15話 鑑定スキル
女「どーも。元聖女によるなろう異世界ぶっちゃけトークはっじまっるよー♪」
なぜか前回まで出ていた元聖女が話している。
勇「ちょっと待った! それ今までとコーナー違ってるからな!?」
これまた、なぜか元勇者が前回に引き続きツッコんでいる。
女「仕方ないでしょ、作者が失踪中で戻るまでの間、場を稼いでくれとかぬかすんですから」
勇「作者がどうしようもないのは同意だが、ここは一応ゲストを呼んでインタビューするコーナーだ」
女「ぶっちゃけた話するのは変わらないでしょ?」
勇「まぁ、ある意味そうなんだが、一応体裁ってものがな……」
女「細かい男は女にモテないですよ?」
勇「いや俺は普通にモテるんだけどな。ただ相手の女が勇者とかステータスや外見だけみて中身見ないやつが多くて辟易してるんだよ」
元勇者は子供の姿だが遠い目をしている。
女「ろくな女にモテないんですね。ウプププ」
遠慮なく笑って傷口に塩をぬりぬり。それが元聖女クオリティ。
勇「まぁ、そんなことはどうでもいいんだ。さっさとインタビュー始めるぞ」
女「ぶっちゃけトーク……」
元勇者はスルーしてインタビューを始めた。最近、スルースキルが高くなってきたようだ。
勇「今回は鑑定スキルについてだな」
女「極めるとチートスキルですね。というかむしろスキルという存在自体がチートという」
勇「スキルそのものについては後日、別の奴に聞く予定だから今回はいいんだ」
女「男女差別はいけません!」
勇「まったく関係ねーよ! というか女性にしかインタビューしていない現状こそ男女差別だよ!」
女「鑑定スキルっていうとアレですか。他人の秘密を勝手に覗き見する犯罪スキルですね」
勇「思いっきり不穏な言い方するんじゃねーよっ! いや、たしかに中身はそうなんだけど」
女「異世界転移や転生して嬉々として鑑定スキル使うやつは、変態で碌な奴がいないという証拠ですね」
勇「それだと大部分の作品ディスってることになるからな!? たくさん敵を作るような発言するんじゃねーよ!」
女「大丈夫ですよ。こんな作品見てる人はほとんどいませんからばれませんって」
勇「そういう問題でもないからな」
女「それに奴隷を覗き見して優秀で可愛い女の子を仲間にして惚れられてハーレム作るまでがテンプレじゃないですか。やっぱり碌な奴じゃないと思いますよ」
勇「うう、なんていうか否定できない部分があることは確かだな」
女「それに人間を鑑定ですよ? 人間をモノ扱いして能力の高い低いで勝手に評価してるんですよ? 人間の可能性を潰しているんじゃないですか?」
勇「いやいや、現状の能力の確認したりとか、実は伸びる能力を見るとか隠された能力を伸ばすとか有用な使い方もあるんだからな?」
女「アレですか? これ使ってみろとか言って鑑定スキルで見た伸びる能力を使わせて、ぐんぐん強くなってご主人様すごーいって奴隷に言わせるんですか? 惚れさせるんですか? チョロインですか? お手軽簡単に強くさせて俺のパーティ最強!ってやるんですか?」
勇「むむむ。そういう作品が多いのは確かなんだよな。人気もあるんだけど」
女「そうやって今までの努力が無駄だったって宣告するんですか? 人として憧れちゃうな―。そういうのは本人が困っていて、どんな手段を使ってでも成り上がりたいとかいう欲求があって、相談された場合にのみアドバイスするべきだと思います。鑑定スキルのおかげで神にでもなったつもりですか? 本人のことをわかったつもりですか?」
勇「ぐ、珍しく正論を吐いてやがる。おまえが言う通り、能力がわかるってのも善し悪しだな」
女「人間は何にでもなれるし、何を目指してもいいんです。ただ才能のあるなしがあるだけなんです」
勇「なんか今回は普段とキャラが違うような気がするんだが」
女「私はいつもこうですよ? 決して鑑定スキルのおかげで教会に相談が来なくなってお布施が少なくなった個人的な恨みとかは関係ないんですよ」
勇「あー、うん。そういうことね。でもまぁ、いいか。でもなんで鑑定スキルで他人の能力がわかるんだろうな?」
女「2つ考えられることがありますね」
勇「へー、どんなのだ?」
女「一つは私たちは常に何者かに状態をモニタリングされていて、その記録をどこかに保管されているという考えですね。そこから鑑定スキルのレベルに応じて情報を取り込んでいるというものです」
勇「え? 鑑定って人間だけじゃなくて全部が対象だよね? そんなことできるの?」
女「できるかどうかよりもあくまでも考え方です。まぁ鑑定スキルがチートと言われる理由でもありますね。保管されるのは神のデータベースですかねー」
勇「うわー。規模がでかい話になったなー」
女「理屈をつければそうなるんですよ。もう一つの考え方は私たち自身に情報を発信するものがあるという考え方ですね」
勇「うん? さっきのとどう違うんだ?」
女「最初のは何かによってモニタリングされているという考え方です。今のは私たち自身に何らかの情報を発信する媒体があり、鑑定はそれを読み取るということになります。この場合だと情報はあくまでも私たち自身の今の情報だけ保管しており、今までのすべての情報があるわけではないのです。一時メモリですね」
勇「ほーん。今の状態を発信する情報だけを鑑定によって読み取っているわけか、そうなるとわからないでもないな」
女「偽装や隠蔽なんてのもこの発信する情報を意図的に変更させるものとすれば説明がつきますね」
勇「しかし今の状態を発信しているものがあるなんてなぁ、なんというか情報がオープンになりすぎだなぁ」
女「元勇者の色々なところのサイズとか、どれだけ持つとか、テクニックとか今までの女遍歴とか好みとか赤裸々にオープンにしてるんですよ? まったくもってサイテーとしかいえない仕様でスキルですね!」
勇「そういう発想をするおまえがサイテーだよ!」
女「まったくもって迷惑千万、変態なスキルですね。ここは情報を規制しないとすぐ18禁な犯罪行為が行われてしまいますよ」
勇「確かに情報がオープンになっている状態はまずいわな」
女「つまりなろう異世界の異世界人および異世界全部、すべての情報をオープンにする性癖がある世界なのです! 露出狂なのです!」
勇「性癖とか露出狂とか、いうんじゃありません!」
女「そうなるとそこらにいる人もすべてオープンにしているんですね」
勇「おいおい、ひどい偏見の目でみんなを見だしたよ。なんてやつだ!」
女「あの人もその人もみんな、うへへへ」
勇「うわ、気持ち悪い笑みを浮かべ始めた。もう駄目だこいつ。誰か引き取ってやれよ」
元聖女がポンコツになったためにインタビューは終了です。
異世界はすべての情報をオープンにする世界だった!?
鑑定スキルや手に入る情報を規制しないといけませんね。
まったく異世界は魔境だぜ! HAHAHA!
この話は独断と偏見でできています。
当然のことながらこの物語はフィクションです。
これはひどい。
作者の恣意的な考えはたぶん入っていないと信じたいです。




