はない。正午の社交パーティーの時間が近づいていた。


「本日はお集まりくださり、誠にありがとうございます。それでは優雅な一時をお楽しみください。」

周りの貴族たちは演奏に合わせて社交ダンスを初めた。

「(いい?優雅な振る舞いを意識するのよ。)」

四人は振る舞いに十分に気をつけながら、事前に練習した社交ダンスをした。


すると、隣にいた貴族たちが話しかけてきた。

「あなた方、どちらのご令息で?」

ノアは軽く胸を張って言った。

「はじめまして。私はルーヴェン伯爵家の者で、地方の発展のためにヴェルサンドを視察に来ました。」

続いてローラも語り始めた。

「ここの流通システムには非常に興味がありますわ。特に、話題になっている『特別な取引』について知りたくて……。」


「ルーヴェン家か…聞いたことがないな。まあいいや。」

「でも、地方の貴族がヴェルサンド市場を語るなんて、ね…?」

「ところで、ここへは初めてお越しで?」

気がつけば、周りは他の貴族たちで囲まれていた。

「地方貴族とおっしゃっていましたが、どこの地方からお越しになられたのですか?」

貴族たちは四人をさらに問い詰めた。

「(くっ…)」

「まさか、答えられないなんてことはないでしょうね…?」


To be continued…

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