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ひとりぼっち‐17‐
「あっ……はい」
「またね」
名前も知らない女はそのまま去った。彼女の背中が夜の闇の中へと消えてゆく。狼首の手足は、いつまでも、その月のような瞳を、夜の闇へ消えてからも鏡太郎を睨み続けていたのを感じた。
(……俺はどうして彼女を、助けたいと思ったのだろうか? 明日も会う、んだよな。誰かと接するのは苦手だ。……嫌だな)
少し、体が震えた。暦のうえでは春はすぎていた。だが今だ外は寒いままだ。しかし鏡太郎の体を震えさせたのは、寒さとはまた違うものだった。
「あっ……はい」
「またね」
名前も知らない女はそのまま去った。彼女の背中が夜の闇の中へと消えてゆく。狼首の手足は、いつまでも、その月のような瞳を、夜の闇へ消えてからも鏡太郎を睨み続けていたのを感じた。
(……俺はどうして彼女を、助けたいと思ったのだろうか? 明日も会う、んだよな。誰かと接するのは苦手だ。……嫌だな)
少し、体が震えた。暦のうえでは春はすぎていた。だが今だ外は寒いままだ。しかし鏡太郎の体を震えさせたのは、寒さとはまた違うものだった。
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