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少しのラブとただのオタクとそんなラブコメ  作者: 美海秋
これが私の初めての体験
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助け合うというのはこういうこと⑧

とりあえず昼食を食べ終えた私たちは、生徒会の仕事を始めていく。

主に書類整理などが仕事なので、少しずつこなしていく。

そしてすこしだけ時間がたった頃それはおきた。

不意に、愛美さんが口を開く。

「あの、昨日言っていたことってどういうことだったんですか?」

どうやら私に言っていることらしく、こちらを向いているけれど、これは答えていいものなのかな?

確認をとるために雅人君の方を見ると、全力で首を左右に振っていた。

ダメってことらしい……

でもそんなに嫌なんだ。

まぁ、確かに家族の妹何かに、女の子の姿になれることがバレたのはもう仕方ないこととして割り切るしかないけれど、それプラスで男に言い寄られたなんてことになったら、なんて言っていいのかわからなくなる。

それにもし、それなら私とデートすればいいでしょなんてことを言われてしまうとそれはそれで気まづいことになりそうな予感がする。

それにただ単に言いたくないというだけかもしれないけれど……

ってそんなことはさておいて、この話題をどう変えようかというところだよね。

私は考える仕草をしながら適当に横に置いてあった生徒会目安箱に手を突っ込んだ。

言い訳がなかったため、テンパらないようにその中に入っているかもしれない書いてあることを読もうかなと考えたとき、さらに事件が起こった。

本当に一枚だけ中に入っていた紙を見つける。

何が書いてあるのだろうかと開けてから慌てて丸めた。

これは読めない……

そう考えてしまうほどにそこに書いてあった内容は予想外だった。

そして考えたくない内容だったので何も言わない。

でも本当にこの学校はなんだか変。

そんなことを考えてしまったのは仕方ないことだと思う。

とりあえず考えるのをやめよう。

そう考えてこちらをジーッと見つめている愛美さんを無視する。

こういうのは兄妹の問題だよね。

私は雅人君に目配せをして、相手をお願いしながらまた書類の山と格闘するのだった。

それにしてもこれまでほとんど一人でこの書類を整理していたせいか、少し大雑把な感じになっているのは男だからかなー。

なんてことを考えながら愛美さんに言い寄られる雅人君の助けを断固拒否する私だった。

いや、だってね……

何も言えないよ。

そして時間がたつとともに、雅人君は渋々話すはめになった。

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