こ、こんなのって⑥
ご飯を作り終えて並べていると次々にみんな起きてくる。
「おやよー」
「おはようございます美佳おねえちゃん。体調は大丈夫ですか?」
「おはよう美佳姉、乃絵ちゃん。心配かけてごめんね。体調はもう大丈夫だよ。」
安心させるように笑いかけながらそう言うと二人とも笑顔で頷いてくれた。
昨日はたぶん迷惑かけたんだろうなと思う。
たぶんお風呂場からお姫様抱っこで美佳姉に運んでもらってその後乃絵ちゃんにタオルケットを被せられて、最後に悠里に冷えピタと膝枕をしてもらった。
うーん……
なんというハーレム主人公補正。
これこそが私が生まれもった運命なのかもしれない。
そうだ、そうに違いない。
頭の中で変なことを考えながらご飯をすすめているとちょんちょんと肩を触られる。
「うーん?どうしたの乃絵ちゃん。」
横に座っていた乃絵ちゃんからの合図みたいなもので前にきた時もよくこうやって二人で内緒話しをしたものだよ。
乃絵ちゃんの可愛さにテンションが上がるなかで少し乃絵ちゃんの方に耳を傾ける。
「あのね、よかったら二人で服とか見に行きたいんだけどいいかな?」
「いいよ」
「よかった。あと下着も見に行きたいからあんまり悠ねえちゃんを誘いたくなかったんだ。ごめんなさい。」
「いいよ。一緒に行こう。」
そう言ってから頭を軽く撫でてあげると気持ちよさそうに目を細めた。
ほんとに可愛いよー。
そんな可愛いとおじさん(私)に襲われちゃうよ。
心の中でウィンクを決めて手を頭から離そうとする。
ちなみに乃絵ちゃんの顔は真っ赤だった。
そんなこんなで朝食を終えた私たちは舞姉の運転する車で大きめのショッピングモールに向かった。
戦闘に私と乃絵ちゃん、その後ろに舞姉と悠里が並ぶと実に目立つ集団となった。
その理由は可愛いからだ。
歩く人たちもチラリとこちらを見ている人が多くいた。
そんな私たちがまず目指した先は本屋。
悠里のリクエストで、先に目をつけていた本を買うというのでみんなでついてきた。
舞姉もでている漫画があるからと漫画コーナーへと去っていき、私は歩いている振りをしながらライトノベルコーナーを横切って表紙ならびに帯を確認して今月の新作をチェックすると、気になるものは携帯のメモ帳に記録を残して、ゆっくりとまた歩く。
ふーむ。
こっちに来たからにはAmazonで注文しないといけないから、初回限定版のチェックなんかも忘れないようにしないとね。
それにたまにこういうお店には何かの初回限定版が残っていたりするからよく確認しないと。
悠里が会計を終えるまでライトノベルコーナーや漫画コーナーを歩きまわりめぼしいものにチェックを入れた私はとりあえずやり遂げた達成感でいっぱいだった。
それにしてもなんでか今月はハーレムっぽいのが多い。
私的には嬉しいけど、いいのかな文庫さんたち。
そんなアホなことを考えながら本を見てニヤけそうになっている私だった。




