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エピローグ

 「アラフォー男の決断」二部作の連載が終了した。「アラフォー」世代の公務員である主人公・森山直樹を軸に、第一部では「一卵性親子の弊害」をテーマに、第二部では「家族問題とトラウマ」というテーマで、家族社会学的な視点から、交錯する人間模様を描いたつもりである。


 お察しの通り、筆者の本職は「福祉職」である。日々さまざまな課題に向き合い、対象者に寄り添って解決方法を模索しているが、価値観の多様化から現代社会は混沌としており、「社会通念」という概念が揺らいでいる。一体何が正しくて、何が正しくないのか…その境目すら分かり辛くなっていると感じる。


 そんな世の中で大事なことは、「I am」を持つこと。すなわち、「自分はどうしたいのか?」「そのためには、何をどうすべきなのか?」を明確にすることだと思う。それが社会的に間違っていないのであれば、突き進めばよい。それが社会的に間違っているのであれば、軌道修正すればよい。


 第一部の主人公の妻・森山(佐倉)恭子は、結婚しても親に頼ってばかりで、世間の荒波を泳ぎ抜くだけのスキルが育ちきらず、降って湧いた家族の危機に対応できずに再び親の元へ逃げ帰ってしまった。主人公と第二部の主人公の妻・森山(和田)優子は、目の前にぶら下がった「結婚」という二文字に葛藤しながらも荒波を泳ぎ抜き、最後には何とか、自分たちのささやかな幸せを掴んだ。


 人生は人に決めてもらうのではなく、自分で思い悩み、切り開いていくもの…。


 そして、人生にはさまざまなカタチがあってよい…


 私はそんな思いをこの作品に投影した。


 最後に、連載2ヶ月、シリーズ全59話…多くの方々にお読みいただけたことに、心から感謝申し上げる。

明日から、引き続き新たなお話をお届けします。「生活保護課長・森山直樹」。同じ主人公によるお仕事小説です。最近何かと話題の「生活保護」をテーマに、現場経験を持つ作者の視点で記します。作者ページからお入りください。全24話、毎日22時更新です。

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