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ラーメンが食べたくて 異世界転生ハードモードとんこつ味  作者: ぱちぱち


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第73話 うちの孫娘の婿に欲しいわ、お前

神聖歴581年 春の終わり月 8日



 仕事を終えて道場に行くと、コーケンさんから奥の方で話があると呼び出された。普段は何か話があったら鍛錬中に伝えられたりしてるんだけどな。なにかあったのかと思って初めて入る奥の間に行くと、板張りの小さな部屋の中にコーケンさんによく似た老人が一人、胡坐をかいて座っていた。


 コーケンさんの親族かな。そういう雰囲気と匂いがする、ような気がする。あくまでもそう感じただけなんだが、間違っていないと思う。



「お前が、コーケンが取った新しい弟子か」


「はい。タロゥと申します」


「幾つだ。齢は」


「今年8になりました」



 座ったまま、老人は俺に視線を向けてくる。見られた瞬間、生身の刃物を突き付けられたかのような悪寒が背中を駆けのぼっていった。逆らってはいけない。ビリビリと俺の中の生存本能がそう叫んでいる。


 あ、俺死ぬかも。老人の動き一つ一つにそれを感じながら、それをガン無視して老人の目の前に座ると、老人が鼻を鳴らして笑った。



「本当に8っつのガキかお前?」


「そうですよ。ただ、どうせ死ぬなら前のめりに死にたいと思ってるんで」


「長生きできねぇぞ? その生き方は」


「妹を信頼できる婿に預けられれば、まぁ。いつ死んでもいいかなって思ってます」


「8っつのガキの台詞じゃねぇよそれは」



 前世の分の年齢を合わせると目の前の老人と似たような年齢になるはず。そう思い込んで虚勢だけで体を支えて向き合うと、老人はニヤリと笑って膝を叩いた。



「許す。コーケンにそう伝えておけ」


「承知しました。ええと、パチン・コ師範様と呼べば良いでしょうか」


「お。なんでぇ分かってんじゃねぇか。お義祖父様でも良いぞ? うちの孫娘の婿に欲しいわ、お前。許嫁にならねぇか?」


「俺、自由恋愛主義なんで」



 そう返答するとパチン・コ師範はゲラゲラと笑った。






「10日後に武術大会があるから、タロゥはそれに出るように」


「え。あの圧迫面接ってそういう意図だったんですか?」


「いや。あれは奥伝を許すかどうかの面談だよ。タロゥなら大丈夫だと思ってたけどやっぱり大丈夫だったね」



 いやぁ。あれ普通の8歳が喰らったら多分泣いちゃうんじゃないかなぁ。なんかいかおしっこちびりそうになったぞ、俺も。


 道場に戻った後、コーケンさんに師範から言われた事を伝えると、コーケンさんはうんうんと頷いて俺に10日後の予定を伝えてきた。そういうのってもっと前から準備するもんじゃないのか。対外試合なんですよね? と尋ねると、コーケンさんは至極真面目な表情で「タロゥはこの10日で手加減を学んでもらいます」と口にした。


 あの、対外試合前に手加減を覚えるとは一体。



「それは簡単。今のタロゥは常に全身鎧を身に着けてるから分からないかもだけど、もしタロゥが今の膂力で同年代の子を殴ったら死にます。ほら、手加減が必要でしょ?」


「そのさも当たり前みたいな感じに人が化け物だって言わないで欲しいんです」


「自分より重い鎧を付けてまともに動ける奴はね。一般人じゃないんだよ、タロゥ」



 そういう風に俺を成長させたのは貴方なんですが、それは。言いたい事はあるがそれを言い出すといつまで経っても話が進まない。ぐっといろんな言葉を飲み込んで、コーケンさんの言葉を待つ。



「君は俺の予想以上に早く、強く育ってくれた。それは良い。ただ、その強くなり方が急激すぎてね。未熟な間は同年代と試合をさせること自体が危険だったし、上達してからも君が全力を出すと互いに不幸になってしまう。リリィですら鎧を脱いだ全力の君と試合をしたら、大怪我をするだろう」


「……そんなに俺、強くなってます?」


「ああ。同年代ではトップ。10代まで含めても5本の指だろうね」



 野生の熊かなにかの話をしてるのかと思ったら俺の話しらしい。全然、そんな風に感じないんだけどね。指導員の人たちには型稽古でまだ一度も勝ててないし、コーケンさんに至ってはたまに鎧を脱いで試合しても全然歯が立たない。


 ただ、それはコーケンさん的には当たり前というか。修業を始めて一年ちょっとの俺に一度でも敗北したら流石に恥ずかしいからと、各指導員は必死になって技術を磨いているんだとか。それは俺が聞いても良いのかと思ったけど、俺が知ってる方が発破になるから良いらしい。



「という訳でまずは相手に『まいった』と言わせやすい攻め方を教えよう。あと、試合ではどの大会でも寸止めか相手の武器を狙いなさい。相手に当てたらダメだよ? これフリじゃないから」


「あの。寸止めで試合って決まるんですか?」


「決まらないけど当てたら相手が大怪我しちゃうでしょ? 君がやる事は相手の骨を折るんじゃなくて心を折る事だよ」



 さも当然のようにそう言ってコーケンさんは如何にして相手の心を折るべきかという話をし始めた。俺だけ大会の趣旨が変わってる気がする。ただ、まぁ。相手を大怪我させるかもっていう事でここまでコーケンさんが真剣に対策を考えてくれるのは嬉しい。それに自分の強さがそこまで評価されてるってのも知れたのは、うん。やっぱり気持ちいいね。俺も男の子だから。


 とはいえこのままだと相手の木刀を素手で握りつぶすとか胴着の紐を木刀で切ってストリップさせるとかいうちょっとそれはどうかと思う作戦をやらされそうだ。なにかいい方法は……あ、コンビニで売ってたチャンバラ用のビニール刀とかなら良いかも。あれなら流石にケガはさせないだろ、多分。


タロゥ(8歳・普人種男) 


生力34 (34.0)UP

信力99 (99.9)ー

知力33 (33.0)

腕力39 (39.0)

速さ34 (34.0)

器用34  (34.0)UP

魅力32 (32.0)

幸運22  (22.0)UP

体力34 (34.0)



技能

市民 レベル3 (100/100)ー

商人 レベル3 (100/100)ー

狩人 レベル3 (100/100)ー

調理師 レベル3 (100/100)ー

地図士 レベル3 (100/100)ー

薬師  レベル2 (89/100)UP

我流剣士 レベル4 (56/100)UP

木こり レベル2 (70/100)

楽士 レベル3 (8/100)UP

教師 レベル2 (71/100)UP

パチン・コ流戦闘術 レベル4 (97/100)UP

テイマー レベル0 (76/100)UP

絵師 レベル2 (93/100)UP

語り部(紙芝居) レベル5 (1/100)UP



スキル

夢想具現 レベル2 (100/100)ー

直感 レベル3  (46/100)UP

格闘術 レベル3  (38/100)UP

剣術 レベル4  (100/100)ー

弓術 レベル3  (98/100)UP

小剣術 レベル3 (98/100)UP

暗器術 レベル3 (98/100)UP

斧術  レベル2 (92/100)UP

フォークダンス レベル5(40/100)

フォークマスター  レベル0 (40/100)

念話 レベル0 (65/100)UP

女たらし レベル3 (100/100)ー



取得可能スキル

素人○貞 レベル5(100/100)ー

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