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少しのラブとただのオタクとそんなラブコメ  作者: 美海秋
こうなればいいのにと思っている私がいただけどそうはならない
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男の女⑦

ということでこんな時期ながら、今まで優秀に仕事をこなしていた悠里からの推薦ということでなんなく生徒会入りを果たした私は本日より、この生徒会室に来ていた。

「どうぞ、会長」

だけど私が来た初日は、会長の辛上雅人と二人だけでいた。

ちなみに悠里は陸上部の部活に行っていて、あのうるさい人、東山利一も今はサッカー部に行っている。

だから今は二人……

これってもしかしてチャンス?

自分の中でそう考えた。

そう、実はお昼のあの後自己紹介と生徒会の仕事内容を聞いた私は、今日は二人で仕事を行うということをわかっていた。

そう、部活動もやっている悠里とあの男の人は常に生徒会に顔をだせるわけではない。

だからこそ、私とこの雅人君が二人で一緒に仕事でいるんだけど、何を話していいものかと悩んでいた。

それにあのことも、いつきりだしていいのかと自分の中で考える。

当たって砕けたほうがいいのかな?

ううん……

そんなことをしたって、後の関係がどうなるかわかったもんじゃない。

もしも変な関係なんかになったとしたらのちのちにめんどくさくなりそうなのでそれが嫌だ。

となるとここは無言ということでいいのかな?

頭の中でそう考えて自分の席に座った。

なんとこの生徒会室にはノートパソコンがあり、ポットなどといったものを私物で誰かが持ってきたところから、生徒会では仕事中にはお茶でも飲みながらするのが当たり前というものになっていた。

ちなみに一番ビックリしたのは業務用の冷蔵庫があったことだ。

これはどこで入手してきたものだろうと思うくらいだった。

そんな私物が溢れかえっている生徒会室の中で真面目に仕事をする二人というのは、なんだかおかしく見えた。

そんな時、ふと目にうつったの書類があった。

「あの、会長」

「うん?」

思わずといった形で私が慌ててその書類を会長に見せた。

「ああ、それは一応決定はしてるんだよ」

そしてそれを見た会長はそんなことをいうが、上手くことが行っていないのか渋い顔をしていた。

そこに書かれていたのは、中高共の完成された体育祭を作り上げよう。

などとある。

これってもしかしなくても、合同で体育祭を行うということじゃ……

この学校は体育祭が遅い九月の終わりだからといっても、ほとんど時間が残っていないのに、この書類はタイトルのみしか書かれていないという代物だった。

私はそこで、この学校は大丈夫かなとただ不安に思った。

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