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第68話 熱波と寒波

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!

妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!

妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!

フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!

異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!

オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!

凄すぎる英雄基本能力!

妖精たちが主戦力!

新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「なんかいつもより、倒れてる人多くないですか?」王宮内の近衛騎士団このえきしだん総合武道場の二重扉にじゅうとびらの左右に屋根と柱だけのテント・タープテントの大きいのが8つずつならびその床に体操マットがキレイにしかれた上に、他の人たちといっしょにぐったりと寝ている一指拳いっしけんのマシューおじいさんを入り口近くで見つけたので声をかける。

 ちなみに近くにはリリアン姫も真冬の防寒着ぼうかんぎを着込んでガタガタ震えて(ふるえて)いる、外の季節は春だと言うのに。

 マシューおじいさんの方は真っ赤な顔でダラダラと汗をかき続けている、何度も言うが外の気温は春の陽気ようきだ。

 まわりを見渡しても、リリアン姫やマシューおじいさんのような状態の人たちが休憩している。

「わし、英雄化する前に死ぬかも?」マシューおじいさんが、今回は上半身だけを起き上がりぼくを見て答えてくれる。

「マシューさま……。気をしっかり……。 弱音を吐いては(よわねをはいては)、だめです……」7人組のおじいさんたちの中では一番若そうな年齢70才ぐらいに見えるこれぞ筋骨隆々の見本と言えるような体格のおじいさんが、ぐったりと仰向け(あおむけ)に横になったまま威勢のいい(いせいのいい)セリフを弱弱しく(よわよわしく)言う。

「ちょっと!アルヴィンさん! 婚約者こんやくしゃの私がすぐ近くにいるのに、他の人に先に声をかけたらだめじゃないですか!」と言いながら、着ぶくれ(きぶくれ)してもこもこ姿すがたのリリアン姫がかけよってくる。

「え? 婚約者こんやくしゃになると、そんな決まり(きまり)従わない(したがわない)といけないんですか? なら婚約者こんやくしゃやめます! 婚約破棄こんやくはきです!」

「いやーーぁーー! 捨てないで(すてないで)――ぇーー!」と言って、リリアン姫がひざまずきぼくの首元に両腕で抱きつき(だきつき)涙目でうったえる。

「ならたいしてなかよくもないのに、束縛そくばくしようとするのやめてくださいね?」

「わかりました! それで婚約破棄こんやくはきを思いとどまっていただけるなら、今はがまんします!」


 近衛騎士団このえきしだん総合武道場の中に入ると、ルイーズさんとルルが英雄化していて気温が氷点下の寒波かんぱの中だった。

 近衛騎士団このえきしだん総合武道場の中央付近の空中に、防寒着を着込んだロロとルルと首だし全身タイツ風竜鱗(りゅうりん)羽つき姿のエマさんとルイーズさんと寒そうなタンクトップにホットパンツ姿のジュリエットさんが空中鬼ごっこをしている。

 ジュリエットさんが、エマさんとルイーズさんに空中の見えない足場を走って突撃していく。

 そのエマさんとルイーズさんの後ろにロロとルルがひかえていると言う陣形じんけいだが、ロロかルルが標的なのかジュリエットさんがロロとルルを先につかまえる戦法なのかは分からない。

 ジュリエットさんは、エマさんとルイーズさんに十分近づいた所でエマさん側の外側の空中の見えない壁をけって三角飛びをしてぬけようとする。

 それにルルが反応してジュリエットさんの顔面に途中まで突撃、ジュリエットさんの手の届く範囲に入る前に急角度で上に飛んで行く。

 そのルルのフェイントが効いたのかルイーズさんが追い付いて、ジュリエットさんの右上前に割り込む。

 そこでジュリエットさんはルイーズさんとエマさんのいる右側を避けて(さけて)左下にかけぬけようとするが、ジュリエットさんの上空後ろにまわりこんでいたルルがジュリエットさんのこしに体当たりしてジュリエットさんを地上に落とす。

 地上に落ちたジュリエットさんだが落ちたと言っても勢い(いきおい)が付きすぎた軟着陸なんちゃくりくなので、地上で訓練をしていたメイド服の近衛騎士団員と筋骨隆々のおじいちゃんおばあちゃんをボーリングのピンのように50人ぐらい吹き飛ばしただけで空中にもどる。

 ジュリエットさんは空中にもどった自分の全身を確認しエマさんたちに視線をむけたところで、周囲の気温が熱波ねっぱ猛暑日もうしょびのようになる。

 ジュリエットさんはエマさんたちとの直線より右ななめ上をかけあがるように猛然もうぜんと空中ダッシュしながら加速を続け通り過ぎるかと思われた所で、落下の速度を足した(たした)方向転換でエマさんとルイーズさんの真ん中をジグザグに通り抜けロロとルルを捕まえようとするが、ロロとルルは左右に分かれて上空に逃げる。

 ジュリエットさんはその左右に分かれたロロとルルのロロの方に向かい空中ダッシュをかけるが、ロロがさらに上空に逃げるのに合わせてルルがジュリエットさんの背中に体当たりをしてジュリエットさんは速度を落とし、近衛騎士団このえきしだん総合武道場の奥行きにゆとりのある方に逃げ始めたロロを追いかける。

 ジュリエットさんはすぐに追い付いて来たエマさんとルイーズさんに左右から羽のたたきつけを何度もくらい左右と上に行けないようにされたので、一度地上に降りて訓練をしている人たちをよけながらロロの下をめざす。

 ロロとルルとエマさんとルイーズさんはその間に合流して、エマさんとルイーズさんをジュリエットさんの方に配置する陣形じんけいにもどるがそこで気温が氷点下の寒波かんぱになる。

 それにともないジュリエットさんが空中に戻ってくると、気温が今度は酷暑日こくしょび熱波ねっぱに変わる。


挿絵(By みてみん)

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第36話~第52話までは、「『妖精使いアルヴィン』面白いじゃん! ほぼ確実に小説の賞とれるから、書籍化のためにも3冊分ぐらいは書いとかないと! いや~、まいっちゃうな~」と脳天気に書いていた部分で。

第53話からは、「なぜか『妖精使いアルヴィン』が一次選考にも引っかからない! でも『妖精使いアルヴィン』より面白いネタが思いつかないから、続編を書きながら筆力をあげよう!」と書いている部分になります。

第75話で第2章一時完結にしてアイディア出しをしていたのですが、カクヨムの短編コンテスト「KAC2024」に短編を8本書いた結果、その内の7本をまとめて続編短編を付け足していく形で「オマージュなしの長編化」をして完成した長編をその時やっていた「ラノベ小説賞」に応募することにしました!

僕の短編に興味を持った方は、「カクヨム」まで見に来て評価の★を付けていってください!

今まで評価の★を付けてと言ってなかったのですが、評価が付かないとあんまり読んでもらえません!

評価の★をジャンジャン付けて、僕の執筆意欲をかきたててください!

ここまで読んでくださった人たちなら、このぐらいのお願いしても良いよね?


ドングリしろうと南都那氏

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