表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラーメンが食べたくて 異世界転生ハードモードとんこつ味  作者: ぱちぱち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/129

第67話 一先ず、マッチの地図も合格点かな

神聖歴580年 秋の終わり月 15日



「一先ず、マッチの地図も合格点かな」


「やった!」



 今年の薬草摘みも終わりが近づいてきた頃。春から地図作成を教えていたマッチが大分育ってきたため一度森全体の地図を書かせてみる事になった。


 結果は合格点。細かい果樹の位置なんかは入っていないものもあるが、大事な薬草溜まりの位置は俺が書いたものとほぼ一致している。これならそのまま外街の兵舎に持っていって最新の地図だと言って売る事も出来るだろう。



「アリスも! アリスも笛上手になったよ! でしょ?」


「ああ。アリスも上手になったよ。今年の聖歌隊はアリスが音頭を取ってやるのが良いかもね」



 成長しているのはマッチだけではない。毎日毎日仕事中も街を歩く時も孤児院に居る時も笛を吹きまくってたアリスはいつの間にか自在に笛を吹きこなすほどに成長していた。好きこそ物の上手なれと言うが、アリスの場合は好きだからこそひたすら努力とも思わずに練習出来たのが大きいんだろうな。



「薬草の覚えはほんとぉぉおおおに悪かったけど」


「ネネせんせーありがとぉ!」


「ん。君は本当に調子いいね」



 とはいえ本来の仕事である薬草摘みの方はなかなか覚えられなかったため、ネネには大分苦労をかけてしまった。ギルドからはその分の報酬も出てるとはいえ流石に申し訳ないし、今度またなにかでお礼でもしようかな。


 あ、そうだ。丁度いいのがそろそろ始まるんだった。



「そういえば、うちの孤児院出身のピッグスが紙芝居ってのをやってるんだけどネネは見たことあるか?」


「紙芝居? なにかそういうのが最近始まったって聞いたような」


「今年の仕事もそろそろ終わりだし、打ち上げって事で紙芝居でも見ながら屋台飯でも食べようぜ。夕方ごろに広場でやってるから」



 そう言うと、ネネは目をパチクリと瞬かせた後、いそいそと帽子からはみ出る猫耳周りの髪の毛を弄り始めた。なにか葉っぱでも着いたのかな?



「うちあげだからみんなでいくんだよねー?」


「ああ、もちろん。アリスとマッチもお疲れさんって事で行こうぜ。良いよなネネ?」


「……知ってた。うちは構わない」


「やったー! おやつは!?」


「広場で買えよアリス。お前結構稼いでるんだから」



 ザンムの言葉に応えると、目に見えてネネのテンションが落ちた。なんだこの猫耳。





「『王座なんて関係ねぇんだ! 生きるってことは! もっと熱いことなんだよ!』。キンタロの言葉が夜の王都に木霊しました。王国全土の騎士が集った7万余の暴走はこの一言によって幕を閉じたのです」


「キンタロかっけー!」


「つづきは!? キンタロはどうなったの!?」


「そしてキンタロは……おっと、もうこんな時間だ。続きはまた次回のお楽しみ!」


「えぇ~!」


「もっとみたーい!」



 サニムの中央広場にピッグスの声が響き渡る。良く通る声だ。やっぱりあいつこういうの向いてるんだな。



「ピッグス兄! もっと話してよぉ!」


「俺もききたい!」


「キンタロはどうなったの! 教えてよぉ!」


「えぇいうるさいぞ身内+1!」



 アリスとマッチ、それにネネは最前列に座って紙芝居を見ている。最初は「こんなものお芝居じゃない」とか言ってたネネは話が始まると途端に猫耳をぴくぴく動かし始め、あっという間に水あめを買って最前列で紙芝居を眺めていた。ピッグスが煽る度にぴくぴく動く猫耳は見ててちょっと面白かった。


 まぁ、演劇好きのネネがこれだけ楽しんでるって事はピッグスの紙芝居はこのサニムの演劇好きにも受け入れられそうだな。ピッグス以外にも何人か紙芝居をしてる人は居るみたいだし、冬になって街人が暇をし始めたら手軽に楽しめるお芝居って事で人気が出るんじゃなかろうか。


 人気が出ればピッグスの暮らしも安定するだろうし、絵描きとして着実にレベルアップしている我が妹に新しい紙芝居の平絵を描いてもらう、という体で仕事を回すことも出来るようになる。ハイラルさんが推してるとはいえまだまだ妹の実績は紙芝居の原本を二つ書いただけだからね。更に実績を積んでいけば紙芝居の原本はシスティ! って評判が手に入るかもしれない。この評判ってのはお金とかじゃ中々買えないものなんだよ。


 あと、仕事を回せば合法的にお小遣いを渡せるってのも良い。とても、とても良い。他の子供たちの手前、直接現金を妹に渡すってのは流石に憚られるからね。だが、働いた対価であればいくら渡しても全く全然問題ないのだ。完ぺきな理論過ぎる。



「いやーそれでシスティに金貨とかわたしたらきょういくにわるいでしょー。おれのひとつきのかせぎじゃん」


「なんでだよ!!!!!!!」


「なんでもクソもねーよ」



 力いっぱい反論したら冷めた目でザンムに見られた。語尾も伸びてないしちょっとマジトーンだ。くそぅ、ザンムがここまで言うんなら間違いないんだろう。とはいえ多すぎなければ問題ないだろうし、出来栄えを見てハイラルさん辺りに正式な金額を聞いて、それをシスティに渡すか。


 こういう美術系の仕事って報酬を決めづらいんだよな。前世の感覚だと労力に対して見合った対価を貰えることなんてほとんどないし、なんなら時給100円にもならないって場合の方が多かったりする。人気画家に張り付いて絵を描いてもらうために付き人になってた事もあるが、その時に画商が張り付くレベルの画家は早々居ないって事を知ったんだ。


 あの時は中々ひりつく体験だったな。画家先生に付き添ってナイフ一本で真夏のサバンナを横断したんだよ。お陰で最高傑作だと太鼓判を押してくれた作品を商えたんだからいい経験だと言えるが、こんだけ濃い体験をしても絵が描けない事もあるらしい。難しい仕事だよ、画家ってのは。


 妹にはそんな道を歩まず、街で紙芝居の平絵を描いて生活してほしいもんだ。そのためにも、ちゃんと安定収入になるよう紙芝居の人気をもっとあげないとな。


 というわけでピッグス君、さっきの紙芝居で気になった点が100個くらいあるから今から修正していこうか。今夜のうちに直そうね。



タロゥ(7歳・普人種男) 


生力31 (31.0)UP

信力99 (99.9)ー

知力31 (31.0)UP

腕力37 (37.0)UP

速さ31 (31.0)UP

器用32  (32.0)UP

魅力30 (30.0)

幸運20  (20.0)

体力33 (33.0)



技能

市民 レベル3 (100/100)ー

商人 レベル3 (100/100)ー

狩人 レベル3 (100/100)ー

調理師 レベル3 (100/100)ー

地図士 レベル2 (81/100)UP

薬師  レベル2 (53/100)UP

我流剣士 レベル4 (1/100)UP

木こり レベル2 (45/100)

楽士 レベル2 (65/100)UP

教師 レベル2 (22/100)UP

パチン・コ流戦闘術 レベル4 (28/100)UP

テイマー レベル0 (53/100)UP

絵師 レベル2 (62/100)UP

語り部(紙芝居) レベル4 (73/100)UP



スキル

夢想具現 レベル2 (100/100)―

直感 レベル3  (11/100)UP

格闘術 レベル2  (76/100)UP

剣術 レベル4  (39/100)UP

弓術 レベル3  (31/100)UP

小剣術 レベル3 (31/100)UP

暗器術 レベル3 (31/100)UP

斧術  レベル2 (25/100)UP

フォークダンス レベル5(40/100)

フォークマスター  レベル0 (40/100)

念話 レベル0 (48/100)UP

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ