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ラーメンが食べたくて 異世界転生ハードモードとんこつ味  作者: ぱちぱち


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第83話 パッパラッパパッパラッパパッパラッパパッパパー♪

神聖歴581年 冬の始め月 20日



 パッパラッパパッパラッパパッパラッパパッパパー♪



「お、もう朝か」



 今日もアリスの起床ラッパが朝焼けの中で鳴り響き、野営地の天幕からのそのそと商隊の面々が顔を出してくる。アリスは今回の旅でも相変わらずラッパを手放さず、ロゼッタの傍に居る傍ら隙あればパッパラッパとラッパを吹き鳴らしていた。


 最初の内は近隣の獣や盗賊に位置を知らせる事になると傭兵団『空騒ぎ』の面々が難色を示していたが、この規模の護衛が居る商隊に絡んでくるような山賊はそうそう居ないし、仮にそんな規模の山賊が居るようなら今後の領内の治安を考えて焙りだしてしまいたい。戦果に応じてボーナスを出す、と説得。それ以降は特に文句を言ってくる事もなく、むしろ退屈な旅路のちょっとした楽しみとしてアリスの演奏を聞いている節がある。



「ふぁぁ……おはようタロゥ」


「おはようございます、お嬢様。こちらに水を用意しております」


「ありがとう」



 水を張ったボウルを渡すと、ロゼッタは最初に軽く口をゆすいだ後顔を洗い始めた。さて、この隙にザンムと一緒にロゼッタの天幕を片付けるか。



「タロゥー、そっちもってー」


「あいよ」



 ザンムと一緒にロゼッタの天幕を片付け、荷台付の馬車に積みこんでいく。流石に旅を始めて10日以上が経過しているから、この辺の作業はもう完全に慣れた。やっぱり経験するってのは大事だな。


 天幕を片付けた後は朝食を食べた後、小休止を取ってから出発だ。朝食は商隊が用意した料理番が用意した保存食が入った皮袋を渡されて、その中に入っている干し肉や黒パンを各自で食べる形になる。



「まぁ、俺とロゼッタは違うんだが」


「いいのかしら。旅先でこんなに良いもの食べて」



 もちろん自前で用意している奴は自前の物を食べても良い。という訳で俺は自分で出したカップラーメンを食べるし、今回の雇い主であるロゼッタも同じくとなる。俺だけ良いもの食べるのは流石にどうかって話だしね。


 今日のカップラーメンは辛味噌を使った味噌ラーメンだ。地方の有名店とコラボしたタイプの物だからこっちの世界では謎のおじさんがにこやかに笑ってる表紙だけがやたらと目立っている。コク深い味噌と辛味は混ぜるとキケンな逸品だ。いつまでも食べれるから血糖値爆上がりしちゃうぞ。


 寒空の下、濃厚な味噌の匂いを周囲に漂わせながら俺とロゼッタがラーメンを啜っていると、周りの視線がこちらに突き刺さってくるのを感じる。


 が、無視! 最近サニムでは超高級料理として知られているラーメンを旅先で食べられるほどの財力をイールィス家は持っているのだ! という風に見られていればロゼッタの箔付けにもなるだろ。多分。



「辛いけど!あったまるわぁ……ねぇ、タロゥ。このスープなんだけど、アリスに飲ませてあげてもいい?」


「あー。主人からの下げ渡しって事で良いんじゃないか。金出すならそのまま出しても良いけど」


「ダメよ。それじゃあの子が他の人から嫉妬されちゃうでしょ……辛いから飲めるかしら?」



 カップラーメンのスープはあんまり飲まない方が良いんだが、こっちで生水飲むよりは100倍健康的だし。まま、ええか。じゃあ俺の分はマッチにあげて、ザンムにはあとでこっそりとつまめるものをあげるかな。



「ロゼッタお嬢様、そちらはもしや……」


「あの、月に200食しか出回らないという……」


「なんて良い匂いだ。これは大枚叩いてでも食べたくなるぞ」



 アリスとマッチが仲良くスープの残りを処分していると、周囲でご飯を食べていた商人たちが羨ましそうな視線を向けてくる。おお、効果抜群だな。これを何度か繰り返して、辛抱溜まらんって感じになってきたあたりで全員分のカップラーメンをご馳走すればロゼッタの評価は彼らの中で爆上がりとなるだろう。


 この世界、評判ってのは元の世界よりも影響デカいんだ。広告とか新聞とかもないから人の噂が最強の宣伝媒体だったりするからね。ロゼッタからの計らいで超高級品のカップラーメンを食べた彼らはこぞってロゼッタを絶賛するだろう。それはロゼッタの名声に繋がり、そしてロゼッタの武器にもなる。





 さて、食事を済ませた後は小休憩なんだが、ここで腹ごなしがてら軽い運動を行う。パチン・コ流の型稽古だ。ロゼッタとザンムはまだまだ型を学んでいる最中だから、あまり期間を置くとせっかく固まってきた型が崩れてしまうかもしれない。そのため、休憩の時などに軽く型のおさらいを行っている。



「ロゼッタ、少し力み過ぎ。それだと腰に負担が集中するぞ」


「……ッ!」


「返事をしっかり!」


「はいッ!」


「ザンム! 掘根(ホルコン)の構えから美素体(ビステイ)の構えまでの流れが良くない。腕を振り回し過ぎだ」


「はいー!」



 この鍛錬の際は俺とロゼッタ、それにザンムは雇い主と雇われ者ではなく、パチン・コ流の先達と後輩の関係になる。心技こそまだ会得できていないが、俺も奥伝まで許された身だ。初伝までの者にはパチン・コ流の指導を行う許しも得ている。



「タロゥの坊ちゃん、今日も精が出るねぇ」


「メロネーさん。お騒がせしてすみません」


「構わねぇさ。あたしらも暇がありゃ槍合わせたりしてるからな。ところで坊ちゃん、朝から悪いんだが」



 とはいえ時間も限られている。しっかりとした鍛錬は道場で行うとして、一通りの型を流したら朝練は終了。息も絶え絶えなロゼッタとまだ余裕しゃくしゃくなザンムにタオルを渡していると、傭兵団『空騒ぎ』の団長であるメロネーさんが声をかけてきた。


 犬人種、コボルトの血が混じっているというメロネーさんは猫人種とはまた違った形の耳をぴくぴくと動かしながら、引きつった笑顔のままくいっと森を指さす。



「あちらのお客さんが、な。坊ちゃんをお待ちみたいなんで早く対応してもらっていいかな?」



 メロネーさんの指さした先には、尻尾をぶんぶんと振り回す大狼さんと子狼さんの姿があった。


 ひょいっとつくね串を投げたら帰っていった。


タロゥ(8歳・普人種男) 


生力37 (37.0)

信力99 (99.9)ー

知力36 (36.0)UP

腕力42 (42.0)

速さ37 (37.0)

器用38  (38.0)

魅力36 (36.0)UP

幸運24  (24.0)

体力36 (36.0)



技能

市民 レベル3 (100/100)ー

商人 レベル3 (100/100)ー

狩人 レベル3 (100/100)ー

調理師 レベル3 (100/100)ー

地図士 レベル3 (100/100)ー

薬師  レベル3 (40/100)UP

我流剣士 レベル4 (100/100)ー

木こり レベル2 (70/100)

楽士 レベル3 (30/100)

教師 レベル3 (1/100)UP

パチン・コ流戦闘術 レベル5 (78/100)UP

テイマー レベル0 (95/100)UP

絵師 レベル3 (33/100)UP

語り部(紙芝居) レベル5 (36/100)

水兵 レベル1 (1/100)

執事 レベル1(68/100)UP



スキル

夢想具現 レベル2 (100/100)ー

直感 レベル3  (98/100)UP

格闘術 レベル4  (78/100)UP

剣術 レベル5  (100/100)ー

弓術 レベル5  (47/100)UP

小剣術 レベル5 (47/100)UP

暗器術 レベル5 (47/100)UP

斧術  レベル4 (40/100)UP

飛行術 レベル0 (42/100)UP

フォークダンス レベル5(40/100)

フォークマスター  レベル0 (40/100)

念話 レベル0 (75/100)UP

女たらし レベル3 (100/100)ー

サニム流マナー レベル1 (42/100)UP



取得可能スキル

素人○貞 レベル5(100/100)

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