第一話「記憶喪失の男」
思いつきで書きまくったせいで、おもしろくない作品になったので期待しない方がいいですT . T)
汗を大量にかき、息を切らしながら
安物の剣で相手のトドメをさした。
「ふぅ、これで10匹目だ!」
そういったのは、俺、シオン。
シオン・グラジオラス。16歳男
そして、10匹目というのはゴブリンを倒した数である。
俺は冒険者であり、ギルドで受けたクエストを終えたところだ。
すごく疲れた。
さっそくギルドへクエスト完了報酬を貰いにいくか。
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「シオンさん、クエスト完了お疲れ様です! 報酬の銅貨10枚です! また、よろしくおねがいしますね!」
「はい!!」
俺はギルド嬢から報酬を受け取り、元気な返事をして銅貨10枚を金入れに入れた。
しかし……やっぱり少ないな。お金。
まあ仕方ない。
俺がいつもやっている、ゴブリン10匹クエストは初心 者用なのである。
「はぁ、部屋に戻って寝よ……」
ため息を吐きながら自分の部屋へ戻ろうと、
街の外へ出てテクテクと歩く。
歩きながら俺は街の周りを見渡していた
この街は平和である。
老人たちが笑いながら喋り合ったり、
子供たちがキャッキャッと遊んでいたり。
そんな平和な街。ここは平和すぎて幸せだ。
とある街では普通に魔物とかが襲撃してきたりするのだとか。
……考えるだけでも怖いね。
「うわっ!」
「キャっ!」
そんなことを考えていたら、子供がぶつかってきた。
俺の身長の半分もない、小さな女の子だ。
「ごめんね!? 大丈夫? 怪我はない?」
「う、うん。ごめんなさい」
よかった。怪我はないみたいだ。
しかし、怖がっているのかな。
泣きそうだ……。
「大丈夫だよ! ほら、飴いる?」
飴を差し出すと喜んで笑った。
「わ! ありがとう!!!」
かわいい。
「いいよ〜。バイバイ! 気をつけるんだよ〜」
飴をあげてバイバーイとお互いに手を振り、その子はまた走っていってしまった。
(まったく、気をつけてって言ったのに)
そう思いつつも、俺は幸せな気持ちになった。
俺は子供が好きなのだ。
理由は……かわいいから?だと思う。
いや?違うぞ?ロリコンとかではないぞ?
可愛らしい。という意味だぞ!?
俺の恋愛対象は、大人っぽく清楚な女性だ!!
そんなことを思いつつ、ガッツポーズをとっていると、別の子供達に指をさされて笑われてしまった。
うわはっず、俺はっず!
俺は恥ずかしくなり全力疾走した。
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部屋につき、ベッドに寝転がった。
そして目を瞑り、今日のことを振り返った。
ゴブリン10匹クエストのことである。
俺はこのクエストで、毎回死にかけてしまうのだ。
今日も怪我がたくさんできた。
初心者クエストなのにだ、
本当に自分が情けなくて仕方ない。
ギルド嬢は、
いつものことなので特に驚きはしてなかったが。
ぶつかった子供が泣きそうになったのは、これも一つの理由だったのだろう。
「はぁ、なんで俺こんなことしてるんだろ」
まぁこんなことを言っても仕方ないのだ。
なぜ命懸けな冒険者をしているのか。
……それには理由がある
俺は、
――記憶喪失なのだ。
それは1年ほど前、突然起きた出来事だった。
目が覚めたのは、今いるこの部屋だった。
しかしあの時、目が覚めて1番に思ったのは、
朝か、眠たい、二度寝しよ。
なんてくだらないことではなかった。
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『ここ、どこ? 俺って、あ、シオン・グラジオラス。 それが俺の名前』
場所が分からなかった。名前はわかった。
けれど、それ以外に分かるのは俺には親がいないことだけ。
友達はいたのか?今までどうやって生きてきたのか?
分からなかった。
多分これは記憶喪失だって、頭の良くない俺でもなんとなくわかった。
自分のことが、ほとんどわからないまま外に出てみた。お腹が空いているのもあるが、
シオンという名の男を、
俺のことをよく知っている人はいないのか?と、探した。
周囲を見渡しながら歩いた。
その時ふと、目に入ったのはある酒場だった。
なにか懐かしいような、そんな気がした。
俺はすぐにその酒場に入ってみた。
もちろん金はない。見た目でわかる貧乏感。
けれど、そんな俺を見て追い出そうとせずに、
話しかけてきた男がいた。
めっちゃ怖かった。ガタイがとても良く、髭も生えていて、今にでもぶん殴ってきそうな男の人。
『ひ、ひいい! ごめんなさい、俺金ないんです!』
怖がっている俺を見て男は、不思議そうに答えた。
『あ? 何言ってんだシオン。いっつも金持ってないくせにくるじゃねーか』
『えっ?』
この人は俺を知っているらしい。
てか毎回金もってなかったのか、俺
『シオン? お前、今日変だぞ』
男はすぐに俺がいつもと違うと察した。
『ごめん、俺、思い出せない』
『思い出せない? なにがだ?』
『全部。なにもかも。あなたのことも』
『……』
男は黙ってしまい、悲しそうな表情を浮かべ、俺に言った
『わかった。話そう。俺が知ることはなんでも教える』
その後は本当に色々教えてくれた。
急に記憶がないと言った俺を笑いもせずに。
そして分かったことは、
・この男の名はギルゾック、この酒場の店主
・俺とギルゾックは長い付き合いで、友達の関係
・俺の両親は、俺が生まれてすぐに亡くなったと、
当時の自分がギルゾックに語っていたらしい
・俺は魔法が得意だったらしく、
アクセサリーを作り、それを売るなどして生活していたのだとか
錬金術ってやつ?すげーな昔の俺。今でも頑張ればできるのかな、魔法とか……まぁ使えなさそうだけど。
そんなこんなで話が終わった。
ギルゾックは、本当に知ってること全て教えてくれた。
ご飯も無料で食べさせてくれた。たらふく食え!と背中を叩いてきた。痛い、食べてる時に叩かないで欲しい
でも、今からでもまた友達になろう。
そう思った。
『それでよ、お前はなんで記憶喪失なんかなっちまったんだよ? 頭でも打ったとかか?』
ギルゾックは、ずっと疑問に感じていたであろうことを聞いてきた
『それが、俺にもわからないんだ。
起きたら知らない部屋で自分の名前くらいしかわからなかった』
『……そうか。シオン、まあ。なんだ。
困ったことがあれば頼れよ? 友達だからな』
『……!』
俺はポロポロと涙が溢れてきた。
あまり自覚していなかったが、不安だったのだ。
自分が今までどう生きてきたか、頼れる知り合いがいるのか、
すべてわからなかったから。
(やば、涙とまんない)
そんな俺を見たギルゾックは頭をポンポンと撫でてくれた。
『ははっ、頭撫でんなよ』
『はっはっは! かわいいなおまえー』
『ばかにしやがって!』
俺たちは笑い合って、解散した。
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そして今に至るのだ。
ベッドから起き上がり、
記憶喪失になって、初めてギルゾックと会った時から、続けている日記を書こうと椅子に座った。
また記憶喪失なんかになったらめんどくさいからな。
「よっし!」
今日のことを書き終えた俺は、寝ようと思いまたベッドに寝転がり目を瞑った。
(ん? ここは?)
真っ暗な世界だ。
あぁ。
俺はすぐに察した。
「夢か」
夢だな。けど、こんな夢見たことないな。
そんなことを思いつつぼーっとしていると、
「おい」
「え!? なに?!」
知らない男が話しかけてきた。
変な夢だ、びっくりさせてくる系か。怖い怖い
俺は、めんどく思いつつその男に返事をする
「なんですか?」
「ふっ。弱々しいなお前」
「はい?」
なんだこいつ。確かに俺はゴブリン相手に殺されそうになる雑魚冒険者だけど。
「いつ覚めんだこの夢! つらい!」
そう叫んでいる俺を見たこの男は、ため息を吐きながらこういった。
「いいか? よく聞けよ弱者」
「は、はいなに?」
「俺は……」
「はい。なんですか」
早く喋れよ。こっちは弱い弱い言われて傷ついてんだよ!
「俺は……」
「はい。」
「――お前だ」
は?




