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まえにいっぽ‐6‐

「偶然です。偶然しれたことなんですよね、この情報は」

「……椛さんが、どうかしたのですか?」

「気になりませんか?」

「そんなことを訊いてどうするつもりです」

「別に」


瞬間。凍りついた空気が肌を刺す。何事か。小雪の目が細く、見つめていた。その目は切り裂かれた現実であり、深淵よりの深い夜が覗けた。


「ただ私は、これが分水嶺だと考えたのです。あなたが見つめざるをえないものとの向き合いを決める、最後の好機かもしれない、とです」

「大きなお世話というものですよ」

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