『人』と『ヒト』
僕は『ヒト』と呼ばれる部類に入る。
勿論僕は正真正銘の『ヒト』であるが、君たちの言う『人』では無い。わからないであろうからここで少しだけ、『ヒト』と『人』の違いについて説明しよう。
まず、君たち『人』の事を言うとしよう。『人』はこの地球と言う星の絶対的権力者であり、創造者であり、先駆者であり、破壊者である。『人』は長い歴史の中で独自の進化と退化を繰り返し、今の形に落ち着いている。自ら住居を作り、作物を育て、子孫をつくる。たまに生き物に名前をつけ、自分の統治下に置いている。これが『人』である。
次に『ヒト』の事を言おう。『ヒト』は『人』同士の子供が生まれるはずだったのだが、何らかの理由で生まれてしまったもの、いわば『人』の失敗作である。我々『ヒト』に分類される上で2つの条件がある。まず一つ目は「片目の虹彩が黒と異なる、又は両目とも異なっていること」である。そして二つ目は「体の一部又は『人』としての一部が欠如していること」である。大体の者は両方当てはまっていることが多いのだが例外として片方しか当てはまらない者はもいる。『ヒト』は『人』に圧倒的に下に見られていて、とある所に入れられている。これがざっと『人』と『ヒト』の違いの説明である。
さて、話を戻そう。僕は『ヒト』という部類に入り、更にその中でも例外に入る。僕は「『人』としての右腕」が無い。その代わり「『ヒト』としての右腕」がそこにはある。それ故に僕は『人』だけでなく、『ヒト』にも恐れられているのだ。
そう、僕は例外の例外である。




