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ラーメンが食べたくて 異世界転生ハードモードとんこつ味  作者: ぱちぱち


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第71話 このスタンスだから女たらしとか呼ばれてたのかな

神聖歴581年 春の始め月 10日



 ザンムが孤児院を卒院した。



「ザンムは家を借りたんだ」


「そだよー。こじいんのそばのあきやー。ひとつきぎんか5まいー」


「結構値段するね。でも一人暮らしは羨ましい。薬草摘みは今年も続けるの?」


「もちろんやるよー。かせがないとだしー」



 薬草摘みの仕事が始まったかの確認をしに冒険者ギルドに顔を出すと、恐らく同じ要件だったのだろうネネが居たから三人で雑談する。新年度が始まっても基本的にやる事は変わらない。森に行く用事がないときは鍛錬鍛錬の日々だ。年齢が一つ増えたくらいかな、変化したのは。


 ザンムは本格的に冒険者として身を立てていくつもりらしく、孤児院の傍に家を借りてそこに住んでいる。孤児院は森に近いし、チームを組んでる俺が近くにいた方が色々やりやすいって判断らしい。


 それとザンムはいつの間にか炊事担当のエリザと交渉して、毎月孤児院に食費を入れる代わりに朝夕のご飯を出してもらえるようになっているそうだ。まぁ、一人暮らしで一番大変なのは炊事だからな。この世界だと基本的に竈とかで料理しなきゃいかんから一人だとどうしても手が届かなかったりする。



「ザンムは良い人いないの? ザンムくらい稼げるなら引く手あまただと思うけど」


「んー。タロゥとかみてるとーすっげーめんどくさくかんじるんだよねー」


「…………」



 ザンムの言葉にネネはそっと視線を逸らした。お、どうした。ちょうちょでも居たのか?


 まぁ、ザンムが言いたい事は分かる。男女関係ってのは複雑怪奇だからなぁ。俺も前世では七つの港に恋人を持つ女たらしの太郎ちゃんと良く呼ばれていたもんだ。この噂が広まったせいで職場の中では最低の男扱いされてたんだよなぁ。彼女なんていなかったんだけど。


 あ、流石にそっちの経験が皆無って訳じゃないけどな。張さんとか仕事で知り合った相手とはその後も遊びに行ったり連れてってもらったりしたし行きずりの女性とってのもないわけじゃなかったし、それを噂されてたんだろうね。


 でも特定の相手ってのはついぞ作らなかった。相手が合衆国だろうがソマリアの海賊だろうが金を払ってくれるなら物を買うし売るって会社だったからなぁ。いつ死ぬか分からんのに責任なんて負う訳にもいかなかったんだよ。


 あ、このスタンスだから女たらしとか呼ばれてたのかな。なんて考えてると右手の平がちょっとうずいたので見てみると。


 新規スキル 素人○貞を取得しますか……?

  YES

  NO



 取得するわけねーだろがコラ。ていうかこんなん聞いてくんのかお前。





 自分のステータスに意外な一面を発見してしまった事はまぁさておき、今日も今日とて道場でシゴかれる。とはいえ今日の用事は鍛錬だけではない。



「そういう訳で、俺の冒険者仲間を紹介したいんです。ザンムって名前の熊人種なんですが」


「構わないよ。タロゥの話だと2年も毎日頑張ってた真面目な子なんだろ? ただ、熊人種だとうちでも教えられる子が少なくなるなぁ。俺か幾人かの師範代か」


「そうなんですか」


「うん。うちは無手も教えるから熊人種の練習生も居るんだけどね。やっぱり教えられるくらいの腕前となると限られちゃうんだ。熊人種は力が常人よりもずっと強いからねぇ」


「熊人種、あんまり数居ないですしね。逆に狼人種とか兎人種とかは結構いるのに」


「狼人と兎人は多産が多いからねぇ。あと、熊人種はサニムよりもっと北とか、帝国側の寒い地域に多いんだ」


「へぇ」



 冒険者として上に行きたいというザンムに道場について尋ねられたので稽古の際にコーケンさんに聞いてみた所、うちの道場でも教えることは可能という返答だった。というかコーケンさんの話を聴く感じだとうちの道場くらいの規模の所じゃないと熊人種に教えられる環境はなさそうだな。


 一先ずは普通の練習生として通って見て、本格的に鍛えたいなら門下生になってみてはどうかと提案されたので、その内容をこのままザンムに伝えておく。練習生だと月に銅貨30枚、門下生なら銀貨1枚の月謝が必要になってくるからまずはってことだね。


 ちなみに門下生の月謝が多くなるのは指導員や師範代などの給料はこの門下生からの月謝で賄うからだ。コーケンさん曰く、指導員の内は2,3人の面倒で良いがコーケンさんみたいな師範代になると門下生の数割に練習生も面倒を見なければいけなくなる。大変だけど、実入りも凄く良いらしい。



「タロゥはもうちょっとで俺直属の指導員として推薦してもいいくらいにはなってるからね。初伝も中伝も教えてるし」


「あの。俺最近8歳になったばかりなんですが」


「うん、そろそろ子供用の剣術大会や武道大会に出れる年齢だね。とりあえずサニム市内で出場できる武道大会は全部狙おうか。これパチン・コ流の流派としての命令ね」



 その前に指導員には推薦しようかなぁと楽しそうに話すコーケンさん。あれ、なんか外堀が着々と埋まってる感じが凄いんだけども。いや、指導員になる事自体は吝かではないというか、この2年間毎日足繫く通っていたこともあり俺もパチン・コ流の一員であるって意識は持ってるんだけどさ。


 冒険者になって色々と見て回りたい俺としては、道場に縛り付けられるのはあんまり嬉しい話じゃないんだよなぁ。人に教えるのは好きだよ? 練習生すっ飛ばして門下生になったロゼッタに毎日稽古つけたりリリィとチャンバラするのも楽しいしさ。だけどそれとこれとはまた別なんだよねぇ。



「それなら他の町の大会に出るって名目で色々見て回る事も出来るよ。うちの道場だって目録持ちの大半は兵士だったり狩人だったりしてるでしょ? 指導員なんて言っても形だけ。形だけでも良いんだよ。うちの流派は諸外国でも名が知れてるからうちの高弟の一人ってだけで周囲の見る目も変わるよ? あ、でも外の流派と外の街で試合するなら免許皆伝までは学んでいきなさいね。ほら、皆伝持ちでもない人間に試合を荒らされたって相手が気を悪くするかもしれないし」


「それはアリ……アリかなぁ?」



 コーケンさんがマシンガンみたいに免許持ちになろうよと言ってくるので、ちょっと心が揺れ動くのを感じる。最近、同年代とはまともに試合が出来ないというのを感じてるからそろそろ「一番向いてる」って断言されてた大剣術も学びたいんだよね。ラーメン屋の店長から託されたメインウェポン(仏恥義理)の扱い方をもっと学びたいって気持ちもあるし。


 ただ、最近素振りのために仏恥義理(ぶっちぎり)を出したりするとなんか明らかに記憶よりも長く大きくなってるんだよなぁ。成長したら普通の剣と同じように扱えるかもって思ってたのに、頭一つ分は身長が伸びた今でも地面から首位の長さがあるんだ。多分前世の計算だと俺の身長は130cmくらいだと思うから、間違いなく1mくらいの長さがある。


 明らかに大太刀以上に長くて太いんだけど、木刀も成長とかするのかね。



タロゥ(7歳・普人種男) 


生力33 (33.0)

信力99 (99.9)ー

知力32 (32.0)

腕力39 (39.0)

速さ33 (33.0)

器用33  (33.0)

魅力32 (32.0)UP

幸運21  (21.0)

体力34 (34.0)



技能

市民 レベル3 (100/100)ー

商人 レベル3 (100/100)ー

狩人 レベル3 (100/100)ー

調理師 レベル3 (100/100)ー

地図士 レベル3 (100/100)ー

薬師  レベル2 (78/100)

我流剣士 レベル4 (41/100)UP

木こり レベル2 (70/100)

楽士 レベル2 (95/100)UP

教師 レベル2 (58/100)UP

パチン・コ流戦闘術 レベル4 (81/100)UP

テイマー レベル0 (65/100)UP

絵師 レベル2 (87/100)UP

語り部(紙芝居) レベル4 (95/100)UP



スキル

夢想具現 レベル2 (100/100)―

直感 レベル3  (35/100)UP

格闘術 レベル3  (23/100)UP

剣術 レベル4  (91/100)UP

弓術 レベル3  (82/100)UP

小剣術 レベル3 (82/100)UP

暗器術 レベル3 (82/100)UP

斧術  レベル2 (74/100)UP

フォークダンス レベル5(40/100)

フォークマスター  レベル0 (40/100)

念話 レベル0 (63/100)UP

女たらし レベル3 (100/100)NEW!



取得可能スキル

素人○貞 レベル5(100/100)NEW!

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