助け合うというのはこういうこと⑩
という感じにいつも通りに戻った私は授業もいつものように受けて放課後を迎えた。
「一緒に生徒会室に行きましょう」
そして帰り支度を終わると愛美さんにそう言われてカバンごとひきずられるようにして生徒会室に連れて行かれる。
これは嬉しいことだよね。
そう勝手に考える私だった。
そうして生徒会室に入ると、いつものメンツが揃っていた。
愛美さんにつれていかれるようにして来た私に、それ以外の変態な人、会長の雅人君、私の悠里がいる。
あ、願望入った。
そんなことはさておいて、みんなが集まっているので昼間の話しはできない。
それは理解していても、雅人君はなんでかビクビクとしていてなんだか怖い。
ちなみに悠里は朝も出会えなかったため心配をするようにこちらを見ていたけれど、私がいつもの気合の入れた笑顔で笑いかけるとこちらを向いて優しく頷いてくれた。
どうやらわかってくれたみたい。
そんなことを考えているとトイレに行きたくなってきた。
「悠里、少しトイレに行ってくるね」
悠里に耳打ちして生徒会室を出て行く。
トイレを済まして戻ろうとしたとき、話し声が聞こえた。
「なんだかね、部活の先輩が言ってたんだけど、あの噂本当だったみたいって」
「あの噂って、あの願いが叶うっていう?」
「そうそう」
これってあの内容?
雅人君が女の子になれるっていうのと、私が男の子になれる願いを叶えてくれた何かの噂だよね。
気になるけど、はやめに生徒会室に戻らないと心配かけちゃうかもしれないよね。
特に悠里に……
そう考えるとすぐに先ほどの噂話し自体が頭からぬけてしまっていた。
「ただいま」
「おかえり、美佳」
とりあえず席に座るといつも通り仕事をこなしていった。
「よし、今日は終わり」
雅人君がそう言ったところで、今日の業務は終了となった。
「お疲れ様です」
そう言って私が出ていこうとしたところ、愛美さんに視線でとめられる。
「あ、そうだ、愛美さんと話すことがあるんだった」
そしてそんな今思い出したような感じで持っていたカバンを机におろす。
悠里には先に帰っててと手でごめんと作りながら目線で合図して先に出てもらう。
「あ、ゆうりん、一緒に帰ろー」
「うざい」
それを追いかけていったあの変態を後で許しはしないけれど今はこっちが優先だよね。
でも、後で覚えていろ変一もとい変態。
そんなことを考えながらも余裕のなさそうな雅人君と私と愛美さんで生徒会室に残るのだった。
あ、でもこれってピー自主規制だよね。
ある意味でね。
そう考えるほどに私の頭の中は通常運転だった。




