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ひとりぼっち‐13‐

鏡太郎の目では、手で払うような仕草には見えなかった。代わりに、その多くの足であろう狼の首らが、追い払おうとしていた。きっと手を伸ばせば噛み付かれるのだ。それはきっと、とても痛い。野生の生物に手を伸ばしては駄目なのだ。だが──


「ハンカチ。まだ口に残ってる」


──傷や痛みを知らずに生きられないのだ。誰かと近づけば、それは必ず傷つく。ならばどうして、また痛みばかりを恐れて止められるのだろう。恐るだけでは進めないのだ。

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