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まえにいっぽ‐10‐
「それ、今はもう違法だよ」
「だから?」
「……え?」
「だから、どうしたのでしょうか? 鏡太郎さん。私は警察に出しますか? 脅迫のネタにしますか?」
「そんなことを俺がするわけないでしょうに」
「おかしな人ですね」とケタケタと笑う小雪。その雰囲気、その振る舞いは、同窓会のときの小雪とはあまりにも違いすぎた。鏡太郎はそれ以上追求できなくなる。
「俺と小雪さんの接点てほとんどないよな」
「言いたいことは何でしょうか」
「単刀直入に言えば、小雪さんは俺にやらせたいことがあるんじゃないのか。だからこうし会っているんじゃなないのか」
「そういうことになるでしょうね」
「それは俺を、椛さんに当てることなのか」
「ですね、あってますよ、鏡太郎さん」
「何故だ」




