前へ目次 次へ 18/94 またたきのあいだ‐1‐ ──朝。 鏡太郎は同窓会の帰り道、吐瀉物を撒き散らす狼群れの足を生やした女と出会った夜を越した。きっと来るだろうと信じていた朝を今日も迎えていた。多少、寝ぼけのある頭でカーテンをめくり、陽の光を浴びた。晴れの国に相応しい陽の光が、温もりで包み込む。たぶん今は〇七〇〇時前くらいだ、とあたりをつけながら、テレビのリモコンを探した。男一人のアパート暮らしだ。狭い部屋からリモコンはすぐに発見された。眠い頭を起こし、ニュースを流した。