美佳の気持ち②
「伯母さん、少しいい?」
夜もかなりふけていった頃、私は伯母さんがまだ座ってテレビを見ていたのでその横に座る。
「いいわよ。どうしたの?」
そうしてこっちを向いてくれたところで私は固まった。
そこには泣いている伯母さんがいた。
「だ、大丈夫?」
思わず聞いてしまうほど涙はポタポタと溢れ落ちていてかなり焦っていたけど、テレビから流れているものを見て納得してしまった。
そこにはCLANNADが流れていた。
こ、これは私がオススメした泣けるアニメ。
それにちょうど父親とお風呂に入るシーンって……
思いだしてきた。
ああ、私もダメだ……
二人して話しは一旦置いておいて涙を流しながらそのアニメを鑑賞する。
そして二人で泣いた。
終わったところで二人で涙を拭いて向かいあう。
「それじゃ、話しってなにかしら?」
「うん、ええっとですね。今更ですがありがとうございます。」
「何が?」
「えっと、家に居候させていただいて」
「うん?いいのよそんなの」
「いえ、本当にありがとうございます」
私はそう言って頭をさげた。
このときの伯母さんの顔は見えていない。
だけど、すぐに伯母さんが私の頭を軽く撫でて
「いいのよ、本当に気にしないでね」
そう言って笑ってその場から立ち上がると。
「お風呂行ってくるわね」
そう言って立ち去ってしまった。
そして私はその場に一人残される。
そこで時間がぽっかりとあいてしまった。
一人でいるそのこと自体は全然珍しくなかった。
ただ昨日、今日が騒がしかったから今のような静かな時間が少し寂しいと感じるだけ。
そう自分に言ってから私は舞姉さんの部屋に向かった。
実は夕食のときにどうせ部屋ができるまでならみんなの部屋でローテーションして寝たらどう?
ということになって、今日は舞姉さんの部屋に来ていた。
「お邪魔しまーす」
布団と枕をズルズルと引きずってきた私を舞姉は部屋の扉を開けて出迎えてくれる。
「はい、どーぞ」
「ありがとう」
開けられた場所に布団を置いたところで気づく。
舞姉がジャージの前を開けていることに。
そのせいで下着が普通に見えているのだけど、その様子を全く気にすることのない舞姉は天性の姉御だと思った。
あ、サラシ巻いてたら余計にね。
そう余計なことを考えていた。




